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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数159件
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未曾有の東日本大震災をヒントに、江戸末期の安静地震をテーマに書くところは真保さんならではのミステリーです。
ただ、惜しむらくは”猫背の虎”こと大田虎之助のキャラがイマイチ共感できないこと。背が高くて猫背のキャラをもう少し前面に、ユーモラスに描いてほしかった。彼の母親や姉たちが強烈なだけに少々残念。 もうひとつ、地震をテーマにしたのであれば、その描写をもっと大きく描いてほしかった。地震に恐れおののく市民の様子が今ひとつ伝わってこなかった。 ミステリーとしての展開はまずまずといったところか。 真保さんの歴史小説シリーズの全2作がよかっただけに、やや消化不良気味。 次回作に期待。 |
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前作に引き続き、全般的に丁寧に描かれていて読みやすいです。
事件手帖とはいいながら、そんな重大な事件は発生せず、身の回りに起きた些細なトラブルを栞子さんが謎解きしていくという、その辺が重厚なミステリ作品と一線を画しているところでしょうか。 福田定一や足塚不二雄の章はまさに「へぇ~」な軽い感動を覚えました。 ”ラノベ”とバカにする向きもこのレベルなら許せるのではないでしょうか? 3作目も楽しみにしましょう。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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重い。非常に重く、救いようのない悲劇である。自分が江木のような目に逢ったらどうなるかを考えたらそれはもう恐ろしくなってくる。
そして自分を無実を信じてくれなかった刑事、検事、弁護士、裁判官に復讐し殺害しつづけ、さらに... 一度嵌ってしまったら抜けられない蟻地獄のようなストーリーである。結末もあまりに悲劇的である。 復讐のために刑事や検事などの所在を見極め、殺して回るなどということが可能なのかどうかで少々荒唐無稽さを感じた。もちろん、現実にあっては困るのですが。 江木の心情は察するに余りある、そして彼の家族の気持ちたるや... 復讐の対象となる彼らのサイドストーリーが少々冗長かな... 先日、ドラマ化された本作を見ました。思ったとおり、原作とはかなりの部分で乖離していましたね。確かに2時間そこそこでこの作品の全てを伝えるのは不可能だし、TV的に設定を変えざるをえない部分もあるでしょうが、原作と比較するとどうしても薄っぺらくなっていました。 配役はなかなかの粒ぞろいでしたがね。 |
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「邪馬台国はどこですか?」の続編、アトランティス、ピラミッド、始皇帝、ナスカの地上絵などの謎を”独自”の視点で紐解いて(?)くれます。
前作同様、荒唐無稽で思わず笑ってしまうものもあるのですが、なぜか納得させられてしまうところがこのシリーズの魔力。 「ナスカの地上絵の不思議」などは、宇宙人説の方が荒唐無稽で、本作の説の方が現実味さえ感じてしまいます。 宮田氏と静香女史のやり取りにはハラハラさせられ、ジョゼフさんや松永マスターも存在感充分です。 カクテルの薀蓄も披露されているところが結構気に入っています。 |
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ライトノベルとはいえ、太宰や漱石などの作品が扱われており、他のラノベとは一線を画すであろうと期待をこめて読みました。太宰、漱石、小山清といった作家の作品を巧みに物語に折り込み、丁寧にわかりやすく書かれていることに好感を持ちました。
全体の雰囲気はやはりラノベ、所詮はラノベという印象はどうしても拭えなかったし、各章の”オチ”もそうでした。でも高尚ともいえる過去の作品をうまく溶け込ませて読みやすい作品にしているところがベストセラーの要因でしょうか。とりあえず第2巻も読んでみます。 |
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「邪馬台国」東北説、聖徳太子の正体、光秀の信長に対する謀反の真相などなど、興味深いテーマを鯨氏独特の解釈で、”バー”での会話を通して痛快に展開します。
