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りーり さんのレビュー一覧

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レビュー数424

全424件 201~220 11/22ページ

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No.224:
(6pt)

消人屋敷の殺人の感想


 明治時代、多くの人を失踪させた崖際の屋敷はいつからか「消人屋敷」と呼ばれた。 現在そこに逗留するのは素性不明の覆面作家2人、彼らの正体を求め消人屋敷に人は集う。 嵐の夜、外界への道は閉ざされ、何者かにより通信は遮断された。 そして人が消えていく。

 まぁ王道を詰め込んだ感じのミステリですね。 タイトルや粗筋に惹かれたなら読んで損は無いと思います。 あと多くは語れないタイプのミステリになります。 ★は6つ。

▼以下、ネタバレ感想
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消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)
深木章子消人屋敷の殺人 についてのレビュー
No.223:
(7pt)

パーフェクトフレンドの感想


 周りに比べてちょっと頭のいい小学四年生の理桜。 ある日先生に頼まれて訪れた不登校少女は既に大学の課程を終えた天才少女だった!? 学校に行く必要を感じない彼女に苛立って放った言葉「あなた友達いないでしょ!!」、斯くして友達とはなにかを証明するための天才少女との日常が始まった。

 予想だにしない展開の連続、友達の大切さをとくピュアな小説かと思いきやシリーズ最終章に続くミステリアスな長編。
パーフェクトフレンド 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まどパーフェクトフレンド についてのレビュー
No.222:
(6pt)

スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つの感想


 なんでも教えてくれる魔法の鏡を使って事件解決!? 論理や証明は後回し、真相を先にどうぞ!!
そんな少女探偵の鏡と命を狙う輩たち、何でも分かる鏡VS何でも分かる鏡の結末は・・・?

白雪姫のモチーフを取り入れた軽い語り口のファンタジーミステリ、事件を解決する話ではなく鏡を持った相手に対してどう挑戦していくかが肝になっている物語。 短編気分で読めるライトミステリになっている。 ★は6つ。
スノーホワイト (講談社文庫)
No.221: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

いやぁ変態だわ


 毎晩見る夢の舞台は「不思議の国のアリス」。 不思議の国で卵が割れれば現実世界で玉子が転落死した。 どうやら夢の世界を利用して殺人を行っている輩がいるらしい、、、。 容疑者となったアリス、狂った登場人物、女王の一存で白でも黒でも赤にも変わる世界で犯人を見つけられるのか、超変革ファンタジーミステリ。

 

▼以下、ネタバレ感想
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アリス殺し (創元推理文庫)
小林泰三アリス殺し についてのレビュー
No.220:
(7pt)

小説家の作り方の感想


 ‘この世で一番面白い小説’ を書くために小説の書き方を教えてください。

5万冊の書物を読めど1冊の本はおろか文章さえ書いたことのない少女と駆け出しの小説家。 2人の奇妙な作家教室は今までに例のない作品に向かって突き進んでゆく、思いもよらない着地点へ。 
小説家の作り方 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まど小説家の作り方 についてのレビュー
No.219:
(7pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室の感想

 
冥界の推理ゲーム第二弾。 今回の挑戦者はなんか癖のある方々、誰が何の為に俺を殺したのか。

サブタイトル作を含む三編。 沙羅ちゃんが可愛く人生を説いてくれます。 
閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室 (講談社タイガ)
No.218: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

閻魔堂沙羅の推理奇譚の感想


 自分を殺したのは誰だ? 死の直前の記憶から犯人を推理せよ、蘇りか地獄行きか閻魔大王の娘沙羅から課される推理ゲーム!

いいですね。 形式としては犯人当ての短編集ですがいい感じに伏線も張られてるし、死後の世界の経験によって主人公たちが明るい転機を迎えてくのもグッド。 設定は特殊だけどそれよりかはストーリの筆致が評価されたメフィスト賞としては珍しい作品ですね。
閻魔堂沙羅の推理奇譚 (講談社タイガ)
木元哉多閻魔堂沙羅の推理奇譚 についてのレビュー
No.217:
(7pt)

探偵が早すぎるの感想


 トリックを仕掛ける前に犯罪を暴け! 莫大な遺産を継承することになった女子高生を狙う一族の罠。 窮地を救うのは事件を起こさせない究極の探偵!?

 事故死に偽装させないといけないという犯人側に大きな制約はあるものの(気にし過ぎな気もするが)、降りかかる災厄を次々と解決する様は爽快感抜群。 ラストへのストーリー展開も見事。
探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)
井上真偽探偵が早すぎる についてのレビュー
No.216:
(3pt)

僕は君を殺せないの感想


 猟奇殺人にまきこまれた「おれ」、最近葬式が多い「僕」、誰が何のために殺しを行っているのか・・・でも「僕」は「君」を決して殺すことはできない・・・。 誰が僕で誰が君?

