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快盗タナーは眠らない



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【この小説が収録されている参考書籍】
快盗タナーは眠らない (創元推理文庫)

快盗タナーは眠らないの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

眠れないのはむしろ幸福?

ブロック最初期のシリーズキャラクター、エヴァン・タナー初登場作。
戦時中に頭に受けた銃弾によって一睡もできない体質に生まれ変わった男エヴァン・タナー。その特性を活かしてあらゆる言語を学び、色んな社会の団体や組織に属し、様々な書物を読んで知識を蓄えている。その知識を活かして学生たちの論文を代わりに作成するアルバイトまで行っている。

彼の強みの一つである各国の政治的団体の知り合いの伝手を使って、逃亡生活を送ることになるが、そのために彼は各国を渡り歩くはめになる。
トルコからアイルランド、スペインからフランス、イタリアからユーゴスラビア諸国、ブルガリアから再びトルコへと転々と移りゆく。全ては金貨のためだ。

その道中でタナーは同行者から逃れるために暴行を犯し、逃亡の身になってからは謎めいた男から機密文書の密輸を頼まれたり、ある時は独立の革命の闘士の一員となって戦ったりと波乱万丈だ。これも眠れない特質を活かして数ヶ国語を会得し、さらには世界中の反乱分子の団体に偽名で登録しているタナーだからこそ成しうることだ。

しかし目的はただ一つ。トルコに戻って大量のソブリン金貨をせしめること。見事それはタナーの機転で成功するが、物語はその後、意外な展開を見せる。

さて個人的なことだが現在忙しい日々を送っており、自分の時間を取れないこの時期に24時間全く眠らないエヴァン・タナーが実に羨ましく思った。私なら寝なくて済むならあれやらこれやらやりたいことばかりだからだ。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S

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