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マリオネットK さんのレビュー一覧
マリオネットKさんのページへレビュー数144件
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タイトルの通り『そして誰もいなくなった』のオマージュ的作品です。
舞台は孤島ではなくクルーザーになりますが、その名前が「インディアナ号」なのをはじめ、招待者が「宇野(UNO)氏」だったり、随所に『そして誰もいなくなった』のオマージュが溢れ、あの作品が好きな人ならそれだけでニヤリとさせられてしまいます。 展開もまるで元ネタをなぞるかのように一人ずついなくなっていき、テンポの良い展開で物語りは進み、それだけである意味面白いのは約束されているわけですが、あくまで元となる作品あっての面白さかなぁ、と思うところはありますね。 しかし当然結末は違った形が用意されています。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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鉄道トラベルミステリー作家としての地位が固まる前の西村京太郎氏の名作。
クリスティの名作中の名作『そして誰もいなくなった』に挑んだ作品で、今日に至るまで同作のオマージュ作品は無数に存在していますが、それの草分け的存在として、本作もまた『十角館の殺人』などの多くの作品に影響を与えた作品であると思います。 『そして誰もいなくなった』の「孤島」と並ぶ、もう一つのクローズドサークルの大定番「雪の山荘」を舞台に、招待された客たちが一人、また一人と殺されていくまさに王道展開ですが、この作品の大きな特徴として、一番最初に「双子の入れ替わりがメイントリックとして使われている」と明かされていることがあります。 しかしそんな重要な部分が予め作者によってネタバレをされていても実際の犯人やトリックを見破るのは一筋縄ではいかない(むしろより混乱する?)巧みな構成となっています。 また、雪に閉ざされた山荘での連続殺人が起きているのと時を同じくして、東京の街でも奇妙な双子の強盗事件を警察が追うパートが同時進行し、一見無関係な二つの事件が物語の中でどう交差するのかという疑問も読者に投げかけられます。 (この「閉ざされ舞台」と「開かれた舞台」が平行してやがて交差する構成は後の『十角館の殺人』に受け継がれた手法と感じました) まさに日本のクローズドサークルミステリの名作古典であると言ってよいと思いますが、ちょっと今読むと言葉遣いなどに古臭ささを感じて辛い所もありました。 あと『そして誰もいなくなった』の真相部分を完全にネタバレしてしまうのは、当時はまだそういう配慮があまりされなかったということでしょうかね。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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一年前のクリスマス。建物全体が完全な密室状態となった洋館「金雀荘」の中で6人の男女がまるで童話の「七匹の子ヤギ」を見立てるかのような他殺死体が見つかった。
さらにその6つの死体は、最初に殺した者を次の者が殺し、その者をまた次の者が……と順番に殺し合ったかのような痕跡が残るまさに怪事件であった。 その謎の解明のために犠牲者の従兄弟にあたる面々は事件の起こった金雀荘に集まるが、そこで今年また新たな事件が起こる……!? という、複数の時系列で構成される、ホラー、サスペンス要素の強めの本格推理小説です。 トリックやロジックの一つ一つは既存の作品の流用・応用感があるのですが、作品全体の組み立てが非常によくできていると感じました。 過去の事件の検証段階はちょっと退屈な感じでしたが、徐々に現在進行形の脅威が迫ってくる流れになると緊迫感があって良かったです。 読み終えてから、また冒頭の序章を読み返すとその意味が理解できるという構成も洒落ていますね。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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江戸川乱歩の長編でも最高傑作と名高い評価を得ており、実際彼が最もやりたい放題やった、まさに乱歩の魅力がぎっしり詰まった一作だと思います。
ストーリーは大まかに二部構成になっており、前半は密室殺人と衆人環視の元の殺人という二つの不可能犯罪から大胆なトリックと意外な犯人が導き出される本格推理で、後半はその事件の裏に潜む黒幕との対決のために財宝の眠る島に向かうという冒険小説のような構成となっており、全体を通した流れを見ると荒唐無稽なのに加え、かなりあっちへ行ったりこっちへ行ったりの支離滅裂なストーリーなのですが、物語の面白さゆえにそれも魅力だと割り切れてしまえます。 全編を通して奇形やら同性愛やらタブー視されそうな題材の目白押しで、そりゃ戦中は検閲にひっかかるし、今は今でこんな話絶対無理だなぁという内容で、おそらく乱歩御大はこの時が一番作家として幸せだったんでしょうね。 物語後半の奇形人間がたくさん住んでいる島で、同性愛者の友人といろんな意味でハラハラドキドキの冒険宝探しという、少年の心を持った大人の読み物といった内容は、絶対に子供には見せられないような小説を書く一方で、後に児童文学でも日本を代表する作家となった江戸川乱歩という作家をまさに象徴している作品であると感じました。 |
