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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数178件
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著者初の短編集。探偵役は森江春策で共通ですが、高校時代から弁護士事務所を開くまでの長い期間を通して起きた事件で、無理くり寄せ集められている感じは拭えません。総じて文章は読み辛く、トリックも微妙なオチで、解決後のカタルシスは乏しいかと。森江のキャラがハッキリしない性格で、グズグズ、モソモソしているせいも有るのかな?。良かったのは、著者のミステリィマニア振りが凄く伝わって来る所。めちゃくちゃ真面目に書いてるのも、ヒシヒシと感じます。最近書かれた物も読んでみたいですね、色々こなれてるでしょうから、きっと。
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新本格リアルタイム世代なので、30年位前にノベルズで読了済み。内容の記憶は無いので、初読感覚で読みましたが…。当時は「バカミス」、「壁本」と言う言葉は無かったので、どう思ったのかな?。まああの頃は酷い物も多かったので、苦笑位だったかも(笑)。作者は若干22歳で本作を書き上げたそうですが、出版年を見ると私も若干22歳で読んだんですね。さて、中年になってから読んだ今回の感想ですが、時間の無駄だった、です。三段構えの叙述トリック?、が一応全部分かったからかなぁ、つまらなかったのは。高評価のファンの方すみません。
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著者初読み。1929年のアメリカが舞台なので、時代が違う、国が違う、と言う事で、物語世界の基本的な常識が理解出来ずいささか戸惑った。タイトル通りに血と暴力に満ちているが、嘘や裏切りも満々に満ちている。碌な奴がいないこの街で、非情に暴れまわる主人公の行動原理は何なのか?。次々と増えて行く死体の山を掻き分けて話を読み進めるが、主人公を含め誰一人と感情移入出来なかった事に気付いた。なるほど、こうして突き放されて傍観するしか無いんだな。正義の無い物語は感傷を許さず、血の収穫物が何だったのかも私には分からなかった。
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先月お亡くなりになられた藤田宜永氏のデビュー作。その後、直木賞、吉川英治文学賞等、エンターテイメントの文学賞を数々受賞されますが、本作については、まあ習作と言う感じかなと。パリを舞台に、フランス国籍の日本人私立探偵鈴切がネコを探す話。その途中で、死体が多数、魅力的な女性が数人、探偵の傷が多少、増えながら話は進みます。最後まで読んでもタイトルの意味が分からない様な少々気取った作品ですが、ハードボイルドへの憧憬を強く感じる、デビュー作らしいデビュー作。沢山の作品をありがとうございました、ご冥福をお祈りします。
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著者初読み。第50回江戸川乱歩賞受賞作。読了直後は余りに突っ込み所が多い内容に酷評しようかと思ったが、少し気が変わった。タイムリミットサスペンスなのに、その時間の根拠が薄弱なので説得力が無い。洞窟に入る隠された目的と、その手段やその後の犯行、行動、全てが不可思議で納得できない。と、他にも色々有りましたが、24歳で乱歩賞受賞した事を考えれば、精一杯頑張ったと言うべきでしょう。洞窟冒険小説と見れば、主人公達の奮闘や訪れる危機にもある程度臨場感が有ったとも思う。ただ、著者がその後数作しか出せて無いのも事実かと。
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前作より良くも悪くもソフトな感じになっていた。警察学校の話なのだから、余り異常な生徒ばかりだと困りものなんで、この位で良いのかも知れませんが。大絶賛の前作の後ですからねぇ、出しただけでも凄いですが、本作はあまり話題にならなかった様な気がします。残念ながら、結構レベルダウンした感じですね。読み易かったのは良い点だったけど、このままシリーズを続けても…。
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主人公は、漫画家を目指すものの挫折し、似顔絵描きなどして小金を稼ぐ日々。ひょんなきっかけで「法廷画」を書く事になるが、直後に命を狙われる事に。序盤は良かった。何が何だか分からない中更なる事件が起き、サスペンスとして牽引力が有ったと思う。しかし途中からは、フラグが立つと想定される方向へ向かう感じで、ラストの山場までやや凡庸な展開で緊張感に欠けて終わった印象。メインの謎も分かった様な分からない様なオチで、ミステリーとしても微妙な出来かと。「法廷画家」のお仕事小説としては興味深く、そこは面白かったですけどね。
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何とも珍妙な作品。結婚式当日に挙式会場から花嫁がウエディングドレスのまま失踪する。姿を消した妻を探し、主人公は日本各地を訪ね歩きます。そこに絡んで来る人達も癖のあるキャラが多く、感情移入出来る人物は居なかったかと。事件の真相が全て分かった後、首をかしげてしまった。発表は1988年、新書版ノベルズの全盛期。2時間サスペンスの原作になる様な物を、と言う発注だったのかも知れません。いずれにせよ、とても成功している作品とは思えないですが、女性達の過酷な過去や少女の残酷さに作者の特徴は感じる事は出来たかな。うーん。
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著者デビュー作であるが、中々思い切った内容。色々不満はあるが、一番は主人公のキャラでしょうか。こんなに独善的で周りの迷惑を考えない人は好きになれない。終盤の出来事も自業自得と思えてしまう。まあ分かりますよ、主人公の設定を素人にした場合、犯罪捜査に絡ませる為には強引じゃないと無理だからね。それにしても酷い事件で救いが無い。障碍者への性的虐待では、エンターテイメントとして楽しめないでしょ?。社会派としては、問題提起は良いが苦悩が伝わらない、雑なんだな。「佐方シリーズ」や「孤狼の血」には有った品格が無い、残念。
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私が生まれた年に起きた歴史に残る大事件、三億円事件。ミステリー作家5名(下村敦史、呉勝浩、池田久輝、織守きょうや、今野敏)による競作アンソロジーです。初読みさんは、池田氏、織守氏の2名。事件に真正面から行ったのは下村氏のみで、呉氏は斜めから、他はスカしばっかりで好みでは無かった。未解決事件になったのが不思議な位、目撃者や証拠が多く有ったのですねぇ。何か裏が有りそうだ、と想像できるのがこの事件の魅力なのでしょうが、流石に50年も経つと諸説も出尽くした感が有るのかな?。結構気に入ったのは、呉氏の作品でした。
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ノベルズ版発売時に読んでいるので、23年振りの再読。当時余りに衝撃的だったので、犯人は忘れられない。しかしそれ以外はすっかり忘れていたので、動機、その他トリックは初読の感覚で楽しみました。ユーモア交じりに書かれてあり、ページ数の割にはスラスラ読めます。ただ、最大のオチを知った上での再読はやはり勿体無いかなぁ。フェアかアンフェアか?、犯人、トリック、動機に納得出来るか?。初読の皆さんの感想が聞きたい。
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警視庁文書捜査官シリーズ第1作。このシリーズを読むのは始めてだが、警視庁殺人分析班シリーズと何となく感じが似ているのは、作家性と言う事なのかな?。やはり本格推理のテイストは無く、地道な捜査と強引なこじ付けでストーリーは進みます。ただ、文章は読み易く、キャラクターにも好感が持てましたので、出張のお供にには丁度良かった。ドラマは未見なので、機会が有れば観てみたいですな。
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