サハラに舞う羽根



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初公開日(参考)2003年08月
分類

長編小説

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サハラに舞う羽根 (角川文庫)

2003年08月01日 サハラに舞う羽根 (角川文庫)

十九世紀末のロンドン―婚約を終え幸せの絶頂にある青年将校ハリーに、一通の電報が届く。戦況が悪化するエジプト遠征の要請だった。しかし愛するエスネへの想いと、幼い頃からくすぶる恐れから、ハリーは黙って電報を燃やしてしまう。そんな彼に送られた“四枚の羽根”。それは戦いに挑んだ仲間たちとエスネからの、“臆病者”のしるしだった―。全てを失い絶望し、姿を消すハリー。だが戦時下での仲間の危機を耳にすると、愛する者たちを救うため、苛酷な運命の待ち受けるエジプトの砂漠へと一人旅立った…。七度の映画化とともに英国で愛され続ける古典的名作が、新訳完全版にて復活。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

サハラに舞う羽根の総合評価:9.00/10点レビュー 2件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

メイスンの作品では断トツ

A・E・W・メースン!!大学生の時に『矢の家』を読んだくらいで、その作品も詳細はもはや定かではないが、秘密の通路をメイントリックにしていたのにとてもガッカリした記憶が鮮明に残っている。
そのメースンの作品を再び読むことになろうとは全く思ってもいなかった!!しかも映画原作というから二重の驚きである。よくもまあ100年以上も前の作品を映画化しようと思ったものだ。

で、前述のように『矢の家』では大変失望させられたメースンのこの作品、予想以上に面白かったというのが正直な感想。
「臆病者」の烙印を押された元将校の主人公が自らの誇りを取り戻すため、かつて「臆病者」呼ばわりした同僚を危難から単独救出に向かう。要約すればこれだけの話で、至極単純な構成なのだが、今回は婚約者の女性も同様に主人公を「臆病者」呼ばわりするのがミソ。しかも結構きつい性格をしており、おいおい、ここまで云うかとばかり主人公を貶める。だって周囲を誤魔化すためのダンスでようやく終わりが見えた時に、「何で私がこんなに苦しまなきゃならないの!」なんて云うか、普通!?ここらへんの容赦なさといい、更にこの女性―エスネという名前―を苦しめる盲目になった主人公の登場といい、作者はかなりの小道具を要して物語を盛り上げる。

最初の同僚の救出劇は同僚の口から元恋人に告白されるだけだったので、迫力に欠け、物語の主題は専らこのエスネの揺れる恋心を綴った先駆的ハーレクイン・ロマンス物かと心配したが、やはりトレンチ救出の顛末はもう迫力もので、いつ計画が破綻するものかと緊張感に満ちており、非常に堪能できた。
とにかく、100年以上も前に書かれた作品とは思えぬほど、中東戦争の描写の丹念さや物語の登場人物が織り成す心の綾などが非常に丁寧に描かれ、はっきり云って21世紀に残る作品といっても過言ではないだろう。メースンの評価を改める必要があると本統に痛感させられた。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.1:
(5pt)

羽の持つ意味が変わる

物語は歴史の背景から始まり、読者には、すこし堅い印象をあたえます。しかし、本文は、情景と心理の描写がすばらしく、読者の心を引き付ける名作です。子供の頃に人間の弱さと不可解な心理を聞かされた主人公は、大人になってから、恋人との結婚を前にして守りに入り、不名誉なレッテルを貼られます。そのときに恋人が取った行動は、二人の人生を予想もしなかった方向に導いてしまいます。主人公は、恋人の信頼と名誉と、それから友情を再び取り戻すために、多くの危険と困難に自ら身を投じ、窮地に立たされながらも、ひとつの言葉を信じて、信念を貫き通す姿は感動します。
サハラに舞う羽根 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:サハラに舞う羽根 (角川文庫)より
4042917011



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