子盗り
- 誘拐ミステリ (101)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
子盗りの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題名に惹かれて手にした。まさに子盗り。結末は哀しくもあり、切なくもあり、でもどこか慈愛に満ちた仕上がり。所々の背景説明が、長々としてはいたが、ストーリーは斬新。次回作も読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーは面白くて一気に読み終えましたが、主人公を脅迫する 二人がありえないキャラで不自然な感じがして残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
海月ルイさん『子盗り』(ことりと読むのです)は、第19回(2002年)サントリーミステリ大賞と読者賞を受賞した。 あらすじを軽く目を通した段階で、さしたる期待をしていなかったのだけれど、さすがダブル受賞作である。心理サスペンスとして、とても良くできた作品なのだ。こういう作品は、文章の上手さがあってこそ、面白さが際立つのだなと実感した次第。 京都の旧家に嫁いだ美津子は、なかなか子宝に恵まれない。夫 陽介の献身的な協力や、不妊治療も成果が出ずにいた。10余年子をなせない状況から、親戚筋からは養子をもらえという声があがり始めている。榊原家を絶やすなと。その声に後押しされるように、姑のクニ代は苛立ちをあらわにし、美津子に冷たい目を向けるのだった ・・・ 美津子とその周辺のささくれ立ってくるような心情が、じりじりするように伝わってくる。精神を崩壊するまでに追い詰められる美津子。美津子は、妊娠を偽り、産科から新生児を盗むことを決意する。なすすべもなく陽介は美津子に従うしかない。 ここまで読むと新生児の強奪事件を扱っているだけなのだが、本作品は違う。 看護婦 辻村潤子の登場から、本作品が、女性たちの妄念のものがたりであることがわかるのだ。潤子は、新生児を盗もうとした美津子らを見咎めるのだが、自身の不幸な結婚生活を思い起こし、二人に子を授けようとする。脅かされ自宅でヤミの中絶手術を続けていた潤子が、目をつけたのは、妊娠後期に入った自堕落な女性 関口ひとみ。潤子は、中絶を希望していたひとみの子をとりあげ、美津子夫妻へ引渡してしまう。 子をなし、穏やかな生活を始める美津子たち。ところが、ひとみは突然母性に目覚め、美津子夫婦に執拗につきまとうようになるのだった ・・・ 美津子、潤子、ひとみ それぞれの母性が、怨念のようにうずまき、痛々しくも悲しいものがたりを形成していく。女性作者だからこその心理描写なんだろう。男の私からすると、怖気をふるってしまうぐらいに鬼気迫るものがある。縦糸横糸をがっちり絡めて、キャラクターに厚みを出しているところがいい。 ストーリーは、ひとみ、そしてその共謀者の死から事件性を帯びてくる。殺人事件を扱ったミステリとしても意外な犯人の登場で面白くはあるのだが、謎解きよりも、やはりすぐれた心理サスペンスとして評価したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく面白い、の一言に尽きます。トリックや謎解きにうんざりしている方には、 ぜひ読んでいただきたい。何も特別な謎解きはありません。でも、それを凌駕する ストーリー展開で、最後まで引っ張っていってくれます。 一読をお勧めします。3人の女性の人物描写が素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半部分は屋敷の本家と分家の話が中心で、いろいろな名前が出てくる割に説明が少ないため誰が何なのかよく分からなかった。中盤から後半にかけては子供を手に入れた経緯、協力した女性の過去、そして子供を盗られた女性の嫉妬、復讐などおもしろかったが、強請=殺人というのが明確すぎて驚きがなかった。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|