3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

高さ四百五十メートルを誇る超高層タワーが銀座にオープンした。数万人が集まる営業初日、漏電による小火が発生。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

兄の名前は汐崎正義、妹の名前は持田優羽。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。 「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。

天才的頭脳と、絶望的な孤独。授けられたのは、それだけだった。

嘘をつく──それは、何を守るため? 風見高校に教育実習生がやって来た。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

歴史的な条約締結のため、韓国の大統領が来日する。 警察が威信をかけてその警備にあたる中、現職総理大臣の孫娘が誘拐された。

大手企業に就職したものの、うだつの上がらない日々に塞ぐ井上雅也。

蜂須賀恵理子は、悲嘆に暮れている。自慢の息子が痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれ、死んだのだ。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

「みんな、わたしをばかにして。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

都内で、不法薬物を製造していたと見られる場所からの火災が連続していた。

鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

会いたくはなかった。「あの日」の仲間には。

努力家の珊瑚。だらしない翠。

ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。

最後の最後で読者がそれまで見てきたものとは違った景色を提示する「どんでん返し」。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

大仏ホーム経理部のOL・阿久津麗子は、同僚の天野ゆいかを誘ってランチ合コンへ。

小学5年生のときに東日本大震災に遭い、離ればなれになった幼馴染の6人。

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

「ノゾミくん、こっちにおいで」海のそばで合わせ鏡を作り、そう唱えるとノゾミくんがやってきて願いを叶えてくれるのです――。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。

母と娘。二種類の女性。

かつては温泉客で賑わっていた岐阜県宝幢村。希子は、十六年前の地震で家族を亡くし、伯父夫婦と暮らしている。

尾木遼平、46歳、元刑事。

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。