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TENGU
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TENGUの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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現実にはありえないはずのことが 起こりうるときがある。 それなのに、 論理的に説明できないことを 架空の存在に求めてしまうんです。 囚われているんですよ。 常識っていう牢獄に。 | ||||
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柴田さんの世界観に巻き込まれて一気に読んでしまったくらい面白い本でしたが、 女性から見てちょっと複雑な気持ちにもなりましたし、 最後の説明がちょっと物足りなく感じました。 しかし、UMAや時代設定は面白かったし、色々考えさせられる部分もあるし、 登場人物たちの心情がよく分かる作品で面白かったです。 個人的には事実を知ったその後が気になりました。 | ||||
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うーん。 UMAが出てきちゃうともう、お手上げ。すいません。 最初にSFだって思えれば良かったのかもしれないが、おいしいところだけUMAにて解決して、でも理由が心をかよわせた(?)女性を傷つけたから?銃に反応? ・・うーん。 過去と現在の行き来もちょっと流れが阻害されたようで個人的には入り込めず。 ドキュメンタリーのようなベースが骨太だっただけに、この結末がものすごく期待外れ。残念だけれど、どうしてもダメだった。 | ||||
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ストーリーの構成、進め方などミステリ好きには好感が持てる作品。 物語半ばあたりからハードボイルドっぽい描写が顔を見せるが、 新聞記者という主人公の設定では、その描写にも限界があっただろう。 著者の意図は不明だが、読後不満足感が残った。 | ||||
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確かに面白いです。 「未確認巨大生物」という男が食いつきやすい設定がものの見事に奏功し、ひきこまれ、どんどん読めます。 登場するヒロインの人権を完全に無視した性的暗さも絡めて、まさに男性読者をひきつける要素を完全に備えた作品です。 しかし筆者が主人公に代弁させているかのような「俺はアメリカを知り尽くしているが、アメリカを肯定するわけじゃない」というような主張が気になります。 アメリカ人と主人公とのやりとりに「国際社会通な自分」を投影したがっているようで鼻についてしまいました。 | ||||
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この作家を読むのは初めて、確かに筆力はある、面白い。 しかし、着想の奇想天外さと結末の肩透かし感、ベトナムとか911テロが絡むため、もっと深刻なミステリーを期待する向きには甘すぎる。 主人公や周辺の男達の描写は、自由に憧れる男の身勝手なロマンが横溢しており、そこに感情移入できるか否かが本書の評価の分かれ目になるだろう。女性像は男の理想系でしか描かれず、一時代前の小説を読むかのようだ。 まあ、それではあっても、彼のデビュー作となった「下山事件 最後の証言」を彼の筆致で読んでみたいという気にさせてはくれた。柴田作品は男に捧げるスピリッツか。 | ||||
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平家落人の僻村、天狗伝説が語られる寒村での連続殺人事件、米軍とその手先のような県警、遺伝子、UMA等の『魅力的』な材料で構成されるミステリー。昭和40年代・現代、僻村・アメリカと展開するストーリーはスリリングである。 がしかし、女性には全く受けないだろうな。人権云々を語るには彩恵子はあまりにも女性の人権を無視した設定だ。大薮賞選考委員は『彩恵子のキャラクターが際立って鮮やか』と絶賛したらしいが、世の女性に『男は身勝手』と言われそうだ。 とすると男性向けということかもしれないが、あんまり共感できない。 明らかに悪人の設定である男だけでなく、主人公やFBIの捜査官もやっていることは自分勝手で残虐だ。飽くなき探究心、自分勝手なジェラシーは誰にでもあると思うが、例え箍が外れても、この本に出てくる男たちのように振舞う可能性はないだろうと思った時点でリアリティを感じなかった。 ミステリーとしても不満だ。『UMA以外の何者がこんな残虐な殺人事件を起こしうるのか』を期待して読み進めたが結局はUMAの仕業。もう一ひねり期待した読者は少なくないのではないか? | ||||
