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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧

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レビュー数7

全7件 1~7 1/1ページ

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No.7: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

読むのに半年もかかってしまった。

ジョン・ディクスン・カーとは趣味が合わないことがしばしばだったが、本作はどうだっただろうか。結論から言えば、全く興味の湧かないものではなかったが、しかし話があまりにも退屈すぎる。まとめ上げられれば100ページで終わらせられることを冗長にやっているようにしか思えなかった。
結末にこの上ない意外性があったことでプラス1点。
火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-20)
ジョン・ディクスン・カー火刑法廷 についてのレビュー
No.6:
(2pt)

なんじゃこりゃぁあ!

「ドミノ倒し」という感覚とも少し違う気がする。決して何かの作用で別の何かが引き起こされるイメージではない。あくまで、連続殺人ではないのか?といった複数の事件を調査しているだけである。まあこの小説は手にとって誰もが、こういうのが読みたかったのではないという感想を持つのではないだろうか。貫井徳郎作品としてはあまりにも軽すぎるのだ。

軽やかにユーモラスに描かれているのはいいのだ。特に読んでいて苦痛なこともなく、スラスラと読むことはできた。ただ読み終わって抱いた感想が「なんじゃこりゃ」である。ある意味、大どんでん返しだ。期待は当然裏切られたが、それも悪い意味でだ。ユーモラスな作品だと、これだけ読後に印象が変わってもそれ以上の何かはなかった。
ドミノ倒し
貫井徳郎ドミノ倒し についてのレビュー
No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

雲なす読書

ドロシー・L・セイヤーズの作品は「毒を食らわば」以来2作品目である。ストーリーは圧倒的につまらなかったが、あっと驚くトリックは良かったのがその作品の感想だった。しかし、「この雲なす証言」はとにかく感想を述べるのが辛い。褒めるべき点が全く見つからないのだ。
とにかく引用文は多くて辟易する。引用文のスーパーセールだ。あくまで大安売りである。それに加えて、結末の後出し感は否めず、それも大した膨らみを感じない平板な展開だった。何も手応えがなかった。まさに雲なす読書だ。
雲なす証言 (創元推理文庫)
ドロシー・L・セイヤーズ雲なす証言 についてのレビュー
No.4:
(2pt)

睡眠導入もってこい

文章1つ1つがとても美しい。とはいえ翻訳物なので、そこについてはあまり述べたくない。一方でミステリとしては、読んでいてこんなに退屈で眠たくなる作品も珍しい気がする。「緋色の記憶」というタイトルが示す通りに、過去を振り返る形式を採っている。それはとてもうまく表現されているが、あまり好みではなかった。

▼以下、ネタバレ感想
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緋色の記憶 (文春文庫)
トマス・H・クック緋色の記憶 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

終始退屈

探偵が活躍する小説はあまり好みではない。人工物という機械的な印象が拭えず、どうも薄っぺらく感じてしまう。それでも壮大な仕掛けがあるのではないかと期待して読んでしまうので、自分でも不思議である。しかし、この一冊は内容結末共に特に面白みもなかった。ほとんど緻密なまでの描写によって全く話が進まない。その割には捻りを感じない終わりにがっかり。
この手の小説にありがちだが、探偵とその助手が手記を書く形式など、またかと思うようなオリジナリティの欠如はその形式ばった印象に拍車をかける。主人公御一行が他の作家のキャラクターと混同してしまい、ほとんど印象に残らないのも残念だ。また他の小説を批判しつつ、あたかも読者に語りかけるようにこの一冊は現実のものなんだと訴えかけてくることには辟易する。

以上の点を悪い意味でしっかり抑えていて、内容にも弱さを感じずにはいられない本作は、全く楽しみを見出せませんでした。この作家とは相性が悪いのかも…
夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫)
ジョン・ディクスン・カー夜歩く についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

退屈すぎる…

非常に退屈でした。長いのも合わさって、途中で読むのをやめようか何度も迷いました。

高層マンションの一室で起きた殺人事件を、ドキュメンタリー的手法で追いかける構想は特異的ではあるものの面白さには繋がらず、映像的であって文学としての良さも消しているように感じます。また、すべての場面をドキュメンタリー形式としているのではなく一貫性に欠けるあたりが残念でした。
ストーリー自体も山がなく、ミステリーとして読むようなワクワク感はほとんどありませんでした。不必要に感じる部分が多く、もっとコンパクトにまとめて純粋に楽しめたら…と思います。
理由 (新潮文庫)
宮部みゆき理由 についてのレビュー
No.1:
(2pt)

退屈な小説

湊かなえの小説がイヤミスと呼ばれるのがよくわかる作品でした。
母と娘の視点から書かれており、そこには大きな食い違いが見受けられるという構成で話は進んで行きます。語り手の感情描写がほとんどで動きがなく、続きが気になって読む手が止まらないというよりは退屈な作品でした。また、人物のキャラクターなど、設定が統一されていないように感じました。
私の凡庸な頭では、狂った人々で構成された家族の物語程度にしか受け取ることができなかったのが残念です。
母性
湊かなえ母性 についてのレビュー