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梁山泊 さんのレビュー一覧

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レビュー数166

全166件 21~40 2/9ページ

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No.146: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

螺旋の手術室(ブラッドライン)の感想

タイトルから「アレ」系の話なんだろうなという予想はついたが、まぁ意外な結末ではある。
読み手に意外性を与えるためには、やはり捻りが必要なわけで、この作品の場合それは「動機」だと思う。
納得できるかどうかで評価は変わってくると思いますね。
個人的には、「結果は何も変わっていない」 にもかかわらず、その代償が大き過ぎませんかねぇ、って感じがしないでもないですけど・・・
あと、医療ミステリにはありがちですが、専門知識がないと推理すら不可能ですね。
まぁ医療ミステリってそういうもんだろうって免疫出来てますからそれ程気になりませんけどね。
引き金は教授戦、な出だしだったんで、もう少しわかりやすいものを期待しておりました。

螺旋の手術室
No.145: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

龍臥亭幻想の感想

この作者の作品で「幻想」なんて言葉がついてしまうと少々危険な香りがしてしまいます。
この作者には「眩暈」なんていう前科がありましたかな。
しかし、高評価をした「龍臥亭事件」の続編となれば読まなければ・・・って事で読んでみた。

御手洗シリーズだが前作同様主役は石岡で、何故か吉敷も登場する。犬坊里見もいるわけで、ある意味オールスターキャストかと。
その割に、結局謎は解明できずラストは犯人の手記による独白。
だったら御手洗も吉敷も要らんやろって正直オモタ。
バラバラ殺人で、パーツの組み合わせ的な展開まであって、御大ファンなら間違いなくあの作品を想起したはず。
期待は裏切られるのだが、トリックは御大らしさ満載で大味であり、ある意味(では)期待を裏切らない。

龍臥亭幻想(上) (光文社文庫)
島田荘司龍臥亭幻想 についてのレビュー
No.144: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

Ank: a mirroring apeの感想

SFパニック小説。
読み手は選ぶ作品だろうと思います。

複数の時間軸を行き来する構成はスピード感もあったし魅せ方が上手いな、って思ってました。
前半は面白かったんですけど・・・って感じですかね。
上手く表現できないのですが、フィクションとノンフィクションの境界線がかけ離れていて間がすっぽり抜け落ちている感じ。
ノンフィクションのパートはすごく説得力あるんですけどね。
ラストはSFにありがちな独りよがりな回収になってる気がしました。
で、どうせ独りよがりなんだったらもっと派手にすればよかったんじゃないですかね。
もっとスケールの大きなストーリーに出来たはずです。

Ank : a mirroring ape (講談社文庫)
佐藤究Ank: a mirroring ape についてのレビュー
No.143: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ラプラスの魔女の感想

タイトルから「ガリレオシリーズ」だと思っていたのですが違いました(汗)
構成や展開はさすが、という感じなんですけどラストがね。どうしても尻すぼみになってしまっている。
何とも東野圭吾さんらしい作品ですかね。
東野圭吾デビュー30周年記念作品という事で気合も違ったはずですし、理系ミステリ作家の本領を遺憾なく発揮できそうな題材だったんですけどね。
SFっぽい内容になってはいますが、数学者ラプラスが提唱した「ラプラスの悪魔」が基にあるはずで、全くの絵空事でもないはず。
作者なら、もう少し深く掘り下げる事ができたはず。どこか浅い。
また、個人的にタイトルにも違和感がありますね。
魔女はどこに? あの彼女が魔女なの?

ラプラスの魔女 (角川文庫)
東野圭吾ラプラスの魔女 についてのレビュー
No.142: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

飢えて狼の感想

作者初読。
冒険小説かつスパイ小説。
読後にこれがデビュー作だと知って驚いた。
読み手を引き込ませる筆力の高さもそうですが、私が一番驚いたのは題材でしょうか。
雑誌のフリーライター時代に得た知識からでしょうか。
北方領土を舞台にしたソ連のスパイが云々話で、今読むと時代が違うからでしょうか、物語の設定が難しくてよく理解できませんでした。
主人公が国家規模の陰謀に巻き込まれるのですが、何故彼が選ばれたのか、そして何より何故ここまで命かけなきゃならんのかが。
なので、高評価とまではいかないのですが、ただ他の作品も読んでみたい。
そんな気持ちにはさせてくれましたね。

飢えて狼 (新潮文庫)
志水辰夫飢えて狼 についてのレビュー
No.141: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

