願わくば海の底で
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最終話で「供養」という儀式が腑に落ちた 後味がよい話じゃないが、 「あの日あったことなら仕方ない」 被災ど真ん中で阿鼻叫喚に遭遇した人は 何かを一気に超えさせられてしまうのか 「体験」を語り継げる人は超えなくてすんだ人なのかも知れないと ちょっと思った 前半戦読んでるノリで後半戦読んでたらうっかり被弾した | ||||
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大切なものをつい置き忘れてしまうキャラをもつ、菅原晋也をめぐる物語です。 特に前半は、高校生の青春ドラマともいえるでしょう。 メインの舞台は高校の美術部。 最終的に、東日本大震災を意識して、話全体をその時の悲劇と関連づけようとしていますが、あの日の事件に結びつけるには、その事前に書かれた高校三年間の話が長すぎると思いました。 まあ、大震災での津波による悲劇をていねいに描いているとは思いますが。 一方、美術の内容がかなり取り上げられているので、その分野が楽しめる方は、また別の印象を持たれるかと思います。 | ||||
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書店で表紙の美しさと題名に惹かれ、即座に購入を決めました。 この小説は2011年3月11日に起こった東日本大震災を題材にしています。 しかし、震災や津波の悲惨さに比重をおいた作品、というよりは主人公である菅原晋也という男子高校生の何気ない日常に重心を置いたストーリーを主軸とし、震災前に当たり前にあったはずの一コマを丁寧に描写しています。 彼ら、彼女らから見た嘘偽りのない、誠実ながらも何処か不器用な菅原晋也の人柄が、繊細な文章でえがかれており、心にすっと入ってくるようでした。 2011年の"あの日”、多くの尊い命が失われ、もうすぐ14年になろうという今でも、まだ家族のもとに帰ることの出来ない方々がいる。 願わくば海の底で、という題名は「願わくば海の底で安らかに」という別れの言葉でもあるのと同時に「願わくば海の底であってもいいからもう一度逢いたい」という意味合いも込められているのかなと想いを馳せながら本を閉じました。 人は、何処かで折り合いをつけながら生きていかなければいけない。 大切な人が何年も見つからない、生きていてほしい、でももう本当は心のどこかで理解(わかって)いる。 そういった感情の奔流にページを捲るこちらが痛いほど切り裂かれるような作品であると同時に、凄惨な災害を題材にしただけでは終わらない、残された方々が未来へと踏み出そうとする勇気の物語だと感じました。 今年、震災から14年経つ今だからこそ読んでほしい。そんな小説です。 | ||||
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