Zの悲劇

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種別
長編
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8
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55
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あらすじ

2024年09月19日 Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)

【名作ミステリ新訳プロジェクト】『Yの悲劇』の事件から十年後。サム警視は退職し、推理の才に恵まれた愛娘ペイシェンスと私立探偵を開業していた。ある依頼で滞在中の町で、関係者の上院議員が殺害される。あらゆる状況証拠がひとりの男を指している難事件は、名探偵ドルリー・レーンの出馬を必要とするほどだった。絶体絶命の容疑者を救うためにレーンが披露するのは、究極の消去法推理! 改めて本格ミステリとしての真価が明らかになる〈レーン四部作〉新訳版。(「BOOK」データベースより)

評判

Zの悲劇の評価:

5.86/10点 レビュー 7件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点5.86pt

Zの悲劇の総合評価:

7.53/10点 レビュー 57件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(6pt)

Zの悲劇の感想

ドルリー・レーン悲劇四部作の第三弾。
X、Yに比べて評価の低い本作ですが、ラストの畳み掛ける様な消去法推理の美しさは個人的には『Yの悲劇』より好きです。
ただしペイシェンスの一人称語りが読みづらいうえ感情移入しにくいため、
いまいちストーリーが頭に入ってきませんでした。
そのために完璧に計算されたロジックの魅力が半減してしまい堪能しきれなかったことが残念です。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.3
(6pt)

Zの悲劇の感想

まず、ペイシェンスが嫌いなキャラでした。読んでいてイライラがたまります。 そしてレーン氏の老人ぶりがなんとも残念。なぜこんな設定にしたのでしょうか。しかしラストの謎解きは、論理的で良かったと思います。それだけに、もっと沢山のレーン氏の活躍が読みたくなりますね。まだレーン氏には、最後の事件が残っています。どんな結末になるのか、四部作は起承転結だと言われている様なので、期待して読んでみたいと思います。その時にこの作品も再評価出来れば良いのですが、現時点ではペイシェンスのマイナスの方が強く、良く出来た物とは感じられませんでした。

なおひろ
R1UV05YV
No.2
(5pt)

Zの悲劇の感想

レーン4部作の3作目。
Yの悲劇から10年後という設定になっています。
主要メンバもその立場を変え、そして年齢的にも老いたなぁという印象です。
得意の変装もなしです。変装しても変装した対象と同じ動きができない程、肉体的衰えが見えると言う事でしょうか。
こういう現実に則した設定は評価していいのではないかと思いますが、若干読んでる方は歯がゆくなったりします。
そんな中この作品には、サム元警視の娘ペイシェンスが新たに探偵(もどき)として登場します。
最後はやはり主役交代して美味しいところはレーンが持っていくのですが、序盤戦はレーンが手助けをする形。
(レーンと比較して)彼女の推理のまだまだ未熟な点や青さがよく描けていると感じたのですが、ただそんな彼女の一人称で終始したのはどうなのか。
おかげでこれまでの2作品とは大きく雰囲気が異なってしまっていますが・・・どことなく軽い。

この作品がこれまでの2作品と印象が違うなと感じるのは視点だけではありません。
死刑執行過程の描写が含まれているのですが、この箇所だけ異様に浮いているように感じました。
死刑が執行された日時は推理上で非常に大きな意味があるのですが、執行される人物は事件に全く関係のない人物ですし、不必要と思えるくらいの詳細な描写がなされています。
作者は死刑制度の現状というかその是非まで含めて世に問いたかったのでしょうね。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1
(6pt)

Zの悲劇の感想

ドルリー・レーン4部作の3作目。起承転結の転と言う感じの急展開。X・Yから数年が立ち、女探偵ペイシェンス・サムが登場する。X・Yよりは地味な印象を受けるが後半のプロファイリングは鮮やかだった。

水生
89I2I7TQ

Amazonレビュー

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未読の方はご注意ください

No.50
(5pt)

綺麗な状態でした。

無事に届きました、有り難うございます!
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.49
(4pt)

前二作よりも影が薄いですが、それなりに面白い4部作の3作目

アメリカの上院議員が殺され捜査が始まるが・・・というお話。

「Y]の後、10年くらい経ってからの事件という事で、若干前二作と違った感じで、語り手も前の作品に出てきた警察の人の娘という事で、何があったのかは知りませんが、色々な意味で違う感じに思えました。

前二作のインパクトが強く、特に「Y」は全ミステリの頂点に位置する事が多い性か、比べると少し損する感じではありますが、これはこれで面白い作品だと思います。

犯人も意表をつく感じで、前二作の謎解き程インパクトはないですが、筋は通っていて意外なので、素直に楽しめました。

題名から、今の所謂「Z世代」がどう読むかとか気になりました(あんまり関係ないし、読んだらつまらないで”悲劇”になったりして)。

前二作よりも影が薄いですが、それなりに面白い4部作の3作目。機会があったら是非。
Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104460
No.48
(2pt)

