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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧
陰気な私は地球を回さないさんのページへレビュー数18件
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四国遍路巡りをしている定年退職をした元刑事が、地元で起きた少女殺害時間に首を突っ込んでいくといった本作。他の方の感想にもあるように犯人などはどうでもよく、それぞれの登場人物の心情を見事に描いたヒューマンドラマといった印象が強い。主人公神場や鷲尾の葛藤や神場が過去に経験してきた出来事から見える心情は実際に自分がその場にいたかのように引き込まれる。
しかしそんな中で低評価とした理由は2つある。 ①四国遍路のシーンが終始続くが、平板な内容で面白みがない。 ②引退した元刑事が現役の職員と電話で繋がっており、事件に首を突っ込むことなど違和感しかないストーリー展開。 たとえOB・OGだろうと部外者に情報漏らすなんてありえないでしょと会社員の私は思う。 |
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ジョン・ディクスン・カーとは趣味が合わないことがしばしばだったが、本作はどうだっただろうか。結論から言えば、全く興味の湧かないものではなかったが、しかし話があまりにも退屈すぎる。まとめ上げられれば100ページで終わらせられることを冗長にやっているようにしか思えなかった。
結末にこの上ない意外性があったことでプラス1点。 |
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東日本大震災の被害を受けた街、そこの海に潜り失われた思い出の品々を探すダイバーのお話。
読了後の感想としては、あまり思いが作品に乗り切らなかった。東日本大震災当時、東北から遠く離れたところにいた私は、震災前後で日々の生活が大きく変わったところはない。多くの方が悲しみに襲われているところで、その気持ちを理解することが難しい状況だった。 そんな私であるからか、震災後の街を描いた作品にどうもピンとこないところがたくさんあった。あまりに私が未熟であるが故に作品の良さを感じられなかったと思っている。 |
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「ドミノ倒し」という感覚とも少し違う気がする。決して何かの作用で別の何かが引き起こされるイメージではない。あくまで、連続殺人ではないのか?といった複数の事件を調査しているだけである。まあこの小説は手にとって誰もが、こういうのが読みたかったのではないという感想を持つのではないだろうか。貫井徳郎作品としてはあまりにも軽すぎるのだ。
軽やかにユーモラスに描かれているのはいいのだ。特に読んでいて苦痛なこともなく、スラスラと読むことはできた。ただ読み終わって抱いた感想が「なんじゃこりゃ」である。ある意味、大どんでん返しだ。期待は当然裏切られたが、それも悪い意味でだ。ユーモラスな作品だと、これだけ読後に印象が変わってもそれ以上の何かはなかった。 |
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かなりの高評価を得ているのに、それほど楽しむことが出来なかったのは何故だろう。
テーマも非常に良かった。ストーリーも壮大で、一見自分好みであった。ただあまりに単調すぎた。長い割に盛り上がりがなく、リズムも特に変わらない。ずーっと淡々としていたように思う。翻訳ものであるからかもしれない。その点ミステリは謎が解ける時の高揚感などがあるが、この作品はそれがないにも関わらず、若干ミステリ仕掛けにしているところも雰囲気を壊していると思う。 |
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ドロシー・L・セイヤーズの作品は「毒を食らわば」以来2作品目である。ストーリーは圧倒的につまらなかったが、あっと驚くトリックは良かったのがその作品の感想だった。しかし、「この雲なす証言」はとにかく感想を述べるのが辛い。褒めるべき点が全く見つからないのだ。
とにかく引用文は多くて辟易する。引用文のスーパーセールだ。あくまで大安売りである。それに加えて、結末の後出し感は否めず、それも大した膨らみを感じない平板な展開だった。何も手応えがなかった。まさに雲なす読書だ。 |
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正直読んでいて辛かった。何かが起こるわけでもなく、延々と4人の推理合戦が続くだけである。何も起きないからワクワクはしないし、与えられた情報が少なすぎるので推理も推理として納得できなかった。推理云々ではなく一冊の本としてもう少し起伏のある展開が欲しかった。
それでも4人のキャラクターが丁寧に描かれていて、シリーズを通して読んでおきたい自分にとっては次に繋がる一冊かもしれない。以後のシリーズに期待です。 |
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探偵が活躍する小説はあまり好みではない。人工物という機械的な印象が拭えず、どうも薄っぺらく感じてしまう。それでも壮大な仕掛けがあるのではないかと期待して読んでしまうので、自分でも不思議である。しかし、この一冊は内容結末共に特に面白みもなかった。ほとんど緻密なまでの描写によって全く話が進まない。その割には捻りを感じない終わりにがっかり。
