引退した名探偵・石神法全の後を継いで探偵事務所を営む野上英太郎の元に、ある日猫を連れた少年が訪れる。

時は3月。

野上の探偵事務所を訪れた女性の依頼人は、ふたりの少年が写っている古い写真を見せ、ひとりは自分の亡夫だが、夫の昔のことを知りたいので横にいる人物を捜してほしいと言う。

1938年、ナチスによるユダヤ人襲撃は、散乱する窓ガラスの燦きに因み“水晶の夜”と名付けられた。

文京区目白台―昔ながらのお屋敷街の雰囲気を色濃く残す街。若手刑事の無藤は、ある屋敷を目指していた。

名古屋市のホテルで奇妙な連続毒殺事件が発生。

犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。

劇団の看板女優・清水伶奈がストーキングされているという。

高校で起きた凄惨な殺人事件――腹を割かれた被害者の額にはティカが残されていた。

白い乳房の、その頂から麓にかけ、赤い水脈が流れていた―日舞紅真会の発表会楽屋で、師範の田嶋紅真が絞殺された。

その赤はルビーのようにきらびやかだった―ガラス工芸品の美術館を併設するクリニックで、院長の大和田彩子が扼殺された。

〈この中の誰かが私を殺す〉天才的推理で知られる“男爵”こと桐原は主催の晩餐会でそう宣告した。

半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わう為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。

俊介が中学生になって2ヶ月が経過したある日。

町に須黒魔術団がやってきた。

新人刑事の無藤太郎は、名探偵刑事・南塚と、名家の当主・北小路の盟友コンビのせいで、幽霊がらみの事件にかり出されるように。

名古屋大医学部に通う、東京生まれの鏡味龍が下宿するのは、名古屋駅西にある老舗喫茶店ユトリロを営む祖父母宅。

探偵霞田志郎が見合い!?―天才的推理で知られる“男爵”こと桐原が美貌の藍染作家・志賀織香を霞田に紹介した。

東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。

「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。

「…殺してしまった」という父の呟き。疑いもしなかった、母の人生。

「私は人形に殺される」謎の言葉を残し、新進人形作家の沖村嶺がパリで首吊り自殺した。

女優以上に美人かつ一瞥で人を竦ませる京堂景子警部補は難事件を数々解決。

凶悪犯も必ずオトす美貌の刑事・京堂景子の剛腕と、家事はおまかせ、イラストレーターの夫・新太郎の名推理。

バブル末期、巨大自動車会社の最新モデルの部品製造を下請けした飯野電気。

鴬橋派出所の管内で起きた殺人事件。それが、一人の外勤警官の日常を変えた。

「氷の女王」と渾名される鬼刑事の景子さんの夫は、料理上手で優しい新太郎くん。

「君がどういう理由で金を欲しがっているのか、私は知らない。知る必要もない。

東京生まれの名古屋大医学生、鏡味龍が名古屋に暮らして一年半が経った。

「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作「ペルシャ猫の謎」。

薬剤師夫婦がシチューで毒殺。が、各々の皿の毒が異なり夫婦互いに殺し合ったかに見えた事件の真相「皮肉な夕食」。

鋼は、心の痛みを抱えながら、愛犬・ステラとともにひっそりとオルゴールを修復する日々を送っていた―ある女性と出会うまでは。

1993年、世の中がまだバブル景気に浮かれていたころ。

夏の暑い盛りのある日、私立探偵・野上英太郎の事務所を佐方康之と名乗る依頼人が訪れた。

“求む奇談!”新聞の片隅に載った募集広告を目にして、「strawberry hill」を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談―鏡の世界に住まう美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、邪眼の少年と猫とともに、夜の町を巡る冒険…謎と不思議に満ちた奇談に、

五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。

死刑が廃止されてから28年後。

二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。

一台の車が海に落ち、中から男性の遺体が発見される。

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。

石神探偵事務所の一員でもあるアキは、友人の多賀谷紫織らと、紫織の伯父が住む玄武屋敷を訪れた。

中村裕太は、十年前に起きたある事件がきっかけで、引きこもりとなり、37歳になってもユーチューブに動画を投稿するだけの自堕落な生活を送っていた。

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。

那須舞は明るくしっかり者の十四歳。英語読みすると名前がMai Nasu=マイナスとなるのが密かな悩みだ。

売れない怪奇小説家・津久田舞々(本名)は、ある日小さな田舎町からの依頼を受けて、その町の郷土史を執筆することになる。

父親が遺した事件の解決のため、探偵となった高校生の甘栗晃。

伝説の名探偵刑事・南塚浩平。現在、目白台のお屋敷に居候中。

笹原興産による飛行船の定期航路第一弾として、夏に札幌への就航が決定した。が、そこに運航を中止せよという脅迫状が届いた。

U-NEXTで電子書籍配信された話題の書が文庫化！！ 予想を大きく覆す展開と感動のラスト。

遺品博物館は、その名の通り遺品を収蔵する博物館です。古今東西、様々な遺品を収集しております。

少年同士の耽美な愛の世界を巡り、一人の美少女が自ら死を選んだ。

満たされないOL生活に別れを告げ、一宮探偵事務所で探偵として歩み始めた涼子は、車椅子に乗った依頼人・東山史子を訪ねた。

雪に埋もれるように亡くなった恋人たち。