処刑人の秘めごと
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あらすじ
公園のブランコから女性の死体がぶらさがっているとの報を受け、ダイヤモンド警視は現場に急行した。自殺かと思われたが、まもなく女性が絞殺されたうえで吊るされたことが判明する。元夫、現在の恋人、レストランのヘッド・ウェイター、ビジネスマン、次々と容疑者が浮上するが、ダイヤモンド自身は捜査に集中できない状況に陥っていた。彼のもとに不可解な恋文や贈物が執拗に届いていたのだ。ダイヤモンドは今も亡き妻を愛しているというのに、誰がこんないたずらを?そんななか、失踪していた元夫が首吊り状況で死体となって発見される。それは類例を見ない首吊り処刑の連鎖だった…。男と女の愛と業を謎に絡め、英国ミステリ界の巨匠ラヴゼイが放つ意欲作。(「BOOK」データベースより)
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評判
処刑人の秘めごとの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
処刑人の秘めごとの総合評価:
8.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ピター・ラムゼイ描くところのダイヤモンド警視とR・D・ウィングフィールド描くところのフロスト警部と対比して読んでいると似たところも多くあることに気がつく。
マレット署長には、ジョージナ副本部長。
ユーモアーを交えながらも厳しく部下に対応する切れ者のダイヤモンド警視。
いつも汚れたスーツで下品なジョークを連発しながら猪突猛進フロスト警部。
両作家がプロローグから読者を物語へ引き込む手際の良さに優劣をつけがたいが、プロローグからエピローグまで読者を飽きさせないようなストーリーを緻密に描き書かれていることが共通しているようである。
本書『処刑人の秘めごと』は、妻ステフを亡くして3年過ぎたダイアモンド警視が、熱烈なラブレターを受け取ることから始まる。
そんなダイヤモンド警視に、公園のブランコで女性の首つり自殺と思われる事件が起き現場へ行く。
検死の結果他殺と判り捜査を始めるが、その女性の元夫が、やはり首つり姿で発見される。
インゲボルグ刑事が過去に起きた同じような事件を見つけたことから事件に共通点はないかと捜査が進んでゆく。
ダイヤモンド警視が、ショッピングセンターの駐車場で買い物袋を車で踏みつぶしたことから素敵な女性パロマと知り合い親しくなる。
この手の本格ミステリでは、必ず犯人を、ストーリー前半に登場させるという不文律があるから、読者は犯人像を探偵することを楽しむことができるが、作者は意外な犯人をいかにして登場させるかのヒントを必ず提示しているのである。
本書では、“生命の尊厳”がヒントと書くと規則破りのレビューになってしまうかな?
ま〜、そんなことはさておき最期まで読者を飽きさせないで読ませるダイヤモンド警視の活躍を、本作でも堪能させてもらった。
これでダイヤモンド警視もので翻訳されている9作を読んでしまったが、ラヴゼイは、『Skeleton Hill』(2009)、『Stagestruck』(2011)、『Cop to Corpse』(2012)、の3作を書き上げているから早く翻訳出版してくれることを期待している。