この訳はお薦めしない

作品評価は★5ですが、訳が気に入りません。
初読は創元推理文庫の鮎川信夫訳だった世代です。電子書籍版がほしくて宇野利泰訳に手を出しましたが、冒頭から違和感がはげしくて物語の世界に入りこめず、思わず原文、鮎川訳と見くらべました。

真っ先に抵抗を感じたのは、語り手ぺーシェンスが父親のことを「パパ」と呼んでいること。
原文が"dad"とか"pop"ならパパでいいでしょうが、ぺーシェンスは地の文でも会話でも父親を"father"と呼んでいます。パパ、パパの連発でいきなり薄っぺらくなってしまった感じ。
鮎川訳では、地の文では「父」、会話では「お父さん」と訳していました。私はだんぜんこっちが好き。

また宇野訳は、善意にとれば親切なのですが、注釈がわりに原文にない言葉を大量に追加して、おそろしく文章のテンポを悪くしています。

一例としてぺーシェンスの自己紹介のくだり。
原文 「As for the rest, I may aptly term myself the Wandering Nordic.」
宇野訳「そのほかの諸点を一括して表現すると、"野放図に世界各地を歩きまわる金髪女"とでも呼ぶのが適切であろう」
鮎川訳「その他のことといえば、わたしはさまよえる北欧人といったらぴったりすると思う」

レーンの従者クエーシーの描写。
原文 「An astonishing little man with a hump on his gnomish back popped in and out of the room.」
宇野訳「部屋には、背中に瘤があり、地中の宝物を守るという小鬼を連想させる男が出入りして、わたしたちのもてなし仕事を担当していた」
鮎川訳「地の精みたいな背中に瘤のあるおそろしく小さい男が部屋を出入りした」

きわめつけのヘンな訳は、カリアー弁護士がドウの弁護にやる気をだす場面のセリフ。
宇野訳「こんどの大戦でドイツ軍の軽戦車部隊が強行した国際法無視の国境侵犯行為にしたって、弁護を引き受けてみせますよ」

戦後に改訂された異本の可能性を完全否定はできませんが、WW2開戦後の1942年のリトルブラウン社版(クイーン名義の初版)でも原文は次のとおりですし、1980年代のペーパーバックも同様でした。
原文 「I'd defend the Duesseldorf Maniac.」
鮎川訳「デュッセルドルフの狂人でも弁護してみせますよ」
"Duesseldorf Maniac" は有名な殺人鬼ペーター・キュルテンのこと。前後の文脈からしても、殺人容疑者の弁護の話をする場面で「国境侵犯でも弁護してみせる」ではあまりにトンチンカンでしょう。

正直これまで、クイーンの初期作は、論理的な流れさえまちがえなければ誰が訳しても大差ないと思ってましたが、今さらながらこんなに変わるものかと驚かされました。
宇野利泰氏は学生時代にさんざんお世話になった訳者さんですが、この訳はダメだと言わざるをえません。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.47
(3pt)

Zの悲劇

レーンの3作目。『Xの悲劇』から11年の時が流れ、ブルーノ検事はニューヨーク知事、サム警視は引退し探偵事務所を開業、レーン氏は70歳の誕生日を迎え年老い病気がちなのがもの悲しい。
前2作に比べるとちょっと…感は否めないもものスリルやスピード感はさすが
Zの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.46
(5pt)

軽快なタッチ。文体も変化。

米上院議員の30%弱が司法関係出身
米国ドラマ、とくにLaw and Order SVU等を見ていると郡検事が政治家に立候補する設定が良くある。現実の世界で最近ではカラマハリス副大統領がそれである。郡検事自体が選挙によって決まるアメリカでは政治家への流れが自然なんだろう。
1933年に発表された本作でも、Yの悲劇までは地方検事だったブルーノが知事になっており、当事件を担当する地方検事ヒュームは上院議員を狙っている(被害者は選挙区が同じでライバル政党の現上院議員)。この当時から検事職は激しくそういう(政治的)傾向だったんだなあ・・・。長年よくこれで問題起きないね、と。小説の中でもサラッと触れているけれど、被害者を調べることでライバル政党の弱みを手中に収める立候補者(検事)はそれをキャンペーンに利用できるわけだから。

さて、小説は今までの三人称形式からサム警視(現在は引退して探偵)の娘ペーシェンス・サムが語り手と変わった。若いお嬢さんらしくX,Yより軽快なタッチになっていて文体も変化した。こういうのもアリかなって楽しんで読んだ。
エラリー・クイーンはチラチラ犯人を思わせぶりしないから好き。超脇役な看守の「目つきが怪しくて何か嫌な予感がした」とかの記述はあるけれど、犯人自体は最後まで素振りを見せてない。動機は事件解決後に明らかになるという方法。だから情況証拠や時系列をコツコツと並べて考えるしかない。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X

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