約束の森の感想

ハードボイルドです。
北の僻地での偽造家族による偽装生活、それを罠に悪をおびき寄せる、でいいのかな。
妻を亡くした元公安の主人公が、利用されている使い捨てな存在ってのを理解していながら、その偽装生活の中で徐々に生まれる家族の絆ってヤツを原動力に再び戦う決意をするっていう物語。で、この作品の一番の売りポイントはやはり「絆」かな。
疑似家族の中に生まれる家族の絆も当然ですが、前の飼い主から虐待を受けていたドーベルマン・マクナイトと主人公の絆もね。

こう聞くと如何にも面白そうですが、如何せん登場人物たちの関係性が非常に難しく、誰が味方で誰が敵なのか、更には主人公たちが何故ここまで執拗に追われるのか少し分かりづらいんですよね。
警察公安以外に2つの組織が絡んできます。これが複雑ですごく分かりづらいんです。
面白いかどうかは、それが理解できるかどうかにかかってると思います。
「今、何がどうなってるの」「こいつは味方なの敵なの」
しっかり読んでるつもりでもわからなくなるんですよね。ここは減点材料ですね。

約束の森
沢木冬吾約束の森 についてのレビュー
No.140:
(7pt)

交換殺人には向かない夜の感想

作者初読。
これまで敬遠気味してた作者さんです。
想像していた通りの、ギャグ満載ライトミステリでした。
正直好きではないのですが、意外と凝っているっていうか侮れないなと思いました。
まぁコミカルだから成り立つトリックって感じですが・・・


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交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
東川篤哉交換殺人には向かない夜 についてのレビュー
No.139:
(7pt)

僕が殺した人と僕を殺した人の感想

この作者さんは、直木賞受賞作の「流」に次いで2作目でしたが、二番煎じという感じは否めませんでした。
この作品は3人の中学生の苦悩を描いた物語。
「流」は少年たちの「成長」物語でしたから、その辺り異なっていて、どっちが面白いか、というのも人それぞれだと思います。
「流」にも犯人探しなミステリ要素が含まれていましたが、この作品は、30年後その主な登場人物3人のうちの誰が殺人鬼となったのか、というミステリっぽい手法を含めています。
前半は、「流」と同じパターンじゃねーか、って読んでましたから、後半少し盛り返したんですけどね。

この作品を「流」より先に読んでいたら、評価は逆転していたでしょう。
要は、先に読んだ方が、1点多いって感じになると思います。

僕が殺した人と僕を殺した人
東山彰良僕が殺した人と僕を殺した人 についてのレビュー
No.138:
(7pt)

パレードの明暗 座間味くんの推理の感想

座間味くんシリーズの短編集。
このシリーズは、これぞ石持ワールドって感じですし安定してますね。
個人的に好きなシリーズでもあります。突き抜ける感じはないですけど・・・

「月の扉」にも登場した大迫警視長と(将来を嘱望されている)女性巡査に座間味くんが加わって、食事中に、
「昔こういう事件があってね」という警視長、「勉強になります」という女性巡査。
で、安楽椅子探偵座間味くんが意外な一言を吐いて終わるという毎回同じパターン。
意外と飽きないのが不思議。
タイトル作は秀逸でしたが、以前読んだ「心臓と左手」と比較してかなりこじつけが・・・というか、強引な作品が目立ちましたね。
まぁ「こじつけ」はこのシリーズの代名詞でもあるんですけど・・・
今後、リアルタイムの事件に対峙する座間味くんも見てみたいなんて思いました。
今「月の扉」を読み返したら面白いかも知れないなぁ。

パレードの明暗: 座間味くんの推理
No.137: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

仮面病棟の感想

作者初読。
「怒涛のどんでん返し、一気読み注意」
帯にはこういう表記がされています。
確かに2時間で読み終えましたが、「怒涛」じゃなくて「見え見え」ですぜ。
他のレビュアーさんも似たように感じた方が多いようで、キャラ設定にしても、プロットにしても、まとまっているとは思うのですが、こじんまりまとまり過ぎで、全体的にどこか物足りないです。意外性もなかったですしね。
特に不満だったのは、凄い悪事をはたらいている人物が、しかも元々主人公より上の立場の人間でありながら最初から最後まで「弱すぎ」で、巨悪さを感じられなかったこと。
犯人の目的が何となく予想できた状態で読んでましたので、主人公に対する危機感とか、殆ど感じられませんでしたね。

作者は現役の医者という事ですので、医者にしか描けない仕掛けや世界観などを是非。
そんな分かりやすく説明なしでも今の読み手は付いてこれると思うので。

仮面病棟 (実業之日本社文庫)
知念実希人仮面病棟 についてのレビュー
No.136: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官の感想

赤堀涼子シリーズの2作目。
5作目→1作目→3作目という順番で読んできたこのシリーズですが、それ程困ることはありません。
今回はウジ虫さんの活躍は少なめでとんぼさんです。
って、別にウジ虫に期待しているわけではないのですが、1作目の反響がすごすぎて控えめになってるのかな、とかも考えてしまいますね。
その分、少し物足りないのですが・・・(笑)
但し、今作は虫の力がなければ絶対に解決してない難事件でしたね。
そういうプロット思いつくのも凄いって思います。

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
No.135:
(7pt)

よろずのことに気をつけよの感想

今マイブームの作家さんのデビュー作にて乱歩賞受賞作。
「呪い」がテーマで、主人公が、殺人の被害者にかけられていた呪いの謎を追っていくというお話。
歴史、風習、信仰なんぞの薀蓄を垂れ流されても疲れるだけですが、主人公に軽くそれを語らせているので助かりますね。
被害者の孫娘を主人公のパートナーに置いていますが、この頭の回転の早い女性をパートナーにおいているのも効いてますね。
ですので、「呪い」という言葉から想像できてしまう気味悪さやおどろおどろしさはそれ程感じません。
しかし迫力あり、何故か読後感もよしです。
やはり、この作者侮れません。

よろずのことに気をつけよ
川瀬七緒よろずのことに気をつけよ についてのレビュー
No.134:
(7pt)

心臓と左手 座間味くんの推理の感想

「月の扉」の続編というか、大迫警視と座間味くんのその後を描いた7本の短編集です。
二人が酒を酌み交わしながら話題にするのは、既に決着した事件。
ラストの「再会」を除けば、解決済みの事件を覆す安楽椅子探偵という毎度同じパターンだし、また「こういう解釈も可能」の域を超えていないのですが、何れも見事な反転でキレを感じますね。
話を複雑にせずシンプルなのが逆にテンポを生んでいる感じがします。
因みに、パターンの違う、ラストの「再会」も、ある人間の人物像を反転させてるんですよね。
相変わらず上手いな、って印象です。

心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)
石持浅海心臓と左手 座間味くんの推理 についてのレビュー
No.133:
(7pt)

水底の棘 法医昆虫学捜査官の感想

法医昆虫学捜査官赤堀涼子シリーズの3作目。
良くも悪くも相変わらずの安定感ですが・・・それにしても、レビューを描きづらいシリーズだなぁ。
今作の赤堀は水死体の第一発見者。
赤堀が第一発見者ならでは、の展開はなかったのですが、今作は解剖医の見解を覆す活躍を見せます。
今作は水死体を扱うため水中生物がメインで、残念ながら蛆虫は少なめ(笑) なので「虫の声」を聞いての驚く推理、というこのシリーズ最大の面白味が影を潜めてますかね。
あと、岩楯、鰐川のコンビがあんなハンパな連中に窮地に陥るというラストの展開は不要かな。

水底の棘 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
川瀬七緒水底の棘 法医昆虫学捜査官 についてのレビュー
No.132: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ドクター・デスの遺産の感想

刑事犬養シリーズで終末医療をテーマにした作品。
終末医療をテーマにした作品は多く、私も最近何冊か読んでいますが、医療現場を舞台にした久坂部羊「悪意」、南杏子「サイレントブレス」辺りと比較するとやはり分が悪く、同じ社会派ミステリの葉真中顕「ロスト・ケア」と比較すると遥かにスケールで劣る気がしますね。

延命措置が高額となる以上、医師から安楽死を薦められる事は多くないのでしょうね。
前述の3作品同様、こういう現状を問題提起する作品だと解釈していますが、だとすればラストが不満ですね。
更に、捜査していく上での、犬養の取る立場もどっちつかずですよね。
誰の口からメッセージを発信させるかって、それはやはり犬養であるべきだと思いますから、そのせいで結果的にメッセージ性が薄れてしまってませんかね。
う~ん、それにこのテーマで、どんでん返しとか要らんし。

ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 (角川文庫)
中山七里ドクター・デスの遺産 についてのレビュー
No.131: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