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エルキュール・ポワロシリーズの第二作目です。
よく言われますがタイトルがセンスないですね。死体がゴルフ場にあったというだけで、作品の真相も特徴もゴルフ場やゴルフにはほとんど関係がなく、原題にしろ邦題にしろもうちょっとなんとかならなかったのでしょうか。 初期の作品ということもあり、特に目新しさや派手さはない小ぢんまりした話であろうと予想していたのですが、二転三転する真相に驚かされ、百年近く前に発表された作品ながら良い意味で予想を裏切られました。 ポワロの「這いつくばって足跡やら細かい証拠を探すのは犬のすること(意訳)」という偉大な先輩探偵をこき下ろすかのような挑発的な言動が面白かったです。そしてまさにその地面を這って細かい証拠を探す捜査方法を取る、ポワロのライバル的存在となるジロー刑事(日本人ではない)が登場しますが、読者目線ではもう最初から猟犬ならぬかませ犬にしか見えず、何も魅力を感じない正直失敗キャラでした。 そしてそんな男に対してポワロがそれなりに不機嫌になって対抗意識を燃やしたり、事件の解決に金を賭けたりするので、なまじ結果が見えているだけに逆にポワロの方も人間が小さく見えてしまうのが残念です。 二作目ということでまだポワロのキャラがあまり固まっていないのか、いい年して割と血気盛んさが目立つポワロは後のシリーズの、尊大さや皮肉屋な面はあるものの基本的に寛大な紳士という彼のイメージとは微妙に違うように感じました。 アンチホームズ的な発言が出た一方で、ホームズシリーズの二作目の『四人の署名』と同じくシリーズ二作目が、ワトソン役のヘイスティングスのラブロマンス作品でもあることは、一種のホームズリスペクトなのかな?と思いました。 しかしヘイスティングスはそれこそ十代の少年かという見境のなさで、気になる女のためなら部外者を勝手に現場に連れ込んで証拠品紛失のきっかけを作るわ、挙句の果てには彼女のために故意にポワロの邪魔までするわ大暴れです(笑) 無能どころか探偵の脚を引っ張る、ある意味二作目にしてワトソンを超えた男になっていますね。 当時の既存のミステリーに挑戦するかのような、他人に書けない作品を書こうというエネルギーを感じる反面、ただやはり後の作品に比べれば、まだ作りなれていない感もあり、この時はクリスティ女史自身も良くも悪くも若かったんだなと感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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「人を殺して喰らう」という噂がある巨大な楠の生える豪邸にて起きた怪死事件に御手洗が挑むという、横溝御大っぽいタイトルの通りオカルトホラーテイストが漂う『御手洗潔シリーズ』第五弾。
このシリーズはまず五作目まで全てカラーの異なる作品というのが凄いですね。 現在進行形の連続殺人事件と平行して戦前から残る人食い楠にまつわる怪死事件の謎に挑み、殺人事件だけでなく暗号解読や、はたまた飛行機に乗って舞台を海外のスコットランドに移すなど、非常にもりだくさんな内容で、分量がかなりありながら中だるみ一切なしの大作です。 真相を解明すればそれで良しとはしない、御手洗の単に変人なだけではない人間的な器の大きさが感じられることや、ヒロインのエレナの魅力などもあり(最初はあまり印象が良くないですが、徐々に奥ゆかしさや健気さが感じられるのがいいですね) 単純に「娯楽作品」としてのストーリーの面白さなら、ホラーテイストに加えてこれまでの同シリーズのいい所取りをしたような作品で、『占星術殺人事件』よりずっと面白いと言ってしまってもいいと思いました。 ただ、トリックの出来ですとか真相のロジックについては粗や不満点が多く、推理小説としては今までの同シリーズで一番出来が悪いと感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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海外では『xの悲劇』などの方が評価が高いようですが、日本ではとにかく人気な海外ミステリ作品ですね。
私もクイーンの作品の中ではこれが一番好きです(そこまでたくさん読んでるわけじゃないですが……) とにかくキチ○イ一家たちのキャラが立ってて面白いですし、予想外で衝撃的な結末に驚かされた作品でした。 今読んでも面白いと思う一方「狂った一族に流れる犯罪者の血が~」などという差別と偏見に満ちた発言を、完璧超人のように描かれる探偵役がさも客観的事実として口にしてしまっているのは違和感を覚えずにはいられないですね。 DNAと遺伝子の関係すらわかっていなかった当時を踏まえれば、現代の価値観で批判してはいけないということはわかるのですが…… この作品が日本人好み、というのは日本の推理小説の巨頭である横溝御代の『金田一耕助シリーズ』にも多大な影響を与えているであろう所からもうかがえるかと思います。 条件によって分配が変化する奇妙な遺言状によって過熱する骨肉の争いという面は『犬神家の一族』 一族から不遇の扱いを受けた末に変死した男が、実は生きていて復讐しているかのように事件に不気味な影を匂わす展開は『悪魔が来たりて笛を吹く』 そしてその一連の殺人計画のシナリオは……という面では『×××』と ▼以下、ネタバレ感想 |
