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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数318

全318件 261~280 14/16ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.58:
(7pt)

越境捜査の感想

割と読み易くスラスラ進みます。三人称一視点で書かれており、情報が限定されているのがストーリーに合ってる。みんな何かを隠している様に感じられ、次々出て来る新事実とピンチの連続でなかなか面白かったです。
少々都合よく進みすぎ最後の展開がちょっと唐突ですが、ラストは結構好きな終わり方です。しかし本当の警察はこんな物じゃ無いんでしょうね。治外法権で酷過ぎますけど。
越境捜査(上) (双葉文庫)
笹本稜平越境捜査 についてのレビュー
No.57: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

密室殺人ゲーム2.0の感想

前作のラストを受けてどうなるかと思いましたが、こう来たか、と感心させられました。完全な続編でしたね。各話の完成度の高さはこちらの方が上だと思います。いずれにしてもリアリティは皆無で、純粋に推理パズルを楽しめば良いでしょう。
前作に引き続き強烈な世界観に圧倒される。出て来る人達が基本的にみんな狂人なので、読んでると結構疲れます。それなのに、三部作の最終作がいまからかなり楽しみ。こういうのがクセになるのはマズイかな?
密室殺人ゲーム2.0 (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム2.0 についてのレビュー
No.56: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

密室殺人ゲーム王手飛車取りの感想

ネット上で行われる推理ゲーム。出題者は実際に殺人を行い、他の人は回答者となってトリックを暴く。それを順に繰り返すと言うお話です。
探偵=犯人、被害者ともに非常に記号的で、非人間的な設定はあまり気になりませんでした。これだけリアリティ無く思い切ってやれば、クイズのような短編集の様であり、面白く読めました。
ただ、ラストはどうなんでしょうか、これで良かったですかね。しかも続編が有るとの事。変わった話ですが、本格推理好きにはおススメします。
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム王手飛車取り についてのレビュー
No.55:
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ABC殺人事件の感想

ミッシング・リンク物の代表的な古典であります。詳しい事は知らなかったのですが、なんとなく犯人は分かりながらも、面白く読むことが出来ました。リアリティは無いですが、良く出来た構成でなかなか緊張感もありました。超有名作ですので、未読であればやはり読んで損は無いでしょう。
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティABC殺人事件 についてのレビュー
No.54: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私が彼を殺したの感想

私はミステリーを読むときに、普段から真剣に犯人を推理している訳ではありません。すでに有名な話ですが、今作はラストで犯人の名前が指摘されていません。好みで言えば最後は犯人逮捕でスッキリ終わって欲しかったですね。袋とじ解説読んでも分からず、ネット検索してやっと納得しました。
ストーリー展開、トリックは良かったです。キャラクターは被害者には同情出来ず、犯人も誰でも良いくらいみんな不愉快でしたので、面白かったかどうかは微妙。犯人あてをしたい方には貴重な作品でしょうが。
私が彼を殺した 新装版 (講談社文庫)
東野圭吾私が彼を殺した についてのレビュー
No.53: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

隻眼の少女の感想

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞作だそうです。美少女探偵が警察から情報を貰いながら捜査する、と言う設定ですのでリアリティは全くありません。ただ、現代の横溝正史風な感じと思えば良いのかなと、1部終了の頃にはそれなりに面白く納得してました。そして2部へと続きますが、ラストで明かされる衝撃の真相には愕然としました。コレは凄いですね、後味の悪さが半端ないです。
スマートなミステリーを希望の方にはおススメ出来ませんが、少々変でも驚きたい方は是非お試し下さい。
今作以降を書いた続編が出れば、読んでみたいと思います。あくまでも2部終了以降の話を。
隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.52:
(7pt)

モダンタイムスの感想

「魔王」の続編との事で、超能力が出てきたり、政治家(国家)との対決等の共通点があります。それなりに面白く読めましたが、かなり不満点も多い。トータルの評価は7点。続きはネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
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モダンタイムス(上) 新装版 (講談社文庫)
伊坂幸太郎モダンタイムス についてのレビュー
No.51: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

魔王の感想

安藤兄弟は不思議な力を持っています。しかし、その力の種類と使い道は全く違う。それぞれを主人公にした2編の作品が入っていますが、弟の話の方が好きでしたね。兄の話の方がスッキリ終るし、他作とのコラボも良い感じ。でもトーンが重いし暗い。弟の方は良く分からんまま進み、そのまま尻切れぎみですが、明るい。
SF的設定でミステリーっぽく無いですが、伊坂作品にしては気に入りました。おススメします。
魔王 (講談社文庫)
伊坂幸太郎魔王 についてのレビュー
No.50: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

