キスカ島に残された四頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。

千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。

だれも列からは逃れられない――。

狗塚羊二郎は囚われていた。殺人罪。

その〈空洞〉から、すべては始まった。

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

目障りなハエを消していけば、世界は今より美しくなるのだろうか。

1920年代、禁酒法時代のアメリカ南部オクラホマ州。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」（編集者「信じていません！」）。

一九九X年。猛毒ガスを手にした一人の男が地下鉄に乗り込む。

舞台は2026年東京。 放射能汚染によって隔離された被災地「島」からやってきた、天才的騎手・喜多村ヤソウ。

メグレが尾行した不審な男が拳銃で自殺した。事件の陰にちらつく異様な首吊男の絵の真相とは。

一九六八年、橋本響一は左目だけが色弱という特異な障害をもって生まれた。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

ひと振りの香水で　明日のわたし、もっと輝く！ ベストセラー『翼の翼』『君たちは今が世界』で大躍進の著者がすべての女性に贈るエール。

21年前、長野県で起きた集団生き埋め死事件。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

都市とそこで生きるものたちの喪失と再生を、鮮やかにきりとった青春群像小説 なんとも新鮮で、神話的で、「すべて」がある世界なんだ。

二〇〇二年十一月から二〇〇三年七月、東京―作家フルカワヒデオの魂は彷徨っていた。肉体は死んでいる。

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。

グロテスクな人形作りで、世界中からファンを集める常世三姉妹。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。

壮絶な過去をもつ元スパイに託された仕事は、 腐敗した街をさらに腐敗させること――。

インカ帝国があっけなく滅びたのは、鉄、銃、馬、抗体を持たなかったからだと言われている。

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。

上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。

名手による本格警察小説が誕生 指名手配犯がいる！という「緊立ち」が入った。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

コロナ禍で厳しい日々の続く飲食店業界。〈パ・マル〉でも、テイクアウト・メニューを考えたり、料理教室を始めたり……。

殺人鬼ジェレミーが死体に残した次の殺人のヒント。それは解剖学者レンへの挑戦状だった。

美麗の変人&超絶お人好し、ふたりの高校生探偵が、“怪物”に迫る。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が“護国の空”だったのです」少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく。

昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。

初老の介護士・三谷孝は、対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でており、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開いてきた。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

1944年、ナチス体制下のドイツ。

株価を、燃やせ。 世界市場を、踊らせろ。