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ジャム さんのレビュー一覧
ジャムさんのページへレビュー数349件
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文学少女天野遠子が去り、心葉は3年生になった。しかし、そこに現れたのは心葉先輩に一目惚れした情熱的な文学少女見習い日坂菜乃という新入生だった! 遠子が去った後の1年を遠子とは正反対でそれでいてどこか彼女に似たところのある菜乃ちゃん視点で描く外伝ですが、勿論本編に劣らず物語に一切手は抜いておらず「文学少女見習いの心中」でも近松門左衛門の「曽根崎心中」を題材にある高校生男女の心中とその裏に隠された恋物語の真相に心葉と菜乃の新凸凹コンビが迫っていくという内容で、ラストの胸に迫る絶望と救いの真実には感動しました!
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文学少女、初の短編集!本編では描かれなかった遠子と心葉を含めた周囲の人間たちのエピソードがてんこ盛りで良かったです!特に遠子に恋する牛魔王を描いた「文学少女と恋する牛魔王」、新入部員希望者たちの正体と彼らの革命に爆笑と胸熱な「文学少女と革命する労働者」、美羽と芥川の不器用な恋のその後を描いた「無口な王子と歩き下手な人魚」、浮気者の流人君の文化祭での女難を描いた「文学少女と浮気な預言者」が面白かったです!本編とは違いドタバタコメディな話が多かったのでのほほんとした短編集でした(笑)
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学少女シリーズ第6作にして番外編のテキストは泉鏡花の「夜叉ケ池」!夏休みに遠子からSOSを受け取った心葉は、彼女が待つ麻貴の別荘へ行くことになるが、そこで待っていたのは80年前に起きた謎の大量殺人の再現とも言える状況だった!これまでのシリーズで一番本格ミステリっぽい雰囲気が漂う作品になっていて、ラストで次々に明かされる慟哭と救いの真実には圧倒されました!そして次はいよいよ第1期最終章ということでこれで終わっちゃうかと思うと先に残しておきたいような早く読みたいような複雑な気分です(笑)
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文学少女シリーズ第4作のテキストはガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」!「金田一少年」で何度も取り上げられてきただけに原作はいまだ未読も(映画は観ましたが)やっと知ってる話がでてきて、ファントムの哀愁もうまく混じりあって良かったですね。そして、ついにここにきてツンデレの琴吹さんメインの話で、心葉と急接近!パンツのくだりも笑えました(笑)1作目から琴吹さんのことは気に入っていたので彼女には頑張って欲しいですね!
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文学少女第3作の主題は武者小路実篤の「友情」!いつもクールな芥川君の衝撃の過去が明かされますが、特に最後の文化祭での劇の遠子が芥川のみならず心葉の過去の鎖をも断ち切った長口上にはしびれましたね!というか、ラストである事実が明らかにされていたので次作以降これがどうなっていくのかも楽しみです!
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文学少女シリーズ第2弾は、文芸部に届いた謎の数字の手紙を文学少女遠子と心葉が追うと、幽霊のような少女が現れて!本作はエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を主題としており、ミステリというよりある男女の切ない恋物語といった感が強かったですね!
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第38回メフィスト賞受賞作。時代小説と怪談小説の見事な融合。浪人平松左門と青年剣士甚十郎のでこぼこコンビが良い。京極小説とは違った形での新たな時代ミステリの誕生!
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ハードボイルド探偵ものと紹介されていたが、中身は本格ミステリの魅力が満載。殺人が起こらずにこのクオリティのものが書けるのは米澤さんだけ!
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表題作「蝶々殺人事件」は、前にこのメイントリックは他の横溝作品で読んでいたので大して驚けなかったのが少々残念でしたが(自分的にはぎりぎりフェアです(笑))、他にもアリバイトリックやら暗号やら魅力的な謎が緻密に張られた伏線で読者に堂々と挑戦していたので自分的には満足な1冊でした!由利先生&三津木コンビも金田一とは違った意味で良かったし(笑)あと、短編2作も初期の横溝を想わせる怪奇幻想趣味が横溢していて良かったです!
