矢の家
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ミステリ黄金期にはミステリプロパー以外の作家もミステリを発表する動きがあったことは以前述べたが、このメースンもその中の1人。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ずっと読みたかった作品です。状態もすごく綺麗でした。思ったよりも速く届いて、対応に感謝します。気持ちよくお買い物できました。ありがとうございました。 | ||||
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<ネタバレ注意> 著者は探偵小説専業の作家ではないとのことで、1910年にアノー探偵ものの第一作を出版しており、その14年後に本作を上梓したらしい。 英国人作家が外国人を探偵に抜擢した例として、なんと云ってもアガサ・クリスティの創造したエルキュール・ポワロが有名だが、彼女が大戦中に『スタイルズ荘の怪事件』を書いた際に、アノー探偵が念頭にあったのかは不明。逆にメースンが本作を書いた際には、クリスティは最初の二長篇に加えて、ポワロものの短篇を鋭意量産中で、逆にメースンに刺激を与えた可能性も……。 中島河太郎の解説には、同じ英国人作家が外国人探偵として描いたアノーとポワロとの類似に触れた後、彼はポワロほどの嫌味がない代わりに魅力に乏しいなんて書かれているのだが、どうしてどうして、なかなか魅力的ではないか。 主役探偵の比較はともかく、クリスティ作品と較べるならば、むしろヘイスティングスとフロビッシャーの類似を挙げるべきだろう。年齢や外見はともかく、フロビッシャーはヘイスティングスを越えるレベルのバカで善人で間抜けであるw 中島河太郎も書いているように、本書のおもしろさは探偵と犯人の心理対決であって、フーダニットとしては弱々だから、余計にフロビッシャーの間抜けが際立っている。【注1】 フーダニットとしては弱いとは言え、二人の魅力的な若い女性のどちらが、あるいは両人が犯人である可能性は、中盤までは考慮してしまったし、<ネタばれ反転>犯人一味といったものが構築されていたのはなかなかサプライズだった。【注2】 というわけで概ね満足な一品で、仮にクリスティ作品のひとつだったとしても十分成立できる佳作だと思うが、結果的に犯人を手玉に取った有能なアノーが、薬屋の存在が表面化してから彼への捜査までがルーズだったというのはやや気になった。 「だって人間だもの」でミスするのは当然とは言え、重要参考人であることが明白な薬屋を早々に抑えるのは、当然の捜査の段取りだろう。クロらしき容疑者に罠を仕掛ける手腕とは別のレベルだと思う。 【注1】犯人が確保された後も、それがなにかの間違いである理由を捜そうとするくらいであるw 【注2】犯人候補から外れた時点でアンも相当な間抜けの仲間入りである。 | ||||
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クィーンが「すばらしく頭のいい手がかり」とコメントした(「フランス白粉」解説)その手がかりは、のちに「Yの悲劇」で使われることになったと思いますが、どう頭がいいのかはいまだにわかっていません。 ところで、探偵が仕掛ける罠と犯人の応答を、後から読み直して確認するという本作の書き方は後世に伝わってもよかったと思うのですが、そうならなかったのは読み直しが面倒だからでしょうかね。 ミステリ史の分水嶺になった作品だと思います。 | ||||
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財産のある未亡人が、心臓発作で死んだが、どうやらそれが他殺らしい……。 パリ警視庁からアノー探偵が召喚されて、調査を開始する。(なんで探偵が警視庁に協力を要請されるんだ?) ……ユーモア·ミステリーと言われているらしいけど、そんなに面白いやり取りは見られない。 ……最後の解説に、"1920年代に書かれた推理小説の代表的名作の一つ"であるとして、クリスティーの『アクロイド殺人事件』他のいくつかの小説と共にこの小説が挙げられていますが、それほどのものだとは思えません。 ……トリックもそんなに奇抜でもないし、犯人も、そんなに予想外でもなく、ストーリーも、そんなによく錬られているとも思えない。 ……書かれたのが割合古い年代だという意味では、古典かもしれないけど、“名作”と言えるかどうかは、疑問が残ります。 ……それと、イギリス人である著者が、作中でフランス人のアノー探偵を、かなり馬鹿にした描き方をしていて、そういうのが、やっぱりイギリス人とフランス人は仲悪いんだなという感じがします。 | ||||
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こつこつと積み重ねていく検証と論理はおもしろい。でもポワロみたいな探偵が優秀過ぎて、弁護士が愚直に見えるのはちょっと……。特にラストのオチが酷い。このバカな弁護士視点で語られてるのがツラ過ぎました。こんな弁護士じゃ不安過ぎる! | ||||
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