悪魔の羽根

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種別
長編
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あらすじ

2015年05月29日 悪魔の羽根 (創元推理文庫)

売春婦殺害の疑いがある男に拉致監禁されてしまったコニー。だが解放された後、彼女はほぼ無傷で、警察にも曖昧な証言ばかりを語る。いったい彼女は何を隠しているのか?(「BOOK」データベースより)

評判

悪魔の羽根の評価:

9.00/10点 レビュー 1件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点9.00pt

悪魔の羽根の総合評価:

7.56/10点 レビュー 16件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(9pt)

強い女と、それに気づかない男たち

現代の英国を代表する女性ミステリー作家ミネット・ウォルターズが2005年に発表した、長編第11作。国際政治の歪みに咲いた邪悪なあだ花のような犯罪者と戦う女性ジャーナリストの絶望と再生を描いた、大傑作サスペンスである。
2002年、内線で疲弊したシエラレオネで5人の女性が惨殺され、犯人として3人の少年兵が逮捕されたが、ロイター通信の女性記者コニーは、ダイヤモンドの闇商人のボディーガードを努める在留英国人ハーウッドの犯行を疑っていた。2年後の2004年、イラクを取材していたコニーはバグダッドで、戦争請負企業に雇われていたハーウッドに遭遇し、取材を始め、彼が偽名を使っており、本名はマッケンジーであることまでは突き止めた。しかし、戦争請負企業の壁に阻まれて取材は難航し、さまざな脅迫を受けるようになったコニーが両親が住むイギリスに渡ろうとした時、マッケンジーに拉致監禁されてしまう。3日後に解放されたコニーは記者会見も拒否し、マスコミを避けてイギリスの田舎に引っ込んでしまった。監禁中のことは警察にも曖昧にしか話さないコニーは、一体何を隠しているのだろうか?
という、ここまででも十分に面白い話なのだが、こらは全体の1/10ほどのプロローグに過ぎず、田舎で心身の回復に努めるコニーの心の変化と、執念深く追い掛けて来たマッケンジーとの対決が物語の主軸である。監禁のトラウマからマッケンジーの影におびえるコニーは、いかにしてマッケンジーの病的な暴力に対抗するのか?
コニーとマッケンジーの直接対決の事件はある種の闇の中、「羅生門」状態で、ことの真相はコニーが語る言葉でしか知ることが出来ない。彼女の強さに周囲は驚くが、とりわけ警察はそれが理解できず、事件の全容を求めて彼女と厳しい言葉の攻防を繰り広げることになる。アクションではなくディベートでサスペンスが盛り上がるというのは、さすがに「英国ミステリーの女王」と呼ばれるウォルターズならでは。参りました。
サブストーリーである風光明媚な英国の田舎の閉鎖社会の軋みの物語も、ウォルターズお得意のテーマで、十分に読み応えがあった。
謎解き、心理描写、スリル、社会性など多彩な魅力に満ちた作品として、多くのミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15
(2pt)

つまらない

冗長で退屈。最後には何か一捻りあるかと思い我慢して読んだが、無駄だった。
悪魔の羽根 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の羽根 (創元推理文庫)より
4488187129
No.14
(5pt)

良いです

とても綺麗な状態で届きました。
ありがとうございます。
悪魔の羽根 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の羽根 (創元推理文庫)より
4488187129
No.13
(4pt)

女性の"幸福と自由と勇気"を謳ったフェミニズム小説の力作

本作のヒロインはアフリカやイラク等での内戦・紛争をレポートするロイター通信の特派員。ヒロインはシエラレオネで起こった5名の女性のレイプ虐殺事件(3名の少年兵が犯人とされた)の真犯人を元傭兵のイギリス人(本名不詳なのでキースとする)だと疑うというのが発端。ちなみに、題名の「悪魔の羽根」とはトルコ語で「そうと知らずに男の性的関心を掻き立てる女」の由。本作が基本的にはフェミニズム小説である事が分かる。

そして、何物かがヒロインを拉致し、(恐らく)監禁し、(何故か)無事解放する。この間、ヒロインの身に何が起こったのか想像するに難くない。その後、ヒロインは拉致事件に関しては一切口を閉ざし、イギリスの片田舎で借家住まいを始めるという展開。この後、村の人間関係が子細に綴られるが、本筋とは無関係なので、この意味が分らなかった(村の女性ジェスの境遇をヒロインと重ね合わせようとしたものか)。ヒロインの願望はスキャンダルの回避とキースからの潜伏(逮捕あるいは復讐出来れば最高だが)である。しかし、ヒロインのPCが拉致監禁者の手に渡っているので、借家が襲撃されるのは時間の問題。実際、襲撃が行なわれるのだが、この部分の描写が曖昧模糊として読者を惑わせる。ジェスの"幸福と自由と勇気"の物語は完結するが、ヒロインの方は未完。

勿論、上述した曖昧模糊な部分は結末で説明され、ジェスの物語と巧妙に組合せられている点には感心するが、サスペンス性に関しては、ストレートに書いた方が良かったという気もする。非常な大作で、正直言って冗漫な記述も多いと思うが、作者の想いが伝わって来る力作だと思った。
悪魔の羽根 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の羽根 (創元推理文庫)より
4488187129
No.12
(4pt)

Amazonカスタマー

面白かった。でも女性作家らしい?私も女性ですが、男性を見下し過ぎがちょっと・・・。また死体処理方法も読者の想像にお任せ、だから読み終わってもモヤモヤですっきりしてません。せめて最後の最後に処理=女性2人でこうした・・・貴方の推測は?みたいな終わり方がほしかった。=残念⤵=
悪魔の羽根 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の羽根 (創元推理文庫)より
4488187129
No.11
(5pt)

わかる人には「神」作品!

冒頭からすごい緊迫感です。
このままいくとどんどん痛くなってきちゃうぞぉ~、という予想通りの展開で、あ~いやだ! もうやめて! っとなりますし、
緻密すぎるかもしれない文体は合わない人にはツラいかもしれないので、途中で投げ出してしまう読者がいてもまったく不思議はないのですが、
そこはさすが英国の誇る女性作家「二人のW」のうちの一人、ミネット・ウォルターズ様です!
その先に、確実に「読書の愉悦」が待っています。
ハデな本ストーリーの裏でひっそりと、しかしじわじわと、サブリミナルのように読者の脳裏にきざみこまれる「マデリーン」という毒。
・・・・・これ、気づかない人は気づかないのでしょうかね。
はっきり言って、「あとがき」を男性にまかせたのは誤りだったと思いますよ、創元社さん。
そこんとこにはちっともふれてないしっ。
そしてほかの方のレビューにもあるように、「紹介文」は本質からちょっと(かなり?)ズレてます。
けっして単なる「マッチョな傭兵あがりのストーカーによる、残虐レイプ監禁被害者モノ」ではありません。
・・・・というか、たしかにムズカシ~か、この作品の「紹介文」(苦笑)。
そのくらい、一筋縄ではいかない感じがたまりません。

現代社会にひそむ恐怖は、さまざまな形でわれわれを取り巻いています。
「傭兵あがりのストーカー」より「マデリーン」の方がずっとコワイと思った読者は私だけではないはずです。
(とくに女性読者は)
こうなるとまた、「二人のW」のもうひとり、サラ・ウォーターズ様の新作がますます待たれるところです!
悪魔の羽根 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の羽根 (創元推理文庫)より
4488187129

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