 人物当てかと思ったらそういう訳でもない作品。 どんでん返しや二度読み必至の売り文句は過剰な感じ。 ミステリーとしては不合格な感じですが物語としてはいい感じです。
僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)
長谷川夕僕は君を殺せない についてのレビュー
No.215:
(7pt)

死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~の感想


▼以下、ネタバレ感想
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死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 新装版 (メディアワークス文庫)
No.214:
(6pt)

舞面真面とお面の女の感想


 箱を解き 石を解き 面を解け ―――よきものが待っている
財閥の遺産を巡る謎解きは謎の少女の出現をきっかけに怪しい様相を見せ始めた・・・。

面白いですわ、分量的に超大作には成り得ないけどきっちりとした転結とユニークな終わり方。 さくっと読めていいね!


舞面真面とお面の女 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まど舞面真面とお面の女 についてのレビュー
No.213:
(4pt)

どんどん橋、落ちたの感想


 綾辻氏の短編集。 かなり捻ってあって賛否両論必至。 一話ずつ合間合間に読んでくならいいんじゃない?
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.212: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

流石


▼以下、ネタバレ感想
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medium 霊媒探偵城塚翡翠
相沢沙呼medium 霊媒探偵城塚翡翠 についてのレビュー
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(7pt)

幽女の如き怨むものの感想


 3つの時代に跨る奇怪な身投げ事件は過去に命を落とした幽女の仕業か・・・? 遊郭を舞台におおよそ人間の仕業とは思えぬ不可思議な出来事に刀城言耶が下す解釈とは・・・。

いままでの刀城言耶シリーズとは打って変わって、派手な多重解決や意外な真相は無いが遊郭に纏わる怪談話に合理的な解釈を与えつつ、整合性のとれた結末を迎える様は流石三津田信三の一言。 ホラーの中にミステリアスを秘めた秀作中の秀作。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)
三津田信三幽女の如き怨むもの についてのレビュー
No.210: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

[映] アムリタ





                この映画はきっと、とても面白いのだ。










[映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まど[映] アムリタ についてのレビュー
No.209:
(6pt)

そしてミランダを殺すの感想


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そしてミランダを殺す (創元推理文庫)
No.208: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

闇に香る嘘の感想

 私の兄は果たして本物なのだろうか――。 視力を失っていた私は中国より永住帰国した兄の顔を確認していない。 孫の腎臓移植のために頼れる血縁はもう兄しかいない、残された時間はあと僅か・・・全盲の私は兄の正体を掴むため行動を開始する。

 盲目ものミステリー。 事件を追う中で主人公が遭遇する危機或いは救済が誰によって何の為に行われているのか、まさに「闇」。 スリリングな展開と孫を救おうと奮闘する老人の姿に心惹かれる。 流石受賞作と言える傑作。
闇に香る嘘 (講談社文庫)
下村敦史闇に香る嘘 についてのレビュー
No.207:
(6pt)

美人薄命の感想


大学進級のために始めたボランティア、それが老婆カエとの出会いだった。 カエの悲しい過去に触れていくうちに変わってゆく主人公。 悲しい過去の恋物語の結末は・・・?



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美人薄命 (双葉文庫)
深水黎一郎美人薄命 についてのレビュー

No.206:

QJKJQ (講談社文庫)

QJKJQ

佐藤究

No.206: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

QJKJQの感想


 私の家族は全員、猟奇殺人鬼。 自ら削り出したナイフで対象を一突きする私。 抜いた血を口からまた飲ませる拷問的惨殺をする父。 狂乱に満ちて殴り殺す母。 特性のマウスピースで喉元を咬みきる兄。 殺人者であることを世間から慎重に隠しながら私は静かに暮らしていた。 あの日、兄の惨殺死体を目撃するまでは――。 

 何かが壊れた快楽殺人者は隠れる側から追う側へ、殺人者の心理に迫る怒涛の400P。 一家の秘密とは、タイトルの意味は?広げに広げた壮大で暴力的な物語は予想だにしない結末を迎える。 好みの作品ではないが流石江戸川乱歩賞に輝くだけあって全編通して筆力の高さが見られる、まったく止まることなく読み終えられた。
QJKJQ (講談社文庫)
佐藤究QJKJQ についてのレビュー
No.205: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

人格転移の殺人の感想


 米国カリフォルニア州、辺鄙なファストフード店に集った面識なしの男女7人。 地震による倒壊で閉じ込められたのは人格を入れ替える地下施設だった! 1人が謎の死を遂げ、残された6人はいつ起こるか分からない人格の交換に慄く。 そこから起こる連続殺人は誰が何の為に行ったのか、ハウダニットとフーダニットが交差する長編SFパズラー。

西澤保彦氏の七回死んだ男に並ぶSFミステリですね。 中盤までは登場人物の多さと人格転移の回数にちょっと驚かされ物語に付いていけるか不安だったのですが、後半にかけては意外にスッキリとした解決編。 他の西澤氏SFに比べて装置の想像がしにくいのが難点か、★は7つ。
人格転移の殺人 (講談社文庫)
西澤保彦人格転移の殺人 についてのレビュー