人格転移の殺人の感想

なぜ人格が転移するのか?CIAはこんなにも凄いのか?他にも書けない疑問が一杯あります。しかし、その辺は全部うっちゃって読むべきです。この設定を全て受け入れた上で、そうで無いと成立しない本格推理を楽しんで下さい。事件の内容の割に、軽い語り口で読み易く面白いです。ラストも良い。
人格転移している為、"肉体A"(=人格b)と表記されるのですが、それでも少し分かりづらかったのが少し残念。とは言え、SF的設定に抵抗が無ければ、是非。結構おススメです。
人格転移の殺人 (講談社文庫)
西澤保彦人格転移の殺人 についてのレビュー
No.49: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

名もなき毒の感想

前作が全くダメだったので、不安を感じつつ読みました。しかし、本作は結構良かったと思います。
クレーマー、連続毒殺事件、土壌汚染、被害者家族、加害者家族、杉村家のお引越し等々、色んな事が詰め込まれ少々長い。しかもご都合主義に全部絡み合い、クライマックス場面なんかはメンバー凄いですからね。
と言いましても結局面白くて、一気に読みました。次作が楽しみです。おススメですよ。
名もなき毒 (文春文庫)
宮部みゆき名もなき毒 についてのレビュー
No.48: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

トーキョー・プリズンの感想

巣鴨プリズンを舞台に、密室殺人事件を推理する話。だと思っていたのですが、戦時下の狂気と、終戦後その事実と向き合いどう生きて行くか、がテーマの戦争反対ミステリーでした。
密室トリックはやや強引ですが、そこはメインでは無く、もっと大きな仕掛けがラストで待っています。終盤明らかになる、貴島の捕虜虐殺はあったのか?を含めて社会派、ハードボイルド、本格推理がごちゃ混ぜになったこの作品を楽しんで欲しいと思います。
何と言っても、登場人物のキャラクターが非常に魅力的です。もっと貴島とフェアフィールドの絡みが読みたかった。ラストも凄く良い。おススメします。
トーキョー・プリズン (角川文庫)
柳広司トーキョー・プリズン についてのレビュー
No.47: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

聖女の救済の感想

何とも評価の難しい作品です。倒叙系のなので、犯人は分かっています。ただトリックが分からない。基本的にはそれで最後まで引っ張るのですが、途中草薙の恋心や内海の冷静な捜査などドラマで読ませます。
しかし問題は肝であるトリックが酷い。作中でも「理論的には考えられるが、現実的にはありえない」と言っていますが、正にその通りでしょう。
そこを見れば最低評価なのですが、小説としては面白いのですね。つまり人間関係のドラマが。
総合的に見れば及第点。やはりガリレオも長編の方が良いですね。
聖女の救済 (文春文庫)
東野圭吾聖女の救済 についてのレビュー
No.46:
(8pt)

オリンピックの身代金の感想

主に3人の視点で進みますが、時間軸が前後しており当初は戸惑います。慣れてくると、犯行後とその背景を交互に進める事で、犯人、刑事両方の側に感情移入出来た様な気がします。
前半は当時の東北の貧しさを、中盤は犯人が事件を起こすに至る経緯を、後半はクライマックスへどんどんエスカレートする様を描いています。
かなり面白かったので、ぜひおススメします。少し有る不満はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
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オリンピックの身代金
奥田英朗オリンピックの身代金 についてのレビュー
No.45:
(7pt)

ゴルフ場殺人事件の感想

タイトルがいまいちですよね。ゴルフ場はほぼ出て来ないし。内容は犯人捜しの本格推理で、結構面白かったです。
名探偵ポアロシリーズで、今回の相棒は若き時代のヘイスティングズ。どんでん返しが続き、最後まで十分楽しめました。
時代も国も違うので違和感を感じる部分は多少有りますが、本格推理への情熱は感動的であります。キャラクターの変遷を見守る為にも、このシリーズは出来るだけ発表順に読みたいと思います。
ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティゴルフ場殺人事件 についてのレビュー
No.44: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

