黒百合

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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
7,106回
お気に入りにされた回数
9
読書済み登録回数
64
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あらすじ

2015年08月29日 黒百合 (創元推理文庫)

「六甲山に小さな別荘があるんだ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池でひとりの少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死。1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。才人が到達した瞠目の地平!(「BOOK」データベースより)

評判

黒百合の評価:

7.10/10点 レビュー 10件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.10pt

黒百合の総合評価:

7.77/10点 レビュー 39件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(5pt)

黒百合の感想

初読でこの作品の仕掛けに気付いた人っているのだろうか。
ここまでネタバレサイトのお世話になったのは久しぶりだわ。
っていうか、指摘されている方もいらっしゃる通り「文芸+ミステリ」って事なのでしょうが、ミステリを読みたい、ミステリだと思って読み始めた私としては、これだけ解りにくいと真実を聞かされても「騙された」って気にもならないし、実際、読中何の違和感も感じていませんでした。
だいたい「あれっ?」「絶対何か勘違いさせられてるな」とか違和感を感じるものなのですが、それすらなかったですから。
なので、逆に最後の最後でとてつもない想像もしていなかった驚きを与えてくれるのだろうという期待があったのですが・・・

いくつかの視点、時間軸から構成されていて、物語の大部分を占めるのが六甲山を舞台にした中学生の淡く儚い初恋の思い出のパート。
「文芸」の部分になるのですかね。言い方は悪いかもしれませんが、これがまさに「フェイク」だったわけでしょ。
何か仕掛けがあるにしても、そこにあると思うじゃないですか。
ポイントだったのは、幾つかの視点の中の1つ。
まぁ確かに誰が視点人物だったかの明言は避けていたようですね。
そこに違和感すら持たせなかったんですから、上手いと言えば上手いのかもしれませんが。
作者が、ミステリの部分に気づかない読者がいたとしてもそれはそれでいいやって描いているのなら、それはそれで「文芸+(小さく)ミステリ」として評価も出来ると思うのですが、だったらミスリードのためだけに登場させたと思われるあの登場人物はなんだったのか。
作者は完全に「ミステリ」として、読み手を騙そうとして描いてますよね。
私にはそう読めましたので「ミステリ」として評価させていただいた上で、「こんな解りにくいのはダメだ」という感想としました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2
(5pt)

黒百合の感想

電車の中でちょこちょこ読んでいたのと,正月休みの間放置していたこともあり,エピソード間の人間関係が把握できずに最後を迎えてしまいました.なので,何がミステリーなのかが全くわからず,他の方のレビューを拝見して,そうゆうことなのねという感じ.
短い作品なので,まとめて一気に読むべきでした.
頭に入りにくかった時点で,あまり好みではなかったのかも知れません.

マー君
S2HJR096
No.1
(6pt)

黒百合の感想

文芸+ミステリ。

子供にとっての夏休みというのは、ある一定期間での出会いと別れがあり、青春小説の定番舞台。六甲の別荘にて男の子2人が出会った女の子とのエピソードから始まり、ミステリらしからぬ雰囲気のまま物語が始まります。
著者の本は初めてです。読んでいて、あぁ文章が綺麗だなー。表現が丁寧だなーと、国語の教科書を読んでいる気持ちになり文芸を味わいます。ミステリらしい謎は全く感じない読書でした。

時代は変わり、戦争前の昭和の物語に入ると登場する人物達がカッコよく魅力的。ベルリンで出会った謎の女性とのエピソード。時代を歩んで社を育てた翁の貫録のある行動やセリフ。この過去エピソードがとても楽しかったです。

そうこうするうちに物語は終盤に至り、あれ?これミステリだったの?どういうことだ?・・・あっ!となりました。
Amazonレビューなどでは「だまされた!」と言う表現がありますが、そういうトリック系の話ではなくて、表向きは文芸書。物語の裏側に謎がある系のミステリです。なのでミステリを期待すると退屈です。文芸書を読む感じで物語に浸る感覚で手に取ると良いと思いました。

