「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。

人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアン。

古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

いっぺんしか願いを叶えない神様を探す少年とその友人の奇跡を描く感動の表題作「いっぺんさん」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」、山奥の村で、ほのかに思いを寄せた女の子に起きた出来事「八十八姫」など、じんわり

『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』で鮮烈なデビューを飾った著者による、シリーズ第三弾。

同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館“アフロディーテ”。

京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」。

「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。

『わたしは横領着服などしていません…』無実を主張し、波照間島から去った謎の女性。

第10回『このミステリーがすごい! 』大賞の隠し玉作品、『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』で鮮烈なデビューを飾った著者による、シリーズ第4弾。

駅からキャンパスまでの通学途上にあるミステリの始祖に関係した名前の喫茶店で、毎週土曜二時から例会―謎かけ風のポスターに導かれて浪速大学ミステリ研究会の一員となった吉野桜子。

生まれ育った町・尾道で綴ったミステリ、ファンタジー、童話が一冊に。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

遠い昔の思い出や、幼い頃に聞いたお伽噺、切ない恋の記憶…。

美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

「万能鑑定士Q」に不審者が侵入した。

「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」決定版!1冊でひとつのエピソードでは物足りない皆様へ、そしてシリーズ初読の貴方へ。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。

中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。

「あなたの過去を帳消しにします」。全国の腕利き贋作師に届いた、謎のツアー招待状。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

親友は「名探偵」。学校で起きた「事件」を次々と解明する。

極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。

「娘を誘拐した。返してほしければ…」とんでもない条件に奔走する関係者たち。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

売れない作家の兄・鈴島陽一と、人権派弁護士の弟・薫。

神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。

横浜医科大学の処理室から一体の屍体が消えた。

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

20世紀初頭のロンドン。気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介事が盛りだくさん。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

医大生のバスチアンは、14世紀を疑似体験するサエクルムというゲームに参加するため、オーストリアの人里離れた森に到着した。

ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。

懐かしい風景とおいしい料理がここに。「想い出」を巡る旅×グルメ小説集! 15年ぶりに再会した友人と訪れた京都。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。

謎の美女、猩子が営む日記堂。山奥に佇むこの店では、人に読ませる目的で書いたのではない「本当の日記」を売っている。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

高級外車窃盗団を追う築地署の刑事游二の眼前に、その女は立ちはだかった。

横須賀の朝、高台の洋館で高級クラブに勤める女の死体が発見された。

スランプに陥った作曲家は静養先で謎の現象に遭遇する。

「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ、新聞や雑誌にひょいひょい乗せられて、やれ空飛ぶ人だ空中散歩者だってはしゃいでるんだから――もう少し頭使って自分の考えで物を云いなさいよ」そう言い放ったこの、仔猫みたいなまん丸い目をした童顔の小男こそ、

「私が誰なのか調べてもらいたいのよ」。