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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧
陰気な私は地球を回さないさんのページへレビュー数209件
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日常の些細な部分を切り取ったミステリーですが、ミステリー云々よりも文章が苦手でした。相性が悪かったのでしょうか。
針小棒大な言い回しや台詞めいた台詞は、高校生が主人公なのでよく書けていると言えばそうですが語彙力のある中学生が書いているかのような文章でどうも私には合いませんでした。 |
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前作を読んでいないとわからない小ネタが所々にあるので、そちらを読んでからの方が良いかもしれません。
演奏しているシーンの光景が全く浮かびませんでした。わからない言葉が飛び交っていてはてなマークだらけです。またその場面が長く、数ページに渡って音楽を描写していてよくこんなに頑張って書けるなと…著者が本当に好きなことを書いてるということは伝わって来ましたが、文字を追う徒労感だけが溜まる作品でした。ミステリーとしての要素は良かったとは思うのですが、申し訳程度に切って貼った程度。音楽とミステリー、どちらかだけでは作品にならないから合わせちゃえ!とでも考えたのか、1つの作品としてまとまってなかったように感じます。密室からチェロが消えるトリックなどは面白かったので残念です。 舞台が名古屋なのは新鮮ですが、訛った台詞は愛知県出身の私でも読みにくい。みなさんにはいかがなんでしょうか。 |
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ページ数が少なく行間も広く取ってあり、絵まで挿入されていて絵本のような作品です。小学生でも読んで楽しめる内容でしょうし、大人が読んでもほっこりとした気分にさせてくれると思います。
さきちゃんの可愛らしさに温かい気持ちにさせられました。 |
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グロテスクな描写があるとのコメントを読んでビクビクしながら読み進めましたが、耐性があるのか難なく読み切ることができ安心しました。
良い意味であまりにあっさりと終わってしまうのが、印象的で絶妙です。ラストに至るまでは少し退屈かなぁとは思います。登場人物の心理は理解し難く、物語を読んでいるというよりは文字通りテキストをただただ追うような作業感がありました…それでも高めの評価です。 最後のシーンから始まるというのに、結末でここまで衝撃を受けるとは…作者の凄さを感じます。 |
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1つの殺人事件から、ざまざまな怪しい点が現れてきて、それを加賀刑事が解決していくという話。わざわざ関係者に謎解きを披露するあたりはハードボイルドな探偵のようですが、そこには人情深い解決があります。殺人事件をめぐる出来事、背景全てが人間の心を感じさせてくれる物語でした。
登場人物が多いので、覚えるのは少し大変かもしれません。 |
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短編集です。それぞれの話が特別リンクしている訳ではなくほとんど独立した話です。いずれの作品も作風が大きく異なるので飽きずに読めると思います。ですが一冊として綺麗にまとまってます。不思議です。
どの話も一癖も二癖もあり、伊坂幸太郎氏らしい作品が集まっていて大満足の一冊でした。彼の作り出す設定にどうして?なんで?となってしまう人はハマらないかもしれません…ただ、彼の描く世界観や物語の雰囲気が好きな人にオススメしたいです! |
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誰にも予想できないような驚愕の結末を期待していただけに少し物足りなかったです。物語の構成にもう一捻りあったらかなり楽しい作品だったのでは?と思います。とはいえ、誰が犯人でどうやって犯行を行なったか、丁寧に考えながら読むことができ楽しめました。綺麗にまとめられている印象を受けましたが、最後のシーンがなんとも良かったです。
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本書の冒頭で全ての結末が明かされ、それに至るまでの経緯を全てを知っている俯瞰した視点から語られる文章を読者は読んでいくことになる。もしあの時あれこれしていれば(していなければ)、ユーニス・パーチマンはロウフィールド館に住む一家を惨殺することにはならなかったのに…というような神にでも選ばれたかのような視点からの文章が面白さであり、辟易もしました。というのもカヴァデイル一家の岐路に立たされた時の選択と、惨劇の強い因果関係が見出せなかったので…
識字できないユーニスが、文字にとらわれる度に激しい憤りに満ちる様子が丁寧に描かれていましたが、それが発展し殺意に至るまでの描写があっさりしすぎていたかなと思いました。 |
