小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。 「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。

「みんな、わたしをばかにして。

蜂須賀恵理子は、悲嘆に暮れている。自慢の息子が痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれ、死んだのだ。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

「お前こそが殺人者だ、証拠が残っていたんだ」短編ホラー映画の主演女優としてロケ現場にやってきた舞利亜。

ありふれた三面記事。見ず知らずの他人の出来事に鏤められた貴和子という女の人生。

大仏ホーム経理部のOL・阿久津麗子は、同僚の天野ゆいかを誘ってランチ合コンへ。

ある大雨の夜、冴えない中年男・戸沼暁男が刺殺された。

沙織が地元の結婚相談所で紹介された男・杉下はハンサムで真面目、収入も十分だ。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

最後の最後で読者がそれまで見てきたものとは違った景色を提示する「どんでん返し」。

「退職理由を自己都合から解雇に変えて!」元社員が怒鳴り込んできた。

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。

兄が死んで、私が生まれた。一歳の誕生日。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

かつては温泉客で賑わっていた岐阜県宝幢村。希子は、十六年前の地震で家族を亡くし、伯父夫婦と暮らしている。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。

一九七四年生まれの二人の「陽子」。

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。

2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。

社会正義の名のもとに行われる暴力は、果たして許されるのか? 従兄妹を蹂躙した中学生たちへの復讐を誓う少年と、15歳で命を絶つまで彼の復讐に協力すると決めた少年。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。

努力家の珊瑚。だらしない翠。

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。

リバーサイドの瀟洒なマンション、「サンクレール」。

バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。

あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

墓参りのため、亡き妻の故郷・鵜頭川村を三年ぶりに訪れた岩森明とその娘。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の若い再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。

2006年12月1日、東京で3人の人物が殺され、未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

女性教師が自宅で変死-- 謎が謎を呼び、推理が推理を呼ぶ 貫井徳郎 本格ミステリの最高傑作! 女性教師はなぜ死んだ? 多重解決ミステリの神髄!! 小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。

主婦の小浜芳美は、新宿でかつての同級生、一柳貴和子に再会する。

幼い命の死。報われぬ悲しみ。

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。

『このミステリーがすごい!』大賞受賞後第一作が、待望の文庫化! 雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントを残したことから、過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。

病院で目が覚めると、冴えないオタクだった僕の見た目は、イケメンの姿に変わっていた。

驚愕のどんでん返し手術室での不可解な死。次々と殺される教授選の候補者たち。

両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞後第一作! 2001年、長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された二つの白骨死体。

”どんでん返しの帝王”が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ! 死ぬ権利を与えてくれ――。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

演劇全国大会の前日、出演予定の部員たちが何故か次々と体調を崩す。

陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。

イヤミスここに極まる。まさに唾棄すべき傑作! 鳴かず飛ばずの作家・柏原が十一年前の交通事故で失った一週間の記憶。

仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。

大学生の高木正一は、演劇サークルの友人に思いがけない話を聞かされる。