密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。

欧州の城グラン・ギニョール城に招かれた名探偵ナイジェルソープ。客の間には緊張が漂い、嵐の夜を境に惨劇が続く。

憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。

大学卒業後、AV制作会社に就職した須山隆治は、撮影現場で高校時代の憧れの先輩・柏木美南と再会してしまう。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

虚栄の都・ハリウッドに血で爛れた顔の「怪物」が出没する。

仏・ランス大聖堂の南塔から男が転落、地上八十一・五メートルにある塔は密室状態で、警察は自死と断定した。

かつて神戸で女子中学生三人を立て続けに殺害し、うち一人の首を切断するという凄惨な少年犯罪があった。

著者長江俊和氏が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。

純本格推理小説の気鋭が、読者に叩きつける大胆な挑戦状。

切断した男女の死体が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。

同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。

作家デビュー30年×実業之日本社創業125周年 貫井徳郎文庫作品 連続刊行プロジェクト 第2弾 600ページを一気読み!!! どんでん返しは 何回あるのか!? 終戦直後と現代が複雑に絡み合う 驚愕と感動のミステリ巨編! 話が四転五転六転する!? 絶望

あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。

仇討ちのために用意された建物―「檻」。いまここに七人の男女がいる。

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。

大学の一角を占有する謎の団体〈名探偵倶楽部〉。

「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。

大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。

ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。

美人編集者・宇野あずさから、書下し中篇を依頼された、ホラー作家・倉阪鬼一郎。

作家志望の岩川重美は自作のミステリー『歯車殺人事件』の批評を友人の日美子に頼んで、瀬戸内海の小豆島へ旅立つが、到着した日に絞殺死体となって発見される。

小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。

すべてのミステリの総決算……。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。

リアリティと非現実感が交錯する! 竹本健治が連載を始めた本格推理に、いつのまにか埼玉で起こった女性連続殺人事件の、犯人を名乗る男の手記がまぎれこんでいた!現実と虚構の境界線はあいまいになり、事件は思わぬ展開に。