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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数218件
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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1作目はそこまで惹かれる作品ではなかったので、続きを読んでいなかったのですが、
各種ランキング本で名前が挙がっており、 新宿鮫シリーズの中での評判が高いので手に取りました。 なるほど。 日本作品なのにアクションやバイオレンス、麻薬やヤクザ、マフィア抗争の裏の部分が描かれていて、 それが描ける『新宿』と言う舞台の混沌に惹かれます。 1作目よりとても魅力的な作品でファンが多い事がわかる気がしました。 新宿を舞台にした小説や漫画、ゲームが思い浮かぶ中、 公開年月日が90年初期の新宿鮫は、 新宿を舞台にした先駆け的な作品だったんだと思いました。 個人的なミステリで好む、推理や意外な真相の要素が無い系統ですが、 人や街の魅力で楽しめた作品でした。 |
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表題作含む4つの短編集。
渋谷にあるホストクラブclub indigoの面々が事件に巻き込まれ 素人探偵さながらの活躍をするお話。 創元推理短編賞を受賞した表題作「インディコの夜」が伏線や謎が明かされる様子、 キャラクターの魅力など、所見の印象が相まってとても面白かったです。 2作目以降の「原色の娘」「センター街NPボーイズ」「夜を駆る者」に至っては、 扱う事件が夜の街にありがちな事件で正直な所、新しさはなかったです。 ただ、ホスト達や夜の街など馴染みのない世界を魅力的に描かれている事や、 オーナーの晶、インディコのホストの面々が王道ホストの遠い所にいる存在というよりは、 読者に近い位置にいる砕けた人々なので馴染み易くとても楽しく読めました。 序盤の読書は、頭の中で漫画の夜王などが浮かんでましたが、 それとは違った路線で良い作品でした。 |
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シリーズ2作目。世界観や用語など1作目を読んでいる事が必要な作りでした。
300年前の魔女の決戦で建てられた紫骸城。 その中で毎年行われる大会は国の戦争の縮図を模し、世界各国のエリート魔道士が争う。 そこで不可思議な大量殺人が発生する。 300年前の魔女の呪いか、紫骸城の魔導なのか、もしくは魔法による仕業なのか。。 本格ミステリ・クロニクルに掲載された通り、 しっかりとミステリの謎解きが施されており、 この世界観ならではの大トリックが繰り出しているのは見物でした。 ただ、とても面白いのですが、謎の解明の手掛かりの説明不足感が否めず、 勿体無い印象を受けました。 前作にも感じたのですが、謎解きの詰めが甘い気がします。 世界観が好きなので加点。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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読後は個性的で論述の新しい楽しさを感じて面白かったと思いました。
本書はとても好みが分かれそうです。 亡霊やら妖怪やら漫画のテイストで進行するストーリーは、 中盤までは色々な事が馴染めず苦労しました。 ただ、 妖怪かまいたちの正体は、真空による皮膚の亀裂というのが、 科学的には根拠がないにも関わらず、世に浸透してしまっている。という、 虚構が現実世界の解答となって浸透している例え話が出てきてから、 この本が一気に面白くなりました。 この世に生まれた亡霊の現象を現実的な解答を提示し、 かつそれを聞く観衆に対してどれだけ魅力的に説得できるかという、 法廷ミステリや探偵演説の大団円の舞台を、 世の若い世代に合わせたストーリーで描かれている作品だと思いました。 事件があって犯人がいて、 その真相にいたる唯一無二の回答を導く数学的ロジックと言うよりは、 可能性を連弾して納得させればよいという点で、 この本の扱いや好みが分かれそうです。 虚構である推理ではありますが、 その展開や結末の落とし所は成否関係なく単純に気持ちが盛り上がりました。 シリーズ物になるのかわかりませんが、 1作目ゆえ、キャラクターや舞台設定の説明が多いプロローグの印象も受けたので、 2作目へと続いて物語を見てみたいです。 |
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自衛隊内の監視が厳しい一室に盗聴器が仕掛けられていた。どうやって?目的は?