物語の背景にミステリが存在する作品は好きな方なのですが、本作は、あまり乗り気になれませんでした。
文学にゆったり触れるより、刺激やワクワク感が好みだからかもしません。
あと、倉沢家の登場人物の把握に混乱して感動を弱めた気もします。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.29
(4pt)

確かに物語の展開は上手いのですが・・・

戦前の時代と昭和十年とを交互に混ぜながら、男女3人の少年少女を中心に、そこに登場人物を巧みに配置し、物語を展開させていきます。確かに聞いていた通り、作者の物語を作る才能を感じますが、最後の展開というかどんでん返し?の様なネタばらしは、どうにも納得がいきません。単行本P217、222あたりで、浅木氏が「ベルリンの彼女」に触れ、それが戦時中に電車の車掌になり、結果片足を失った自分の妻「おばさん」だったという展開がどうにもわからない。自分の妻に対するにしては上のページでのセリフがあまりにも不自然と感じるのは、自分だけでしょうか?このまま少年少女と六甲の別荘、芦屋あたりを舞台にした人間関係の物語にしておけば・・・と惜しまれます。聞いた所では、この作者は行き詰って創作を止め、行方が不明とのことですが、凝り過ぎてしまったのではと残念です。読ませる人なのに・・・もう少し他の作品を読んでみるつもりです。
黒百合 Amazon書評・レビュー: 黒百合より
4488024386
No.28
(4pt)

確かに物語の持って生き方は上手いのですが・・・

戦前の時代と昭和十年とを交互に混ぜながら、男女3人の少年少女を中心に、そこに登場人物を巧みに配置し、物語を展開させていきます。確かに聞いていた通り、作者の物語を作る才能を感じますが、最後の展開というかどんでん返し?の様なネタばらしは、どうにも納得がいきません。単行本P217、222あたりで、浅木氏が「ベルリンの彼女」に触れ、それが戦時中に電車の車掌になり、結果片足を失った自分の妻「おばさん」だったという展開がどうにもわからない。自分の妻に対するにしては上のページでのセリフがあまりにも不自然と感じるのは、自分だけでしょうか?このまま少年少女と六甲の別荘、芦屋あたりを舞台にした人間関係の物語にしておけば・・・と惜しまれます。聞いた所では、この作者は行き詰って創作を止め、行方が不明とのことですが、凝り過ぎてしまったのではと残念です。読ませる人なのに・・・もう少し他の作品を読んでみるつもりです。
黒百合 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒百合 (創元推理文庫)より
4488460054
No.27
(4pt)

純文学的

ミステリーと思い購入しましたが、期待に反し純文学的な作風。逆に大いに楽しめました。
黒百合 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒百合 (創元推理文庫)より
4488460054
No.26
(5pt)

読みやすく美しい文章

純文学とミステリーの融合で楽しめました。
瑞々しく爽やかな少年少女の淡い初恋と、複雑な人間関係によるミステリーの醍醐味が魅力です。

ノスタルジックな雰囲気も良くて、最後まで飽きずに読めました。
最後見事に騙されたクチです。

六甲山に行きたくなりました。
阪急電車や宝塚や六甲や芦屋、そういう土地の雰囲気も味わえて、主人公と一緒に旅をしたような気持ちにもなれます。

この作品ののち、作者は失明を危惧して周囲に迷惑をかけないよう失踪されたとのことで、悲しいです。とてもいい作品を残されての失踪で、読者としてもとても惜しいです。

他の作品も読みたいと思います。
先生、いい作品をありがとうございました。
黒百合 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒百合 (創元推理文庫)より
4488460054
No.25
(4pt)

落ち着いて読める

静かに落ち着いて読書をするのに適した小説だと思います。レトロな感じが気に入っています。自分の小学生時代をおも出しながら、読みました。
黒百合 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒百合 (創元推理文庫)より
4488460054

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