八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

誰よりも美しくなりたい!と願う女性たちが集まる、青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

以前生涯学習センターで男の料理講座の講師を務めた美由紀。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

疑惑の女性の周囲をとりまく、「噂話」の嵐 「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ・・・」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

夫・石井夏彦の浮気が原因で、5年続いた結婚生活に終止符を打った恵子。

電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。

信宏、孝、秀樹、雅彦。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。

主婦の桑島樹奈は、スーパーで買い物中に二歳の娘を誘拐される。身代金とともに様々な場所を引き回された樹奈。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。

母と娘。二種類の女性。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣は、初めて家族のルーツに興味を持った。

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。