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初版刊行(参考)
種別
長編
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945回
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1
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7
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あらすじ

2024年11月20日 小説

我々は、なぜ小説を読むのか。五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。複雑な人間の昇華体であり、人の心を掴んで離さない、人の心が作り出した物語の結晶。そこには望むもののすべてがあった。十二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会う。二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。しかし、その屋敷にはある秘密があった。小説を書くことで失われる世界の均衡、読むことで広がる無限の心。宇宙最高の愉悦のすべてが、今明らかになる。(「BOOK」データベースより)

評判

小説の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

小説の総合評価:

8.00/10点 レビュー 35件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(8pt)

小説の感想

作者買いしている一人なので、新刊が出たことが素直に嬉しいです。点数には好み補正が入っています。

今回は「小説とは何か?」そして「読者」がテーマとなっている作品です。
作者はこれまでもテーマ性のある作品を多く手がけており、『know』では「知る」とは何か、『タイタン』では「働く」とは何かを描いてきました。本作では『小説』というタイトルで「読者」をテーマとして描かれています。『アムリタ』から『2』の頃は「創作」に関する作り手側の視点を描いていましたが、本作ではそれを受け取る側に焦点を当てた作品だと感じます。

本を読むことが好きな人ほど、心に刺さる言葉があるのではないでしょうか。
「そんなに本が好きなら自分で作らないの?」から受けるネガティブとか、「読むだけじゃ駄目なのか」という問いは、読み手側の心情を代弁しており、かつその問いに対して野﨑まど流の哲学的な考えが展開される物語です。今回も「解法」や「解放」となる考え方に触れることができとてもよかったです。小説に対する見え方が変わる一作でした。

egut
T4OQ1KM0

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.34
(5pt)

小説:フィクションの意味の一つの答え

良かったです。
最後の展開に関しては色々思うところありますが、読書家として一つの答えを見せてもらった気がして、読んだ後はなんともいえない想いに駆られました。
ただ私は「読むだけでは寂しい」と思います。
書かないにしろ、言葉などでアウトプットして想いを共有しぶつけ合ってこそ、内側が増えると思います。
惑星はそうやって生まれますから。
小説 Amazon書評・レビュー: 小説より
4065373263
No.33
(4pt)

小説という小説の正体は?

「小説」というタイトルの小説。一体、どういうものなのか?著者のことも知らないし、何の予備知識もなく手にとり、読み始めた。特にこれと言った癖のないフラットな感じのする文章だが、妙に読みやすく先が気になってどんどん読み進めたくなる。ある意味、とても技巧的な文章なのかも知れない。あっという間に読み終えて理解した。これは小説とは何か、読み手、書き手双方にとって何の意味があるのかを小説という形で表現した著者の解答なのだ。平野啓一郎氏の「文学は何の役に立つのか?」に通ずるものがある。つまり読書家でもあり書き手でもある作家達は、小説を書くという営みに何の意味があるのか、常に自問自答している人種なのであろう。そういう意味では、この小説は一つの答としてよくできている。ただ、後半、話がファンタジーになってしまったのが残念。あくまで主人公のリアルな体験談として書き切った方が、その答により深みが出せたのではないか?
小説 Amazon書評・レビュー: 小説より
4065373263
No.32
(5pt)

過去作を読んでから、これを読んでよかった。

knowを読んで、事前に野崎まどさんという作家の、朧げながら輪郭というか手触りがあったから、星五が付けることができました。これが、初めて読んだ作品であったら、もしかしたら過去作を全て読もうとはならなかったかもしれない。
とてもいい意味で(まだ二作品だけですが)比較ができて、何というか味わい深いというか、感慨深くもあった。あらためて、すごい作家なのだなと実感しました。次は、何を読もうか。
小説 Amazon書評・レビュー: 小説より
4065373263
No.31
(5pt)

全ての小説好きに送る一冊。

小説好きの人は是非読んでほしい。
読む楽しみを自分の中でひたすら享受するだけでいい。
ただ読むという行為を肯定的に捉える。

私もこうしてレビューを書いていますが、どうしてもアウトプットする方が偉いっていう風潮がありますよね。
もちろん上手くアウトプットできるにこしたことがないでしょうが、それを意識して読むことが苦しくなれば本末転倒。

本書の設定は現代ですが、昭和初期のような、童話のような、はたまた宇宙だったり科学だったり…
不思議な世界観でスルメのような一冊です。
小説を読むことが苦しくなった時に帰ってくる場所ができました。

小説はただ1人で読んで自分の中で完結してもいいんです。
全ての人に小説を読む楽しみを。
小説 Amazon書評・レビュー: 小説より
4065373263
No.30
(5pt)

強烈なラブレター

野崎まどについては電撃文庫でのタイポグラフィ本から入って一時期読んでいましたがある時期を境にパッと本が出なくなってしまい離れてしまっていました。
そういえば最近なんか出してるかなぁと久々に検索してみたところ強烈にインパクトを放つ当作に遭遇、表紙のインパクトも相まってあらすじも見ずに購入。
結果、とても良かったです。
世の中趣味は色々あれど別に結果を出す必要なんてないしその趣味で感じたことを外に出す必要もない。
けどなんかそういうサイクルを求められて苦しい、みたいな人への答え、になるかもしれません。
やりたいことと自分と社会にズレがあって苦しむ人は世の中多いですが、これくらい強引に肯定することがあってもいいと思います。反社会的で無ければ。

途中からのファンタジー滑りは「なっなんだぁ」となりますが野崎まど作品を読んでいたらもっと凄い急展開は色々あるんで過去作に慣れてる人からしたらなんてことはないでしょう。

一時期は自然と距離が出来ていましたがまた追いかけたくなる作家になりました。
作家を続けてくれてありがとうございます。
小説 Amazon書評・レビュー: 小説より
4065373263

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