宮田六郎の解説はそれなりに納得できてしまうから不思議。歴史好きなら、そういう考え方もあるのか!と納得のストーリーですが、何かが足りないと感じてしまうのはやはりその荒唐無稽さから来るのでしょうか。 |
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「ハートフル・ミステリ」というジャンルを確立するとすれば、著者はその第一人者となるでしょう。
孤独死、特攻隊、8ミリフィルムといったキーワードが全体にいきわたって、物悲しいような、それでいてすがすがしいようなストーリーです。 8ミリフィルムの動画をまさに主人公と一緒に見ているような感覚に陥るような場面では、読んでいる方までその女性に入れ込んでしまいそうな気になりました。 著者のこのジャンルの作品は本当に心が温まるとともに、社会におけるいろいろな問題について考えさせてくれます。 それにしても表紙の女性、かわいいですね~(^^) |
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前作「数学的にありえない」のときもそうだったが、ファウアーのサスペンス色あふれるストーリーはもちろんのこと、巧みな翻訳がそれにたっぷり彩を添えていて、読んでいて心地よささえ与えてくれる。期せずして時系列で話が進んでいき(それも時期が前後しながら)注意深く読まないと、話の前後がわかりにくくなる小説を2作連続で読んだが、こういう小説の組み立ても読者を楽しませてくれる手法として充分アリだとも思った。
今から第三作目が楽しみです。次は何学的にありえない?? |
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皇居に侵入して高価な盆栽を盗み出す。
この発想は非常に面白いし、全体的に悪い意味での女性作家臭を感じさせなかったのは評価したいです。 キャラクターはコミックタッチで、おそらく実際にコミック化されてもおかしくないような印象。 ストーリーは至って普通だと思いました。可もなく不可もなくといったところです。 巷で言われているほど”問題作”かな?という気はしましたけど、今後に期待したいです。 |
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「外交官・黒田康作」シリーズも第3弾ともなると、黒田の考え方やキャラも確立されてきて、その分スキキライなんかもはっきり分かれてくるような気がします。3作目はこれまでと比べると、展開・結末もそれなりに納得できる内容でしょう。「本城美咲」は少々暗いけど際立っています。ただし、過去2作にも言えることですが、どうも全体的に盛り上がりに欠けるきらいが...もう少し砕けたところがあってもいいのでは?と思うくらい、全体的にカタい。シリーズものであれば、もう少し主人公に感情移入できたらいいのに、どうもそこまでいかない。外交官としてありえない行動をとる黒田は、個人的には好きにはなれないキャラクターです。そのためか、シリーズ3作ともほとんど同じストーリーを読んだような印象が残ります。4作目があるかどうかわかりませんが、できればガラッと変った内容を期待したいです。
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タイトルどおり、旅情サスペンスです。
焼死した老夫婦、猪苗代湖畔で心中した老夫婦、捜査の途中で会った怪しい夫婦... 彼らの謎を追ううち、意外な事実が明らかとなる!と、まさしく2時間ドラマのタイトルになってます(^^; 福島県の山間の路線を舞台にした旅情サスペンス。こういった作品といえばあの大御所作家を思い出し間sが、彼には及ばずともなかなかに旅情あふれる佳作だと思います。元福島県民の私になじみの路線ということもありますが、さりげなく名産品(?)も織り交ぜたりして、全体的にほんわかした印象を残しながら、また登場人物もやさしさをかもし出しながら、そして季節感を充分に描きながら、そして老人介護の問題に関するメッセージも少し伝えながら、ゆったり感さえ感じさせるミステリでした。 |
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団地を舞台に人間関係の闇の部分をさらっとエグった10編の短編集。
どれも団地・集合住宅に住んだ経験がおありなら、多かれ少なかれ自分と重ね合わせることができるでしょう。 こういう自分もこの奇妙な人間関係の渦に巻き込まれてきましたから。 10編の中でも、表題作のほか、「隣人」「花笑み」「迷子」はお気に入り。 |
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高校生が引き起こした妊婦連続殺人をベースに、人間の「悪意」をこれでもか、と押し付けられた。読後感はあまりいいとはいえないけど、それが著者の思惑であれば本作ほど人間の裡にあるドロドロしたものを表現した作品はないでしょう。