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マジックと森ミステリィの見事な融合!
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待望の刀城言耶シリーズ最新長編!今回は、湖の船という「密室」で起こった神男殺人とその後も矢継ぎ早に発生する神男連続殺人に挑む!相変わらず二転三転する真相、そして解明されないホラー部分などシリーズの魅力を十分に堪能できた。ただ、これまでに比べると結末があっさりしぎていて物足りなさは残ったかなあ。とはいえ、これまでで最長ページ数にも関わらずややこしい部分がほとんどなく流れるように一気に読めたのは良かった。
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初の中編。この短さでこの内容の濃さ、完成度はやはり天才!A子と憂鬱刑事のコンビも良し!
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小学5年生の凰介は、母を病気で亡くして父洋一郎と二人暮らしに。父との幸せな生活を願う凰介だったが、父の友人の妻で幼馴染の母が突然自殺し、さらにはその幼馴染の少女亜紀までが交通事故に遭ってしまい・・・。 「向日葵」ほどの衝撃はなかったものの、細部まで緻密に練られたミステリ的なプロットが導く先がこの「救いの物語」をより強固なものにして行き、「親子の再生」へとつながっていく様は道尾さんならではで「さすが」と思いました!
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第37回メフィスト賞受賞作。双子の兄弟のキャラと水槽蘊蓄、そして密室トリックが良かった。「本格ミステリに対する挑発」も浦賀とは別の意味で良し。
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「四つの死」にまつわる「八つの不可能な謎」がたった一つの「解」で解かれる正に本格ミステリのお手本的傑作!ただ、残念なのは「火蛾」の古泉さんと同じく現在まで発表された長編がこれ一作のみということか。
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西澤さんらしいSF設定のミステリーの秀作!神麻嗣子、能解警部とタイプの違う二人の女性に囲まれる保科匡緒が羨ましい(笑)
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後に「虹の童子」と呼ばれる3悪党が狙うは、紀州随一の富豪にして82歳の女史柳川とし刀自。首尾よく彼女を誘拐し、身代金5千万を要求するもこれに刀自が憤慨。「100億や。それ以上はびた1文もまけられへん」と金額の釣り上げを申し出るばかりでなく、はては3人を逆に手玉にとりテレビ局を利用した一大事件へと自ら主導していく!週刊文春過去30年間のベスト1にも選ばれ今なお色褪せることないユーモアミステリの大傑作!年の功は亀の功といいますが、このおばあちゃんただじゃ死にません!(笑)
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金の力を使い事件を解決に導く「富豪刑事」神戸大助の縦横無尽な活躍を描く短編集!深キョン主演のドラマを先に観ていたので、トリックのネタはわかってしまい残念だったけれど、本当の「大富豪」である大助の父喜久右衛門さんはドラマの脚色でああいうキャラなのかと思っていたら既に原作でああだったのは良かった(笑)大助も金銭感覚こそ富豪のそれだったけれど、性格的には好青年だったのも吉。4編の中では、小説ならではの同時視点による仕掛けが炸裂した「富豪刑事のスティング」が一番好み。
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それぞれがなくしたものを抱えながらも、前向きに生きていこうとする人々を描いた心温まる8つの短編たち。特にお気に入りは、デブ猫宅配便がつなぐサトルとタカキの交流を描いた表題作の「モノレールねこ」、ちょっと不思議な偽装結婚がテーマの「シンデレラのお城」、死んだ娘が1年おきに同じホテルの同じ部屋に現れる「セイムタイム・ネクストイヤー」、ザリガニのバルタンが家族を守る「バルタン最期の日」。やっぱり、加納さんの優しい世界はすっと胸に入ってきて癒されます。
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密室、双子、名探偵対決など古典本格の面白さがギュッと詰まっている傑作!
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