亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。

ちょっぴりつらい今日の向こうは、光と音があふれてる。

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。２３歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。

結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。

本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。

中学校教師として多忙な生活を送っていた著者。

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。

「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の兄弟、ヘイスケとコウスケです。

東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、ＳＮＳで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

中学２年生の隼太は、この春に名字が変わった。シングルマザーだった母が、町で人気の歯医者と結婚したのだ。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

両親の離婚以降、月に一度祖父と会うようになった彗子。母の再婚を機に会うことをやめる二人だったが……。

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。

思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

「永原智です。はじめまして」。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。

元ＯＬが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

小学六年生のユウたちは、先生から厳守するよう言われたルールを体育館裏でこっそり破る――。

昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。

「あなたはなぜ、この取材を始めたのです?」 明海和(あけみ・かず)はストリートチルドレンの取材を続けるうち、謎の集団・プレデターに襲撃される――。

混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。

みちると優子は中学３年生。２人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。

大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。

離島へ逃げるように転校した僕が出会ったのは……感涙必至の青春成長小説! 中学生の頃、医師を目指していた川嶋有人は、ある出来事をきっかけに夢も未来も失ったと引きこもり生活を続けていた。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化！ 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

「きみのマンガ、映画化決定ね!」ナオトは同級生の天才女子高生監督・ハルから、突然そう告げられる。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

最良の離婚、請け負います！ 家族はもっと、いろんな形がある。

駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。

小川春香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。

伊織と青目の「あの日々」と、妖奇庵のみんながここに。待望の完結巻! 東京下町にひっそり建つ妖奇庵。

子どもの成長と教師の再生を描く離島小説 関東で小学校の教員をしていた槙屋深津は、故郷である鹿児島県の神無島に帰ってきた。

一人でだって生きてはいける。

高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。

45万部超のヒット作となった『傍聞き』の表題作で、主人公を務めたシングルマザー刑事の啓子と、一人娘の菜月。

『ガラパゴス』『震える牛』著者が放つ 警察小説の新たな金字塔！！ 「目で見る物語。 心の眼で捉える想い。

学校ではほとんどだれとも話をしない「ぼっち」の松尾音々は、あることがきっかけで、クラスの優等生・天神くんから句会の誘いを受ける。

江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。