これまでに読んだ著者の作品と比べると、少々期待はずれな感もあったが、人間のイヤ~な部分をあえて堪能したければオススメの一冊。 |
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京都の老舗鞄店で実際に起きた相続問題をモデルにした著者ならではの作品です。
この作品は同名の短編集の1編ですが、実際の事件をもとに、親子の間の骨肉の争い(?)を 短編に凝縮されてます。 個人的にはもっともっと掘り下げて長編として発表してほしかったというのが本音ですが、 短編でも著者の思惑はよ~く伝わってきます。 他にも元銀行員である著者が、その経験を充分に活かして短くも読み応えのある作品が揃っています。 |
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既刊「記録された殺人」に未収録3作品を追加して再発。全9編からなる短編集。
全て80年代に発表されたものというから、岡嶋二人がデビューして間もない頃の作品集です。 時代が時代だけに設定などは古くささは否めないが、それでも文体や読後感は今読んでも違和感なく読めるところが岡嶋二人らしさか。 特に表題作は彼ら自身をモデルにした、一風変った作品。短編集の掉尾を飾るにふさわしい作品でした。 でもやはり、短編だと物足りなさが残ってしまうので、岡嶋といえば長編の方がいいですね。 |
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帰国子女の女子高生の学校生活にまつわるお話と、謎の黒人と一緒に外国人旅行客相手にガイドをして小銭をためている男。このどう繋がるのかよくわからないストーリーが最後に意外な点で結びついてくる。まさに貫井流の”どんでん返しに特化した”(ご本人談)作品。他の貫井作品と違って、かなり軽いテンポで話が進みますが、最終章で明らかになるテーマはやはり貫井流の重みさえ感じます。それを軽いタッチの比較的短い作品で表す、著者の力量に感動すら覚えます。
でもやはり著者の作品はテーマも内容もずっしり重~いものであってほしいというのが本音。 |
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「長く孤独な誘拐」「二十四羽の目撃者」「光と影の誘惑」「我が母の教えたまいし歌」の4編からなる中編集。貫井徳郎は新本格の旗手として人気を不動のものにしていると言えますが、この4編を読めばなるほど納得できるでしょう。
4編が4編とも著者の特徴をよく表していると言えて、読み終わったあとの充足感というか、思わず「ほ~っ!」と感嘆の息を吐いてしまう”らしさ”がよく出ていて、これは他の作家ではそうそう味わえるものでもない。このうち「二十四羽の目撃者」ではこれまでと少々違う貫井徳郎を見せてくれたようで、ますます世界が広がっていくようです。 でも正直なところ、こういった中編・短編でも十分なのですが、著者の作品は個人的には長編の方がよりいいと思っています。長ければ長いほど、重ければ重いほど彼の特徴がはっきり表に出てくると。それだけ内容が濃くなるので、長所が表に出やすいというところでしょうか。 |
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TVドラマ「外交官・黒田康作」の原作ということですが、ドラマの方は一切見ていません。従って比較などはできませんので、あしからず。
真保作品全体を通してみても、本作も真保裕一らしさは十分に出ていると思います。 人物の心理描写、登場人物が置かれている状況描写の細かさ。 しかし、少々堅苦しさというか、いい意味でのサスペンス的要素はしっかりあるものの、盛り上がりに欠けるきらいがある。クドさも感じた。もう少しサプライズがあってもよかったのでは、という気はします。 |
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京都を舞台に女刑事が活躍します。
私も京都の出身(なんと著者は私の学校の先輩!!)なので、懐かしい地名や京言葉(京都弁やおへん!)がふんだんに使われて、好感が持てます。 ミステリとしても、かなり地味な展開ですが、まずまず納得のいく結末です。 あとは主人公の女刑事・片岡真子にもう少し魅力があればなおよかったのですが... 主人公刑事を女性にした効果が少し希薄だったような気がするのがマイナスポイントです。 |
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