帝都衛星軌道の感想

久しぶりの島田作品でしたが、とても作者らしいと言う感じの物でした。まず冒頭に不可解な謎の提示。そして論理的に解決された様で、なんか良く分からなくて全部は納得出来ない結末。また、言いたいテーマがあり、それにストーリーを後付した様な所。しかしそういう意味では、今回は結構バランス良く出来ていたと思います。
長編を前篇と後編に分け、その間に別の中編を挟むという構成でした。どちらの話も人間味が有り、しんみりとした読後感が良かった。
帝都衛星軌道 (講談社文庫)
島田荘司帝都衛星軌道 についてのレビュー
No.43: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

模倣犯の感想

とても長い話でしたが、読み易くて連休中に一気に読めました。ただし事件の内容は凄惨であり、登場人物それぞれの家族に対する書き込みが凄いので、相当重たい気分になりました。
この様な事件が起きると、被害者も加害者もその家族もボロボロになってしまいます。世間的には事件は終わっても、関係者の中ではいつまでも終わらない。残された人達が早く前向きに生きられる様に、と祈りたいです。
タイトルの意味は最後に分かります。興味のある方は長さに負けず是非読了して下さい。色々考えさせられる事の多い傑作でした。
真犯人に付いての感想はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想
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模倣犯1 (新潮文庫)
宮部みゆき模倣犯 についてのレビュー
No.42: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

オルファクトグラムの感想

主人公は大怪我をした事をきっかけに、嗅覚が視覚的に見える体質になってしまう。その能力は犬以上の物であり、その力を使って姉を殺した犯人を捜し始める、と言うお話です。
作者はこのアイデアを成立させる為にSF的な設定のサスペンスにした様ですが、とにかく能力の説明に全体の大半を費やしてしまい、同じ話が何度も繰り返される事になります。割と軽い語り口でページ数にしては読み易いですが、もう少し省けるのでは無いでしょうか。相当時間をかけて取材、資料読みしたのでしょう。全部入れたかったのかも知れません。
ミステリーとしては単純でいまいちですが、サスペンス要素は結構緊張感があります。なにより、作者の情熱というか執念、そしてこの設定を書き切る圧倒的才能を感じました。
オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)
井上夢人オルファクトグラム についてのレビュー
No.41: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ガリレオの苦悩の感想

久々に読んだガリレオ物ですが、思ったより面白かった。ドラマの設定を小説の方にも反映させているので、キャラクターをイメージ出来るのが良いですね。科学的、物理的トリックの実行性は知りませんが、それらしく感じられるのがやはり上手い所。作者の誠実な仕事振りを再確認した好編集。
ガリレオの苦悩 (文春文庫)
東野圭吾ガリレオの苦悩 についてのレビュー
No.40:
(7pt)

闇先案内人の感想

海外に逃げたい人を裏のルートを使って助ける「逃がし屋」。その主人公の元へ突然警察が現れます。逮捕するのでは無く、見逃す代わりにある仕事をする様依頼されます。それからの数日間の戦いを描いた作品です。
正直言えば少し期待外れでした。騙され裏切られで、人間関係が良く分からなくなりますし、それぞれの登場人物の命を懸ける理由が納得出来ない。乗りかかった船とか言うセリフが何度か出ますが、それではちょっとねぇ。
日本冒険小説協会大賞受賞作。ジャンルはハードボイルド。名前の無いザコキャラは一杯死んでしまいますが、ページをめくれば忘れられている。そう言うジャンルがお好きでしたら、どうぞ。色々文句言いましたが十分面白いんです。冒頭が良すぎて、大傑作と勘違いしたのがいけなかった。
闇先案内人〈上〉 (文春文庫)
大沢在昌闇先案内人 についてのレビュー
No.39: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

Anotherの感想

普段ホラーは読みません。また、綾辻作品も随分久しぶりなので、何かと比較しての感想は言えないのですが、高評価は上げられない微妙な作品でありました。
まず序盤が退屈。結局長すぎるのでしょうね。中学生の話し言葉にも違和感を感じましたし。中盤から終盤にかけてはかなり引き込まれましたが、とにかく最後の真相が知りたい一心からで、面白いと言うのとも違う様な気がします。
登場人物に感情移入出来なかった。世界観にはまれなかった。若者向けなのでしょう。眼帯の少女とか出てくるし、アニメ的な設定にも付いて行けませんでした。
Another
綾辻行人Another(アナザー) についてのレビュー