この手の小説にありがちだが、探偵とその助手が手記を書く形式など、またかと思うようなオリジナリティの欠如はその形式ばった印象に拍車をかける。主人公御一行が他の作家のキャラクターと混同してしまい、ほとんど印象に残らないのも残念だ。また他の小説を批判しつつ、あたかも読者に語りかけるようにこの一冊は現実のものなんだと訴えかけてくることには辟易する。 以上の点を悪い意味でしっかり抑えていて、内容にも弱さを感じずにはいられない本作は、全く楽しみを見出せませんでした。この作家とは相性が悪いのかも… |
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5人の男女が目を覚ましたのはとある病院。これがまた「仮面病棟」と全く同じ構図になっていることに、表紙をめくって驚きました。
要所要所に仕掛けられたミステリ的仕掛けは存分に楽しめましたが、作風そのものがチープな印象が拭えません。いきなり病院に閉じ込められて、そこからの展開の不自然さや、あっという間に謎を解決してしまうことはあまりにも簡略し過ぎだと思います。リアル脱出ゲームがどうのこうののくだりは、なんじゃそりゃとたまげてしまいました。スピード感を大事にしているのか、もっと丁寧に書いてほしい部分が多かったのが残念でした。 |
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当時はどうか知りませんが今となっては、妊娠した相手を殺める作品は何作品かあげられる程度に出回っているものでしょう。
この作品は好みではありませんでした。殺人に至る動機が弱く、もっと突っ込んで書いて欲しかった。全体的に淡々と書かれていて、話に入り込めずにどこか遠くにあるような感じでした。 誰が犯人か明かされないので、そういったミステリ的仕掛けは要所要所で見られます。そういうのが好きな方なら楽しめる要素があるかもしれません。 |
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日常の些細な部分を切り取ったミステリーですが、ミステリー云々よりも文章が苦手でした。相性が悪かったのでしょうか。
針小棒大な言い回しや台詞めいた台詞は、高校生が主人公なのでよく書けていると言えばそうですが語彙力のある中学生が書いているかのような文章でどうも私には合いませんでした。 |
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非常に退屈でした。長いのも合わさって、途中で読むのをやめようか何度も迷いました。
高層マンションの一室で起きた殺人事件を、ドキュメンタリー的手法で追いかける構想は特異的ではあるものの面白さには繋がらず、映像的であって文学としての良さも消しているように感じます。また、すべての場面をドキュメンタリー形式としているのではなく一貫性に欠けるあたりが残念でした。 ストーリー自体も山がなく、ミステリーとして読むようなワクワク感はほとんどありませんでした。不必要に感じる部分が多く、もっとコンパクトにまとめて純粋に楽しめたら…と思います。 |
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率直に難しかったです。平易な文章でわかりやすく書かれているのに物語は難解でした。高い読解力が必要な物語だと思います。多くの人が気味の悪い話だと主張していますが、それすら感じなかったぐらいによくわかりませんでした。読み終わった後に、プロローグに当たる部分に目を通してもはてなマークだらけです。
ネットで様々な解釈に目を通してみましたが、なるほどと思う一方で、そんな風には全く読めなかったとも思ったので、人それぞれ捉え方が大きく異なるのではないでしょうか。 話が全体的に退屈だったので、あまり好みじゃないという意味で低めの評価をしています。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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色んな所でオススメされている有名な作品なので読んでみましたが、非常に退屈でした。
外国作品はほとんど読んだことはなかったですが、もう少し上手く訳してあったらと思います。日本語とフランス語の違い(日本語の方が1文字の情報量が多い)はあると思うものの、文があまりにも短く区切られているのが読んでいて気持ちが悪いです。日本の小説ではほとんど見られない不自然な言葉使いも違和感だらけでした。 二転三転するというものの、数十ページを費やして逆転がわかるので、特に驚きも無くあまり楽しめませんでした。「アレックスが監禁されるのは序章にすぎない」というのを知らずに読めたら良かったかもしれません。 警察の取り調べのシーンがあまりにも長く、読んでいて納得できるものではないので、警察の職権濫用の御話かと思ってしまいました。登場人物に関しては、何でカミーユはこんなに怒っているのか理解できませんでした。理解の深い人が読めば面白いのかもしれませんが。 アレックスの気持ちに寄り添えるかどうかが、楽しむコツなんでしょう。 |
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湊かなえの小説がイヤミスと呼ばれるのがよくわかる作品でした。
母と娘の視点から書かれており、そこには大きな食い違いが見受けられるという構成で話は進んで行きます。語り手の感情描写がほとんどで動きがなく、続きが気になって読む手が止まらないというよりは退屈な作品でした。また、人物のキャラクターなど、設定が統一されていないように感じました。 私の凡庸な頭では、狂った人々で構成された家族の物語程度にしか受け取ることができなかったのが残念です。 |
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