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陰気な私は地球を回さない さんのレビュー一覧

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レビュー数10

全10件 1~10 1/1ページ

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No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

冗長すぎるような

四国遍路巡りをしている定年退職をした元刑事が、地元で起きた少女殺害時間に首を突っ込んでいくといった本作。他の方の感想にもあるように犯人などはどうでもよく、それぞれの登場人物の心情を見事に描いたヒューマンドラマといった印象が強い。主人公神場や鷲尾の葛藤や神場が過去に経験してきた出来事から見える心情は実際に自分がその場にいたかのように引き込まれる。
しかしそんな中で低評価とした理由は2つある。
①四国遍路のシーンが終始続くが、平板な内容で面白みがない。
②引退した元刑事が現役の職員と電話で繋がっており、事件に首を突っ込むことなど違和感しかないストーリー展開。
たとえOB・OGだろうと部外者に情報漏らすなんてありえないでしょと会社員の私は思う。
慈雨 (集英社文庫)
柚月裕子慈雨 についてのレビュー
No.9:
(3pt)

この作品の良さを感じるにはあまりに未熟だった

東日本大震災の被害を受けた街、そこの海に潜り失われた思い出の品々を探すダイバーのお話。
読了後の感想としては、あまり思いが作品に乗り切らなかった。東日本大震災当時、東北から遠く離れたところにいた私は、震災前後で日々の生活が大きく変わったところはない。多くの方が悲しみに襲われているところで、その気持ちを理解することが難しい状況だった。
そんな私であるからか、震災後の街を描いた作品にどうもピンとこないところがたくさんあった。あまりに私が未熟であるが故に作品の良さを感じられなかったと思っている。
ムーンナイト・ダイバー
天童荒太ムーンナイト・ダイバー についてのレビュー
No.8:
(3pt)

終始光の当たらない作品。

かなりの高評価を得ているのに、それほど楽しむことが出来なかったのは何故だろう。
テーマも非常に良かった。ストーリーも壮大で、一見自分好みであった。ただあまりに単調すぎた。長い割に盛り上がりがなく、リズムも特に変わらない。ずーっと淡々としていたように思う。翻訳ものであるからかもしれない。その点ミステリは謎が解ける時の高揚感などがあるが、この作品はそれがないにも関わらず、若干ミステリ仕掛けにしているところも雰囲気を壊していると思う。
シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)
ルシアン・ネイハムシャドー81 についてのレビュー
No.7:
(3pt)

机上の推理合戦

正直読んでいて辛かった。何かが起こるわけでもなく、延々と4人の推理合戦が続くだけである。何も起きないからワクワクはしないし、与えられた情報が少なすぎるので推理も推理として納得できなかった。推理云々ではなく一冊の本としてもう少し起伏のある展開が欲しかった。
それでも4人のキャラクターが丁寧に描かれていて、シリーズを通して読んでおきたい自分にとっては次に繋がる一冊かもしれない。以後のシリーズに期待です。
麦酒の家の冒険 (講談社文庫)
西澤保彦麦酒の家の冒険 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

なんだか物足りない

5人の男女が目を覚ましたのはとある病院。これがまた「仮面病棟」と全く同じ構図になっていることに、表紙をめくって驚きました。
要所要所に仕掛けられたミステリ的仕掛けは存分に楽しめましたが、作風そのものがチープな印象が拭えません。いきなり病院に閉じ込められて、そこからの展開の不自然さや、あっという間に謎を解決してしまうことはあまりにも簡略し過ぎだと思います。リアル脱出ゲームがどうのこうののくだりは、なんじゃそりゃとたまげてしまいました。スピード感を大事にしているのか、もっと丁寧に書いてほしい部分が多かったのが残念でした。
時限病棟 (実業之日本社文庫)
知念実希人時限病棟 についてのレビュー
No.5:
(3pt)

著者はこれで満足したのか?

暗闇坂にある巨大な楠がヒトを喰ってしまうのか、どのような論理的推理があるのか興味をそそられました。大掛かりなトリックは期待通りで、ハッとされられました。著者の奇想に拍手です。

一方でガッカリした点もいくつかありました。

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暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)
島田荘司暗闇坂の人喰いの木 についてのレビュー
No.4:
(3pt)

入り込めなかった

当時はどうか知りませんが今となっては、妊娠した相手を殺める作品は何作品かあげられる程度に出回っているものでしょう。
この作品は好みではありませんでした。殺人に至る動機が弱く、もっと突っ込んで書いて欲しかった。全体的に淡々と書かれていて、話に入り込めずにどこか遠くにあるような感じでした。
誰が犯人か明かされないので、そういったミステリ的仕掛けは要所要所で見られます。そういうのが好きな方なら楽しめる要素があるかもしれません。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)
アイラ・レヴィン死の接吻 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

ストーリーが面白ければ

ミステリとしては私好みでした。地味ながらも論理の通った推理で解決するのは良かったんですが、話が退屈過ぎる、長々と遠回りしてくれたねといった感じです。
確かに、推理の根拠は非常に少なく、またそれが重箱の隅をつついたところにあり、そんなに丁寧に読んでほしかったら面白い話にしてくれ〜と嘆きたくなりました。退屈だったので読み飛ばしたくなったので…

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エジプト十字架の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンエジプト十字架の謎 についてのレビュー
No.2:
(3pt)

苦手…

日常の些細な部分を切り取ったミステリーですが、ミステリー云々よりも文章が苦手でした。相性が悪かったのでしょうか。
針小棒大な言い回しや台詞めいた台詞は、高校生が主人公なのでよく書けていると言えばそうですが語彙力のある中学生が書いているかのような文章でどうも私には合いませんでした。
氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤穂信氷菓 についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

難しい…

率直に難しかったです。平易な文章でわかりやすく書かれているのに物語は難解でした。高い読解力が必要な物語だと思います。多くの人が気味の悪い話だと主張していますが、それすら感じなかったぐらいによくわかりませんでした。読み終わった後に、プロローグに当たる部分に目を通してもはてなマークだらけです。
ネットで様々な解釈に目を通してみましたが、なるほどと思う一方で、そんな風には全く読めなかったとも思ったので、人それぞれ捉え方が大きく異なるのではないでしょうか。

話が全体的に退屈だったので、あまり好みじゃないという意味で低めの評価をしています。

▼以下、ネタバレ感想
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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー