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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数303

全303件 141~160 8/16ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.163:
(7pt)

ゴールデンスランバーの感想

少し長いですが、軽快な文章はテンポよくスラスラと読めます。
ラストシーンと所々ニンマリしてしまうシーンはあるのですが、
高評価作品とハードルを上げて読んでしまったためか、
よくできましたの印象でした。

▼以下、ネタバレ感想
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ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.162: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

冷たい校舎の時は止まるの感想

青春群像劇の中にミステリー要素を仕込ませた作品と言う感じでしょうか。
登場人物それぞれに非常に細かな設定があり、またそれが物凄く丁寧に描かれています。
ページ数が多いですが読みやすかったです。
ただ丁寧に描かれ過ぎているために、むしろミステリー要素が無い完全な青春群像劇でも良かったのかなと思ってしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.161: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

七つの海を照らす星の感想

暖かくて読後感の非常に良い素敵な作品です。
日常の謎の連作短編で1話目と2話目はかなりの秀作ですが、
3~6話目がトリックも含めて内容が微妙で正直尻すぼみの印象でした。
が…ラストお見事です。
思わず笑みがこぼれてしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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七つの海を照らす星 (創元推理文庫)
七河迦南七つの海を照らす星 についてのレビュー
No.160:
(6pt)

贖罪の感想

面白くないわけではないですが、『告白』と『少女』を読んだ後だと正直インパクトに欠ける印象です。
『告白』と同じく複数人のモノローグ形式で話が進んでいきます。
それぞれの話は面白いのですが今回はつなげ方に無理があるため全体的にぼやけた感じが最後に残ってしまいました。
展開のパターンが似ていると読み手のハードルがかなり上がってしまうので、
『告白』を読む前にこの作品を読んでいれば感想は全く違ったものになったかもしれません。
贖罪 (双葉文庫)
湊かなえ贖罪 についてのレビュー
No.159:
(6pt)

手紙の感想

家族が犯罪者という現実に起こりうる問題がテーマなので、
教育の中で読ませる作品としては最上級だと思います。
ただし物語としてみた時、泣かせようとしすぎな印象を受けてしまい少しラストはチープに感じてしまいました。
悪い作品ではないですが、世間の高評価ほどの感動は得られませんでした。
手紙 (文春文庫)
東野圭吾手紙 についてのレビュー
No.158: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

花の鎖の感想

序盤の雪月花の三視点によるオムニバス構成は正直少し読みにくかったのですが、
それまで点だった三つの物語が線になってつながった瞬間…
パズルのピースがはまったような心地よさを感じられます。
あらためて湊かなえの凄さを体感できました。
『告白』にも勝るとも劣らない素敵な作品だと思います。
花の鎖 (文春文庫)
湊かなえ花の鎖 についてのレビュー
No.157: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

火車の感想

大ヒット作品だけに高水準の良い作品だと思います。
かなり昔の作品ながらカード破産の話題など現在でも充分起こりうる問題なので違和感なく読めました。
特に登場人物の微妙な心理描写は読み応え十分です。
ただやはり話が長すぎると思います。
似た展開が多いので本編に影響を与えない程度にエピソードのいくつかを無くしても良かったような気がします。
中だるみをしてしまったため面白かったものの少し評価を下げました。
火車 (新潮文庫)
宮部みゆき火車 についてのレビュー
No.156:
(7pt)

看守眼の感想

完全に独立した短編集ですが、横山さんだけにハズレはありません。
オススメは『秘書課の男』でしょうか。
なんとも現実感あふれる心の描写が何度もうなずかせてくれました。
看守眼 (新潮文庫)
横山秀夫看守眼 についてのレビュー
No.155:
(7pt)

ダークゾーンの感想

面白い作品だと思います。
将棋やチェスというよりは、戦略シミュレーションゲームのような感じですが、
描写の仕方が見事でスピード感のある頭脳戦が楽しめます。
惜しむらくは将棋のルールや戦略シミュレーションゲームをやったことのない方が読んだ場合、
イメージをつかむのに難しそうな事とオチが…。
バトルシーンは展開のさせ方、収束のさせ方どちらも秀逸だと思います。
ダークゾーン
貴志祐介ダークゾーン についてのレビュー
No.154:
(9pt)

少女の感想

この作品が非常に面白いと思ってしまう私は少し性格がゆがんでいるのか、
もしくは単純すぎるのでしょうか…。
評価はあまり高くないのですが、
これだけ読みやすくわかりやすい展開でありながら見事にラストを光らせる演出は作者の力量だと思います。
これくらいわざとらしく登場人物が絡み合わせてあるところにフィクションの醍醐味があるのではないでしょうか?
強いて言えばもっと強烈な後味の悪さを想像していたのですが、
意外とあっさり味の毒でした。
少女 (双葉文庫)
湊かなえ少女 についてのレビュー

No.153:

螢坂 香菜里屋シリーズ3〈新装版〉 (講談社文庫)

螢坂

北森鴻

No.153:
(8pt)

螢坂の感想

安定感抜群の香菜里屋シリーズ第三弾。
今回も美しい文章の中にたっぷりと毒が潜ませてあり、
短いながらも読み応え抜群の連作短編に仕上がっております。
日常の謎を取り扱った作品としては最高峰なのではないでしょうか?
癒しミステリーというべき作品です。
螢坂 香菜里屋シリーズ3〈新装版〉 (講談社文庫)
北森鴻螢坂 についてのレビュー

No.152:

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

ZOO

乙一

No.152: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ZOOの感想

読みやすい短編集だと思います。
「SEVEN ROOMS」と「落ちる飛行機の中で」は設定が気に入りましたが、
他の作品は正直良くも悪くも…という感じでしょうか?
個人的には短編は連作形式の方が好みなので、この作品は寄せ集め感がものすごくしました。
全体を通して悪いわけではないのですが…。
ちょっとした時間の合間に読むには良いかもしれません。
ZOO〈1〉 (集英社文庫)
乙一ZOO についてのレビュー
No.151:
(6pt)

海賊とよばれた男の感想

話題作なので楽しみにしていたのですが…ごく普通のノンフィクション物語です。
題材が素晴らしく魅力ある人物なので、描き方が少しもったいない気がしました。
面白くないわけではないのですが…。
けっして今風の主人公ではない人物をクローズアップした作者の慧眼はお見事です。
海賊とよばれた男 上
百田尚樹海賊とよばれた男 についてのレビュー
No.150:
(6pt)

チョコレートゲームの感想

読みやすい作品だと思います。
丁寧に張られた伏線とプロットづくりは非常に上手いです。
が…取り立てて衝撃を受けることもなく、
ごく普通の作品と言えるのではないでしょうか?
チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.149:
(4pt)

ナニワ・モンスターの感想

現実にあったいくつかの事件をモチーフに海堂ワールドのキャラが動く回る作品ですが…。
複数の事件を無理に繋げたためどの話がメインなのかブレていて読みにくかったです。
海堂作品の多くは官僚批判を中心にメッセージを持たせた作品が多いですが、
少ししつこい気がするため読んでてしんどかったです。
ナニワ・モンスター
海堂尊ナニワ・モンスター についてのレビュー

No.148:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.148: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

螢の感想

面白い試みの作品です。
クローズドサークル物で全体の作りはフェアなので好感が持てますが、
真相にたどり着くまでのストーリーにいまいち抑揚がないため中だるみしてしまいました。
高評価だったので期待していたのですが、正直好みではありませんでした。
螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.147: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

クリムゾンの迷宮の感想

物凄く惜しい作品だと思います。
ストーリー・キャラ設定・文章構成全て文句なし。
更に読みやすくて面白い。
これは傑作間違いなしかと思いきや…。
ラストがあまりに残念すぎて…。
賛否はあると思いますが、残念ながら私は評価できませんでした。
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
貴志祐介クリムゾンの迷宮 についてのレビュー
No.146: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

空飛ぶタイヤの感想

実際にあった事件を下敷きにしたノンフィクション風フィクションですが、
悪代官役の悪い大企業の描き方は見事の一言です。
展開はまさに王道の池井戸ワールド全開です。
読んで損は無いですが、少し長いと思いました。
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸潤空飛ぶタイヤ についてのレビュー
No.145: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

99%の誘拐の感想

80年代に書かれたとは到底思えない物凄い作品だと思います。
登場するハイテク技術は当時ある程度実現可能だったのか、想像部分が多くを占めていたのかはわかりませんが、
現在でもほとんど違和感がない技術で描かれているからこそ、この作品の凄味を感じます。
ジェットコースターのようなスピード感溢れる展開を素直に楽しめば良い作品だと思います。
99%の誘拐 (講談社文庫)
岡嶋二人99%の誘拐 についてのレビュー
No.144: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

そして扉が閉ざされたの感想

登場人物の少なさと核シェルターの中という閉鎖された空間。
たったこれだけの材料でこんな作品に仕上げてしまう作者の創造力と文章力にただただ脱帽です。
ミステリーとしての完成度も文句なしです。
私は傑作だと思いますが、賛否は分かれそうですね。
そして扉が閉ざされた 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人そして扉が閉ざされた についてのレビュー