大きな起伏なく淡々と進むストーリーで殺人も起こらないのですが、 状況推理で全貌を解けていく流れはミステリを感じました。 謎解きも然る事ながら、普段見慣れない航空自衛官内の内情がとても面白く読めました。 読後、著者の事をwikiで見たら航空自衛隊の方だったのですね。 階級の事や業務内容について、特に空の監視である対空レーダーについては、 普段なにも見えない空でも電磁波が飛び交い、 敵からの妨害電波を監視して国民を守っている自衛隊の業務があるのだと。認識しました。 こんな感想だと固いお国のお話に思われそうですが、 中身は軽妙でユーモアが溢れおり、とても読みやすかったです。 意外な真相や裏切られた嫌な気持ちもなく、爽やかな読後も良い感じでした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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科学捜査にて犯人を追いつめていく1作目とは違い、
殺し屋からターゲットを守る展開は、期待していた勢いと異なるものでした。 犯人も目的も提示されている状態なので、何かを無性に知りたい。といった欲求が生まれず、 読書スピードが文庫下巻中盤まで失速気味でした。 が、 終盤の真相にかけては怒涛の展開で唸ります。 1作目で得た印象との比較での気持ちなだけで、作品単体ではとても素晴らしい作品でした。 ライムとダンサーの対決がシリーズ最終決戦のような意気込みだと感じたり、 ライムとアメリアの関係など、もっと後半で出しても良さそうなネタを2作目でやってしまうんだ。 と贅沢な印象を受けました。 この刊行後に3作目以降のシリーズ化を行う事が決まった模様なので、 シリーズを念頭になかった本作では、やり残す事がないように事件も人間模様も濃密に描いたんだと感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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デス・ゲーム系の小説。好みです。
「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。」 アイテムを得るか死を迎えるか。 いつもながら面白いアイディアなのですが、 もっと良くなりそうな期待を受けつつも、もどかしく終わります。 前作までの傾向と同じで、 死のゲームなのにあまり緊張感がなく、主人公の思考が肌に合わないのは、 あえてやっている設定なのかなと思いました。 予想外な展開はあまり生まれず、 淡々とゲームを進行している印象を受けました。 毎度いろいろと不満をこぼしてしまうのですが、 それだけ扱うネタが好きなので、ついつい読みたくなる不思議な作家さんです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーではなかったのですが、
ホラー文学と言いますか、不思議な魅力を味わえたのが良かった作品です。 内容は総じて不気味で「ぼっけえきょうてぇ」然り、 文章表現される岡山の方言が怪談の雰囲気を一層醸し出していました。 女郎が客に対して話しかける独り語りの構成ですが、 これもある種、怖いものに触れて 身動き取れなくなっている変な緊張感を味わえる不思議な仕掛けを感じます。 映像化された作品でもあり、 そちらはグロい表現を強調したものになっている模様です。 ただ、この文章の独特の雰囲気は小説ならではの魅力であり、 映像では違った所を制作陣の好みも相まって惹きだす結果になったのだと感じました。 表題作は40P台の短い小説ですが、 長編のごとく、とても濃いものを読んだ気持ちになりました。 |
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タイトルにある邪馬台国はどこか?のほか、、
ブッタは悟りを開いてない。イエスの復活の真相とは?など、 歴史で見知った内容を別の解釈で解き明かす小説です。 よくある「本当はXXXだった」系の歴史の解説書とは違い、 軽妙なバーでの会話の手掛かりから真相を導き出す流れのテンポが ミステリの終盤における真相の謎が解かれる気持ち良さを受けました。 現実では的外れな解釈であるかもしれないですが、 想像に富んだ解釈と理論的な展開でミステリを感じたのが見事でした。 |
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前作の密室を開けないまま推理を展開する「扉は閉ざされたまま」に続く、特殊なシーンを描いた倒叙式ミステリ。
今作は、社長を殺そうと企む梶間。梶間に殺されたい社長。前作に続く超頭脳の探偵役の碓氷優佳。計3名による頭脳戦です。 目的を見ると『被害者+加害者 vs 探偵』と、被害者と加害者の意志が協力している所が斬新でした。 冒頭の著者の言葉にある通り、 「事件が起きるまで」を丁寧に書かれた、他であまり類を見ない作品で、 事件が起きなくてもミステリとして楽しむ事ができるという事と、 究極の探偵を描くことに成功している1作とも思えました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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一時期本屋さんでたくさん並んでました。
