(短編集)
モーツァルトの子守歌
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「三番館」シリーズの第6集にして、最終巻。 「クライン氏の肖像」「ジャスミンの匂う部屋」「写楽昇天」「人形の館」「死にゆく者の……」「風見氏の受難」「モーツァルトの子守歌」の7編が収められている。 相変わらずのシリーズである。事件が起こり、探偵が登場して、三番館のバーテンが鮮やかに解決する。その安定感が好きな人にはたまらない一冊だろう。ただ、本書に収められているような後期の作品では、パターンの崩れているものも少なくない。 ミステリとしての出来は、もうひとつの作品ばかり。結末まで読んでガッカリというのがいくつもあった。面白かったのは、「クライン氏の肖像」。結末はいまいちだが、トリックというか、物語の仕掛けが面白い。 鮎川氏の晩年になって力の衰えた姿を見たくない人は読まない方がいいかも。 | ||||
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よくある私立探偵ものの短編集かと思いきや・・・ この探偵たるや、とんでもないへっぽこ(笑)で、自分の仕事なのにいつも銀座のバー「三番館」のバーテンに相談してしまうのである。するとこのバーテン、話を聞くといとも簡単に謎を解き明かしてしまう。 「バイオレット・フィズを10杯」これが、バーテンとの、解いて欲しい謎のある時の合図である(探偵なのにこんな合図するなよ(笑)) そして、謎が解ければ探偵は、バーテンの作ったギムレットで乾杯。いい商売である。語り手の探偵もふと述べているが、一番の謎はこのバーテン。名前も素性も、思えば何も知らないのであった。ただただ一度聞いただけで何もかも分かってしまう彼は一体何者なのだろう。 この探偵のへっぽこ+だらしな+赤裸々+仕事を選べない私生活、そんな探偵にいつも仕事を回してくれる、知人の太った弁護士など、レギュラー陣も謎だらけ。一見不可能犯罪やら鉄壁のアリバイやら、悩んだ探偵が三番館に来れば全てが解ける。作者自身、エラリー・クイーンの短編集をヒントに、謎を解いてしまえばおしまい、細かい背景設定などは考えずに書けるものをということで書き始めた(あとがきより)だけあって、力を抜いて楽しめる短編集だ。同シリーズ『クイーンの色紙』(光文社文庫)もあわせてどうぞ。 | ||||
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