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ゴーン・ガール



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ゴーン・ガールの評価: 7.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(7pt)

ゴーン・ガールの感想


▼以下、ネタバレ感想

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松千代
5ZZMYCZT
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

みんな嘘つきで、誰も嘘を吐いてない

アメリカではニューヨークタイムズのベストセラーリストの1位を数ヶ月も続け、映画化もされた、大ヒット作。人間が持つ「嫌な部分」をあえてあぶり出した、気分を悪くするけど目が離せなくなるサイコ・ミステリーである。
ニューヨークで雑誌のライターをしていたニックとエイミーの夫妻は、30代半ばにも関わらずネット社会の動きに着いて行けずに失職し、ニックの生まれ故郷であるミズーリ州に引っ越すことになった。ニューヨーク育ちのお嬢様であるエイミーは中西部の田舎暮らしになじめず、不満を募らせているようだった。結婚5周年の記念日に、突然エイミーが行方不明となった。室内に争ったあとがあったことなどから、ニックが重要参考人として追求されることになる。確たるアリバイが無く、疑惑を招くような言動も多いニックは、どんどん追い込まれて行くのだが・・・。
事件の様相は、警察の捜査によってではなく、ニックの告白とエイミーが残した日記によって読者に提示されるのだが、その二つのストーリーにはかなりの違いがあり、真相がまったく見えて来なくなる。夫婦それぞれの主張のどちらが真実なのか? どちらも真実ではないのか? ストーリーが進むほど、読者は真実と虚構の闇に迷い込むことになる。まさに予測不能で、スリリングでサスペンスフルな物語である。
サイコ・ミステリーの一種ではあるが残酷な描写で恐怖感を煽ることは無く、人間が普遍的に持つ心理的な怖さにスリルを覚える作品であり、いわゆる「イヤミス」ファンはもちろん、残酷ではないサイコ・ミステリーのファンにはオススメだ。

iisan
927253Y1
No.2:
(8pt)

構成がよいので引き込まれます

彼女は頭がいいんですね。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ゴーン・ガールの感想

DVDを観るのを我慢して先に本をよんで良かった。( ´艸`)文庫本二冊のボリュームだけれど一気読みに近いぐらいに読み進んだ。特に上巻は面白い。
突然消えた妻。事件か失踪か?夫ダンの胸の内の独白と行動。そして消えた妻エミリーの日記が示す二人の出会いと結婚生活。やむをえず警察に知らせ捜査が始まるが
荒らされた室内と拭き取られた血痕の意味。型通りの捜査でただの手続きさ、まず初めに君を除外したいんだと話す二人の刑事。こういうケースではまず夫が第一の容疑者よと心配する
エミリーの両親。妻の行方を探すダンだが小さなウソを重ねていく不自然さ。事が公になり世間の注目を集めるが徐々に追いつめられる夫ダン。アメージング・エミリーとして広く
知られた存在の妻エミリー。その特殊な環境がもたらす影響。設定がとても上手いと感じる。語彙も豊富で訳者もなかなか良い訳でとても読みやすい文章になっている。
宝捜しゲームも面白い考えで、エミリーの思考とダンを追いつめていく材料になっているところがひとつの手法として上手いなと思う。真相はどこにあるのか、上巻はページをめくる
手が止まらなかった。時代背景や地方の空気感、人々の生活感がちゃんと伝わる細やかな筆致。下巻も楽しみに広げた。結末は意外といえばそうだけれど一般的な小説読みの人には受け入れられるだろうか
と疑問に思う。もっとはっきりした出来事の顛末としての最後が読みたいのではないだろうかと思いました。深いと云えば深い、そんなラストで幕を閉じるのですが、その辺がマイナス1ポイントとして9ポイントにしなかった理由になります。
上巻に比べて下巻は少し勢いが落ちるが、それでも展開として目が離せない動きを重ねてそれぞれの胸の内を読者に示して納得させるものになっている。上巻のサスペンス感たっぷりの出だしから
最後の有り様は少し尻すぼみと受け取られるかも知れないけれど、巧みな人物描写と的確なモノローグを効果的に使ってここまで書くのは達者な作家だと思わざるを得ません。
総じて面白かったという感想です。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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