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新本格世代を象徴するかのような、まさに「本格推理小説が帰って来た!」と言わしめる、コテコテの「いい意味で」古臭いミステリだと感じました。
この話、登場人物だけ欧米人にして舞台がクイーンやクリスティの時代の向こうという設定でも通じるんじゃないかって内容です(ワープロの部分はタイプライターで代用) 大学生の主人公達が旅行先で連続殺人事件に巻き込まれる、青春ストーリーが絡んだクローズドサークル、という大筋はデビュー作でもある前作の『月光ゲーム』と共通ですが、全体的に前作より洗練された出来になっていると思いました。 全編通してまさに「パズル」づくしの構成で、宝のありかを示したパズルの謎を解くために島に向かう所から始まり、犯人の行動もまさにパズル、ダイイングメッセージもパズル、そして当然ながら真犯人を導くロジックもパズルです。 また、孤島での連続殺人事件というミステリ定番の不穏な状況ながら、アリスとマリアの恋人未満の関係がなんとも甘酸っぱく、まさにこれは作者の有栖川氏の理想の大学生活だったんだなぁと思いましたね。 ……いや、いくらミステリマニアでも実際に殺人事件に巻き込まれるのは嫌か(笑) ▼以下、ネタバレ感想 |
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突如気絶させられ、孤島に取れてこられた八人の男女は、一人の刑事とかつてある殺人事件の証人となった七人。
彼らを島に連れて来たのは、その事件で有罪判決を受けた男の父親で、彼は「真実」を求め、証人たちに銃を向けながら事件の「再検証」を行いだす。 さまざまな思惑が交錯する中、過去の事件を再検証していくうちに新たな事実が判明していき、そして新たな殺人事件が勃発する…… という、武装した犯人による誘拐サスペンスかと思えば、法廷ミステリとして進行していき、さらにクローズドサークル連続殺人に発展するという息もつかせぬ展開の、40年経った今見ても斬新さを感じる話です。 西村京太郎氏というと、トラベルミステリーの大家で、列車のダイヤトリックなどを使った、正直似たような小説を何百冊も書いてる人……というイメージだったのですが、この時代はこんな意欲作も書いていたんだ、と驚きました。 登場人物たちの言動にやや違和感を覚える部分もありましたが、最初から最後まで面白い小説でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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「ミステリは好きだけど、今更海外古典はちょっと…でもシャーロック・ホームズぐらいは押さえておくべきか…」
という人がいましたら、とりあえず『ボヘミアの醜聞』『赤毛組合』『まだらの紐』などの特に人気・知名度の高い作品が収録されているこの一冊をお勧めしたいと思います。 順序的には『緋色の研究』『四つの署名』の次の作品になりますが、これから読んでも特に問題はないかと思います。 実際当時の世間的にもこの短編集が大反響を生んだことで、前二作も一気に注目度が上がった形と言われているようです。 殺人事件だけではなく、かなりバラエティ豊富な短編がそろっており。 現在に至るまでの推理小説の大体のパターンはすでに作られていると感じるのが凄いですね。 以下各話ごと個別の評価と感想です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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衝撃的だった前作『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編となるシリーズ第二弾。
他の方のレビューを読むと「前作を読んだ方が楽しめる」的な感想がチラホラありますが、読んだ方が、というより前作は「先に読まなければダメ」でしょう。前作の結末やトリックのネタバレがバリバリあるし、そもそもこれ前作を先に読まないと冒頭50ページぐらいが理解不能じゃないですか? 何より前作を読んで、前作のキャラクターに理解と愛着があるからこそ意味がある作品ではないかと。 名前の割には一番クセの少ない読者目線キャラ。オールラウンダーな<頭狂人> 名前のとおり粗暴な振る舞いながら、ゲームに対する愛とプライドは誰より高い<ザンギャ君> そのザンギャ君と犬猿の中の、慇懃無礼な皮肉屋<aXe> とぼけた出題、回答が多くちょっと軽く見られがちな癒し系<伴道全教授> ほとんど喋らず美味しいところだけ持って行き、他メンバーから反感を買いながらもその推理力には一目置かれる<044APD> 前作に引き続き、推理ゲームを楽しむために殺人を行う、捕まれば極刑確実のクズどもなのになぜか憎めない個性的な面々のやり取りが面白いです。 二作目だけあり、内容はより洗練されていると思います。ただやはり一作目にこのアイディアに出逢ったときほどのインパクトはなかったですね。 結末は着地失敗といった感じだった前作より綺麗に終わっていると思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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東野圭吾氏の作品の中では人気知名度ともにあまり高くはないですが、個人的にはそこそこ好みの話でした。