読み終わった感想としては凄いのを平積みにしたなと感服です。 多くの人々に嫌な気分を味あわせるであろうこの文体は凄いです。 この点が好みと言うと変に思われそうですが、 こう描ける筆力は本当にすごいと思います。 ミステリの感じはあくまで活用した程度で、この点で期待すると違う印象を持ちます。 途中まで好みに合わずでしたが、最後の章あたりで作者のやりたい事が感じられて、 なるほどと思った次第です。 また、巧くドグラ・マグラを取り入れたか意識している作品だと思いました。 両方の作品を読んだ方は何の事か感じるかと思います。 個人的には第8章で終わらせたら 色々と物議を醸して面白いかなと思ったりしましたが、 それはそれで難しい作品になっちゃいますね。 陰鬱な情景に目が行きがちですが、構成もよく出来ている作品だと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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驚いたと言う声を良く聞いていたのでどんな仕掛けの本かと思いましたが、
これはそこだけピックアップする1発ネタの本ではない印象でした。 個人的には多種多様な考え方や感情表現を感じる作品でした。 当たり前ですが、同じ人間でも様々な考え方や感情があります。 男と女、感情表現の高い人・低い人。正義と悪。日本人と外人。異性が好き、興味ない。など 多くの対比の要素を組み合わせた人々が登場します。 そんな人達の会話や考え方が面白く、読んでいて、あぁそんな考え方があるんだ。と感じました。 印象的なのがブータン人のドルジで、ブータン人は生まれ変わりを信じている。 なので輪廻転生の長い時の中で知り合えた人の幸せを願うし、 死を恐れないから活動も積極的になれる。こんな感覚はいいなぁ。と思います。 軽妙でいて深く心にひっかかる言葉を読んで楽しみましたが、 些細な事が現在と過去の何が起きたか先が気になる謎に絡んでくる作りも巧いです。 引っ越ししてきたばかりで状況が分からない椎名と共に、 読者の私は物語に翻弄された感じでした。 ペット殺しの嫌な感じや登場人物達の物語の結末に心沈むものがあったので 少し好みとは逸れて点数低いですが、作品は凄いと思ってます。 |
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気付いたら新刊が楽しみになってしまった作者のこのシリーズ。
作者の本を読むのが初めての方は、 いきなり本書から読んでも肌に合わないだけになる恐れがあるので、 『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』などのバカミスのシリーズを先に読み、バカミスに心を開いておく準備が必要です 登場人物達に言わせている作者の想い。 ・ある種のバカミスを読むと元気がでる。 ・マニア向けで版が少なくても希少価値がでる。 ・文芸のなせる芸術。 などなど、 作品作りの想いが強く感じる、物語そっちの気の趣向の本です。 今回は趣向に凝り過ぎて物語に面白みがなかったのが正直な所です。 物語と仕掛けが密接していた三崎黒鳥館白鳥館の方が完成度は高い印象でした。 後半の事件の解決編を読んでいる最中でも今回は期待し過ぎたかな。 と低印象でしたが、最後良い意味で気持ちが吹っ飛びました。 いままでシリーズを読んできた人も翻弄する 三崎黒鳥館白鳥館、新世界崩壊の先を行ってしまった本書。 作者のバカミスにかける思いがここまで来ると感動的で、 歴史に残る作品作りっていいなと、不思議な心情になりました。 作者の走り続ける姿に拍手。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリ好きの心をくすぐる『館』『島』と言うシンプルなタイトル。
孤島に建築された六角形の館で起こる事件。 そして嵐の為のクローズド・サークル。 建築家や六角形の館など、 綾辻行人の十角館のオマージュ作品として感じ、 それが良い効果を持っていて好感的な作品です。 また、お決まりのミステリのガジェットは抑えつつ、 そこにテンポ良いユーモアを交えてあるので、 気軽にミステリの楽しい所を感じとれる本だと思いました。 トリックがとても分かりやすく提示されてますが、 それはそれで安心して読めますし、 館の存在理由が物語とちゃんと一体になって意味があるのが良かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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捻くれ感がとても強く感じてそこが良い意味で個性的に感じられた作品です。
ゾンビ映画の撮影をしようと廃墟に訪れた所、死体が発見されます。 通常ならここから事件発生でドタバタし始める所、この作品では、 騒いで警察来て事情聴取されても面倒だから、気にせず撮影しよう。 と、めんどくさい。他人と関わりたくないオーラ全開の思考展開が面白いです。 生きている価値がないと思う自分自身がゾンビであり、 実際に死んでる死体は注目されることで生を感じて羨ましい。など、 死体を通じて取り巻く、引きこもりの思考や行動が私には斬新で楽しめました。 死体消失の謎や動機にも唸りました。 不思議な面白さがある作品です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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