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七年目の脅迫状



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【この小説が収録されている参考書籍】
七年目の脅迫状 (講談社ノベルス)
七年目の脅迫状 (講談社文庫)

七年目の脅迫状の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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(8pt)

七年目の脅迫状の感想

ある日、中央競馬場に一通の脅迫状が届いた。
指定するレースの一番の馬を勝たせろ。
要求が受け入れられなかった場合、馬伝染性貧血(伝貧)の感染馬が出るだろう。
八百長レースなど受け入れられないと、中央競馬会は脅迫状を一蹴した。
すると数日後、予告通りに伝貧馬が発生した。
事態を重く見た中央競馬会の理事・江戸川は、保安課の八坂に調査を厳命した。
八坂が感染馬の発生した北海道へ向かうと、そこには思いがけず見合い相手の堀佳奈子がいた。
しかも佳奈子は八坂の行動を先回りしていた。
迷った末、八坂は佳奈子と互いの情報を交換し、事件を追ううち、七年前の伝貧発生に辿りついた。
はたして七年前に何があったのか―・・・

岡嶋二人氏の競馬三部作の一つです。
「焦げ茶色のパステル」「七年目の脅迫状」「あした天気にしておくれ」。
全て競馬ミステリですが、メインは各々異なります。
「焦げ茶色のパステル」は生産システム。
「七年目の脅迫状」は保険システム。
「あした天気にしておくれ」は馬券システム。
そのため、競馬ミステリでも内容は異なり、マンネリ感もありません。
競馬や保険の知識がなくても問題なく読めます。
八坂と堀も終始冷静で、読者を苛立たせることなく、着実に真相に迫っていきます。
まず、どうやって伝貧ウイルスを手に入れたのか。
七年前の伝貧発生時に誰がどう関わり何をしたのか。
今回の脅迫状の目的は何か。
そして、犯人は誰か。
一つひとつ、しっかり拾い、調べていくので読みやすいです。
脅迫状の目的は予想外で面白いです。

しかし、保険の存在が大きく、他二作に比べて馬の印象が薄いです。
他二作の方が、「競馬ミステリを読んでいる」感があったと思います。
しかし、これは好みの問題かもしれません。
良質なミステリですし、ハッピーエンド好きな方にオススメです。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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