回廊亭と呼ばれる、一風変わった旅館で起こった過去と現在、二つの事件の謎を巡る物語で 主人公の女は、自身が巻き込まれ全てを失った火災に関し、調査と復讐のために一切の過去を捨て、事件の現場であり当時その場にいた人物たちも集まる、「回廊亭」に老婆に変装して潜入します。 主人公は過去の事件の真相を追い、犯人を探るとともに、自身も復讐者として犯人となる、いわば一作で倒叙にしてフーダニットな作品です。 決して長くはない話ですがその中に複数の謎、真相、仕掛けが絡み合い、濃い内容でした。 ただ、せっかくの面白い建物である回廊亭の設定はさほど活かされているとは感じず、建物を利用した面白いトリックなどを期待する話ではありません。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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スピンオフシリーズの第2弾。
前作に引き続きゲーム『ダンガンロンパシリーズ』の原典の予備知識は全く必要としませんが、前作は読んでいないと基本設定がよくわからない、前作のネタバレありなので、そっちを先に読んでください。 前作に引き続きライトな作風で読みやすいですが、事件のスケールは大幅にアップしていますね。 そして今作は前作に比べてデスゲーム要素が強くなり、雪のホテルに閉じ込められた招待客たちで、毎晩オークションを行い「探偵権≒犯人に殺されない権利」を落札するという特殊な状況設定がおもしろいです。 しかし、デスゲーム以前に紛れもない「本格」であり、密室トリックなど同作者の『アリス・ミラー城』を思い起こさせるのと同時に、デスゲームと本格ミステリの要素が見事に噛み合っている構成は米澤氏の『インシテミル』などに近いものがあると思いました。 いずれにせよクローズド・サークル好きにはたまらない作りとなっています。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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冒頭からアイルランドの南北問題を扱った社会派ミステリのような印象を受けますが、それはあくまで舞台設定を整えるためのようなもので、本質はクローズドサークル物の本格ミステリです。(クローズドサークルになる理由がちょっと変則型ですが)
全体的にデビュー作としては非常によく出来ていて面白かったと思います。 単に犯人を当てるだけのフーダニットでない作品で、終盤で次々明かされる真相は心地よかったです。 ただ、主人公の日本人のフジの不自然で無駄な完璧超人描写に正直うんざりします。 作者の自己投影臭がプンプンします。 まして他の登場人物がみんな外国人の作品で日本人が無双するとか正直読んでる方が恥ずかしいです。 基本的にはよく出来ていて面白い作品だと思うだけにホントここだけ惜しいです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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簡単なあらすじを書くのも難しければ、なんと感想を書いたらいいのかも難しい……いろいろと濃い小説でした。
何が事実で何がそうでないのか読んでいてわからなくなってくるのですが、すべては綿密なロジックによって真相へと導かれる、数々の謎と理論によって紡がれた本格推理の物語だと感じました。 そのクドさに合わない人は合わないし、好きな人はとことん好きなんじゃないかなぁと思った作品ですね。 他の人も言っていますが主人公のまだ若いのに「わし」という一人称や、やたら「~っすよ」という口癖はなんか違和感覚えてちょっと苦手でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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金田一少年のノベライズシリーズ4作目。
ノベライズシリーズの最高傑作とされてる前作の『電脳山荘殺人事件』と 実写版映画の原作となり、原作漫画含めシリーズ初の海外に舞台進出した次作『上海魚人伝説殺人事件』 に挟まれ正直地味な位置づけの作品です。 舞台も殺害方法も原作漫画にこれまでにもあった話に似ているような所があり、あまり読者の印象に残らない作品かなぁという所ですが メイントリックが2つ設けられているのは評価したいし、地味に良作だと思います。 読むのに時間もかからないですし、クローズドサークル好きなら、読んで損しないのではないかと。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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