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最初に主人公が遺体を遺棄するシーンから始まり、本題である保険金殺人の弁護とどう絡んでくるのかワクワクしながら読めました。弁護士という職業に対して正義感の強い信頼できる人という偏見からか、少年犯罪を犯している御子柴へのある種の特別感を自分の内に感じました。彼が少年院に入院している間のストーリーが圧巻で、罪の意識やその贖罪への強いメッセージが受け取れました。裁判までの伏線はほとんど描かれていないので、そのシーンを著者は書きたかったのかなと。
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島田荘司氏が初めて手掛けた小説だそうです。とはいっても発表された順番では御手洗潔シリーズで4作目。あえてその順序を変えたそうですが、その効果は絶大でしょう。私は「占星術殺人事件」と「斜め屋敷の犯罪」を先に読みましたが、そうでなければここまで物語に深く浸ることができたかどうか…それは一生わかることはないんですが。
どこがどう違うのかと言われると説明できませんが、今まで読んだ御手洗潔シリーズの作品と雰囲気が異なりました。謎解きに主眼を置いた本格ミステリのそれではないように感じます。私は強引な展開もほとんどあるようには感じず、すんなり読むことができました。どこか心温まるストーリーに、純粋に文学としても楽しめるそんな作品ではないでしょうか。「占星術殺人事件」で感じた読みづらさは一切感じませんでした。 もともと好きでしたが、御手洗潔というキャラクターがより一層輝いて見え、他の作品全てを読んでしまいたい気持ちにさせられました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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どの短編もそこまでの驚きはありませんでした。それがどんでん返し??と思わず聞き返したくなるのもちらほら。タイトルで必要以上に期待してしまったようです。
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特別な面白さは感じませんでした。せっかくの物語を台無しにしている一番の要因は、ダラダラと続く会話でしょう。「誰それが犯人だ!」、「私は殺してない!」、そんな会話の繰り返し。フィクションであるにも関わらず、全く中身のない会話が多過ぎるように感じました。地下シェルターに閉じ込められているという設定も大して活きていなく、100ページ程度の短編でもお腹一杯になりそうな物語でした。
事件とその推理に関しては面白さがあったので残念です。 |
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刑事がホテルに潜入してまだ知らぬ犯人を逮捕しようと奮闘する様が手に取るように伝わってきました。警察の在り方やホテルの姿勢といったものかぶつかりながらも、事件解決のために協力する様子が緻密に描かれていたのが良かったと思います。一方で潜入捜査にもかかわらず終盤までの緊張感のなさは仕方ないとは思いながらもそこは物足りなく感じました。
途中から、主役である刑事とホテル従業員の2人の関係がジメジメと湿っぽくなってくるのが少し苦手でした。 |
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小学生の視点から、彼らが見たら感じたりしているものを丁寧に描き出している作品でした。大人になった主人公が、子供時代を振り返って手記を書いていてそれぞれの目線の違いがくっきりと表されていますが、それだけでは終わらないのが道尾秀介氏でした。いつものごとく、大きな驚きを伴わずにあっさりと終わらせてしまうことがありませんでした。
解説を読むまで気付きもしなかったことが溢れていて、そこまで考えて書いてるのか!と感心させられてしまいました。 |
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読み始めてすぐに死体が発見され、そこからわずか一晩の話とは思えないぐらいに濃密な物語でした。いい意味で最初から最後まで通して緊張感があり、退屈な場面は全くありませんでした。
主人公が骨髄ドナーとして子供を助けたいと行っているのに、あまりの悪党っぷりに感情移入できなかったことを唯一残念に感じています。古寺巡査長と剣崎主任は好きです。 |
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温かいミステリーでした。紅茶に信じられない量の砂糖を入れる人がいたり、車のシートカバーが盗まれたりと、平凡な日常にありそうな謎を軽やかに解決してしまうところに面白さがありました。落語や文学が好きな主人公と落語家の探偵役で構成されていて、洒落た会話が奥深さを感じさせてくれます。
落語には詳しくないのでその設定の分かりづらさが、少し読みにくく感じてしまいました。 |
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この小説に書かれているのが恋愛なのかは疑問ですが、人間関係の複雑さ、難しさが丁寧に描き出されていて、悲しみや温かい心を感じることができ、さらにはミステリとしての要素も盛り込まれています。ジャンルを分類できるような一冊ではありませんでした。
盲目の人の家に勝手に潜むことがとんでもない設定であるというのもわからないでもないですが、それほど違和感を感じずに読めました。目の見えないミチルが感じ取る情景を豊かな文章力で表現しているのがとにかく素晴らしかったです。 |
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