モノレールに乗る人、モノレールを支える人。

コーナーの最上段から飛んで、リングに横たわる相手に体を浴びせるーー得意技のバタフライ・プレスを武器に戦う、ベイビーフェイスのプロレスラー・戸部栄純。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。

本当に「あの日」に戻ることができたなら。そんな切実な思いが叶えられる――それが鎌倉一条神社。

亡くなった妻への後悔を抱えた老紳士。SNSの炎上から将来に思い悩む30代OL。

敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。

里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

亡き夫との思い出をきっかけに松井波子が開いた「クロード子ども食堂」。

店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。

マッチングアプリで知り合った二人目と別れたばかりの佐野朋香。妻とも娘ともうまくいかず、仕事も行き詰まる片山達児。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

「人を轢いたかもしれない」 厳格な父親からの一本の電話。

両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

〈カラオケdondon〉の奥まった一室。そこはお客に貸さない部屋。

真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。

父が脳出血で倒れた。 折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。

絵本作家として活躍する高城好子はかつて美弥子の継母だった。

始発出勤・深夜残業の激務をこなす小鳥遊静（たかなし・しず）は、美味しいごはんを食べることが大好き。

まほろば診療所の看護師・麻世は、能登半島の穴水にある病院の看護実習で「ターミナルケア」について学ぶ。

江戸川乱歩『黒手組』風の暗号ラブレター、夏目漱石『こころ』みたいな三角(?)関係。

戦だけが闘いの場じゃない。命と矜持を賭けた任務への挑戦が今、始まる。

心と体に優しいあなたのための一皿――素敵な1日になりますように。

南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。

老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。

日本仏教の最大宗派・燈念寺派。

町も変わる。人も変わる。

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

あなたと私は違う。だから、一緒にいようーー。

ピュア度100％！ ハートフル青春小説 いみじ！ 新入生、部活つくったってよ 県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない？」と牧原栞は声をかけられた。

「雨とは何だろう。なぜ降るのだろう」。

「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。

男に騙され、会社も辞める羽目になってしまった元OLの神戸美菜代は、 凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の心もよう…… 人生の機微を紡ぐ名手が贈る 味わい深い人間ドラマ。

運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走！ 高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。

高校時代に父を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる井川幹太は、やりたいことも見つからぬまま二十七歳になっていた。

ある３月の週末、ＳＮＳ上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

anan人気連載12編＋書き下ろし12編、待望の書籍化 5年連続本屋大賞ノミネートの最注目作家・青山美智子が贈る優しさ成分120%の物語 その一瞬に、 祝福の一粒を。

高永家の子供たちは四兄妹。

宮城県沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。

今夜は少し遠いところへ 出かけてみませんか。

僕は三年前に小学校の教員を辞めた。 昼間の世界から逃げ込むようにして就いた夜勤の警備員の仕事。

富生が故郷の館山を離れ上京してから20年以上が経った。