神様の裏の顔の感想

お通夜の参列者達による群像劇で、神様のように慕われていた元教師が実は凶悪犯では? という話です。
参列者たちの何気ない一言が、パズルのピースになっていて、それが1つずつハマっていって1つの人物像を形成していくという流れになっています。
同じ事を感じられたレビュアーの方も多いようで恐縮ですが、その何気ない一言から読み取れる伏線ってのが、あからさまだったり、余りに唐突だったりで非常に簡単なんですね。
分からないように工夫していたりって箇所もあるんですが(後出しとか)、ここに何かある、ってのは、大部分の人が気付くかなと思います。
だって無駄な遊びがないんだもの。
予想できちゃって、それが当たっていて、「これでいいのか」って、少し失笑してしまいました。
兎に角、余りにも露骨というかわかり易すぎるので、私は読中、最後にもうひと返しあるものと思っていました。
正直、1つでも意外な伏線でも含まれていたなら、評価も大きく変わったかもしれませんね。
まぁ、それがなくても面白かったですけどね。
作者は元芸人さんらしいです。
それを知って思い返してみると、コントの台本って感じでしたね。


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神様の裏の顔 (角川文庫)
藤崎翔神様の裏の顔 についてのレビュー
No.130:
(7pt)

ヘブンメイカー: スタープレイヤー2の感想

死んだ後、「死者の街」で蘇らされて、スタープレイヤーに選ばれた者は、10個までどんな願いでもかなえられるという、要は「神様ごっこ」な設定。
2つの視点で物語が進み、最後その2つの物語が1つに繋がるという構成もありがちだし、読み始めて好きなジャンルではないなとは思ったものの、その独特な世界観に魅了され結構楽しめました。
まるでまっさらな状態から、「町づくり」から始まり、グループが出来て、長が出来て、宗教のようなものが登場して、そしてやはり争いが起こる。
人類の歴史の縮図のようなものがそこには表現されていて、現代人としての知識や知恵を持っていても、同じ歴史を繰り返すものなんだろうか、と妙に納得できてしまった。
力を持つものは良識を持ち、力を持たないものこそがズルい事を考えるっていうのが面白いですね。
続編から読んでしまいましたが、十分楽しめました。

ヘブンメイカー スタープレイヤー (2)
No.129:
(7pt)

ナオミとカナコの感想

女性が共謀して人間的にクズな男性を殺害、その隠蔽を図るという物語で、桐野夏生「OUT」からグロテスクさを取り除き軽さを足したような作品です。
そして何故か加害者側に肩入れしたくなるという最早エンターテインメントな仕上がり。
その分読みやすい訳ですが、そもそも穴と綻びだらけの犯行手口でハラハラドキドキ感は少ないかな。

ナオミとカナコ
奥田英朗ナオミとカナコ についてのレビュー
No.128:
(7pt)

消滅世界の感想

面白いか面白くないかとか好きか嫌いかなんてのは置いといて、着眼点とか世界観とか発想は凄いと思いました。
性行為を行うことはタブー視、夫婦であっても性行為をすれば近親相姦、子供は人工受精で授かり、男でも子供を産むことが出来、産んだ子供は皆で共有するという世界。
そういう世界において、本来の人間としての生き方を娘に教えんとする主人公の母親。
実際まともな人間は彼女だけなのだが、読んでいるとそんな母親が狂っているように思えてしまう。
私もその特殊な世界観にどっぷり誘われてしまっていた、という事だろう。
ただ、描写が生々しく「プチグロ」で読み進めるのが若干辛かった事、そして何より大風呂敷な設定の割に着地点がアレで結局何を言いたかったのかよく分かりませんでしたね。

消滅世界
村田沙耶香消滅世界 についてのレビュー
No.127:
(7pt)

パレートの誤算の感想

タイトルは、経済学でよく言うところのパレートの法則、いわゆる「働き蜂の法則」そしてその亜種である「2:8の法則」からきています。
働いているのは全体の8割、その中でも2割の優秀な人が,全体の8割へ貢献をしている、そして残りの2割の人は全く働かない、ってやつです。

テーマは「生活保護」
法則に当てはめ、「働かないやつは必ずいるわけで、生活保護なんて無駄だ」と誤解している人がいる、即ち「社会に(殆ど、または全く)貢献できていない8割の人も怠けているわけではない」という事を言いたかったのかなと勝手に思っています。私の意見とは違うのですが・・・
ただ、このタイトルと物語の内容が合っていないように思えて仕方がないのです。
正規という言い方はおかしいですが、正規の不正受給者というより、弱者を利用するヤクザに付け込まれての不正。
結局、ヤクザVS公務員(警察含む)になっている。
実際そういうのもあるとは思うのですが、今年小田原の方で色々あった事ですし、その辺りの話が色々勉強できればと思っていました。
少しがっかりでしたかね。まぁ面白いですが。

パレートの誤算 (祥伝社文庫)
柚月裕子パレートの誤算 についてのレビュー