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群馬県の閉ざされた寒村で起こった連続殺人事件は横溝正史的舞台設定に天狗 による犯行を思わせる目撃談と状況証拠。天狗というからには伝奇的な作品と思 いきや、読み進むと米国政府機関の暗躍から国際的な謀略が絡んでいるのではな いかという展開は不意打ちを喰らいましたが作者が、「下山事件−最後の証言」 の著者であると気付き納得しました。プロット、伏線、意外な結末とよくできた 作品だと思います。ベトナム戦争当時の世界情勢に関する勉強にもなるかと思います。 でありながら読後どうして物足りなさを感じるのか考えてみました。ストー リーや時代背景など非常に気を配って書いているのに対して、人物描写が持って いるブランドや飲む酒で表現されている点など、がやや平面的に感じたのは私だ けでしょうか。ストーリー展開や資料収集は主に編集者の仕事によるものだと思 います。作家なら誰でもそうしていると思います。では、どうして編集者作では 本が売れないのか?作家は編集者が集めてきた材料を料理してさらに登場人物に 魂をこめる事で、質の高い作品が生まれるのだと思います。本作品は素材を厳選 するあまり、最後の作業がおろそかになってしまった印象を受けました。 その分を割り引いても斬新な切り口で、楽しめる作品ですので手にとって見る 価値はあると思いました。 | ||||
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大藪春彦賞受賞作。 平積みされていたというだけで期待せずに買った本だが、 掛け値なしに面白かった。 正直、今まで読んだ本の中で五指に入るかもしれない。 もちろん徹夜本。 面白さに圧倒され、本を置く暇がなかった。 もう一度読めば突っ込みどころも出てくるかもしれないが、 一読ではそんなところもない。 大藪春彦とは似ても似つかない作風だが、 こうして面白い本がどんな形であれ評価されるのはいいことだとおもう。 ただし、この本は万人向けではない。 SFやUMAなどに関心のない人には、 まったく面白くないかもしれないという危険性もある。 ただはまる人には、爆発的にはまること間違いない。 | ||||
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この筆者は、ノンフィクション作品も書いているようで、文章の組み立てが新聞みたいに事実を淡々と書いている。何月何日、場所、天気、風景、人物像等が正確に書き記記され、その結果読み進めていくにつれ中盤以降は、本当にあった出来事として俺は認識させられた(日時や場所が細かいほど現実感が増す)。話の内容は、昭和49年秋、群馬県の寒村で、謎の生物TENNGUによる凄惨な連続殺人事件が起こった。26年の月日が経ち、中央通信記者の道平が沼田市馬喰町で働く刑事の大貫に呼ばれ、事件を洗い流すことから始まる。話の終盤では、2001年の米国の同時多発テロという事実を小説に取り込むことで凄みが増し、犯人のTENGUの正体や事件にいたる経緯が明かされていく。俺は結末の内容にも驚いたが、ここまで書いた筆者にも感動した。作り話ではあるが、人の凶器を見せつけさせられた。もう一方、目の見えない彩恵子の生涯は、いつも周りの人間に振り回され生きてきており、かわいそうになった。だけど、それでも彩恵子は50歳まで生きたという点では、幸せだと思いたい。 話は変わるが、障害者の人は健常者と比べ生活に不自由が伴う。この社会で生きていくのだから、あきらめた夢があるだろうが、しかし幸せになる権利を手放さずに力強く生きてほしい、自分に負けるな。 | ||||
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朝日新聞で紹介されているのを見て、なんとなく買ってみたが、とても面白かった。結構自分のツボにはまる内容で、最後までノンストップで読んでしまった。 二十数年前に起こった残酷な連続殺人事件を調べ始めるのだが、当時と現在が少しづつ語られていく文体。それぞれのエピソードにほとんど寄り道がなく、中だるみのようなことはまったくなかった。日本の田舎で起きた事件であるが、アメリカの陰が見え隠れしたり、事件当時の日本が描かれたりと、予想以上に奥行きがある。そして最後に真実にたどり着くが、それはもう驚いたのなんの。最後の行まで楽しませてくれた。登場人物の魅力、文章の読みやすさ、ミステリーの面白さ、とエンターテイメント小説の王道を行くような作品。万人にお勧めしたいが、特にUMAネタが好きな人は必見である。 | ||||
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5世帯しか暮らしていない寒村のリンゴ畑で人間の仕業とは思えない、しかし熊などの動物の仕業でもない凄惨な殺人が起こった。それは連続殺人の始まり。 26年後、当時、事件を追っていた記者・道平は同じく事件を捜査していた鑑識・大貫の依頼で再び事件を調べる。事件前に起こった事故、消えた証拠品、米軍、盲目の女・・・、捜査資料を調べるうちに当時は疑問にも思わなかった事実が少しずつ明らかになっていき、さらなる疑惑が浮かび上がる。 過去の記憶と現在を行き来しつつ、次第に真相に近づいていくのだが、事件当時の人間関係のドロドロさに気分が重くなりました。ラストには全てが明かされますが、終わり方に「え!終わり?」と叫んでしまいました。もう少し、真相解明の余韻とか欲しかったかな。 これから読む方は、ラストは先に読まないでください。ネタバレしてしまいますので。 | ||||
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面白いことは間違いなし!!最後まで一気読みでした。 ただし、なぜ「大藪春彦賞」なのだろうか? 大藪春彦といえば「汚れた英雄」「野獣死すべし」等の泥臭い男臭いコテコテのハードボイルドである。 あらすじ等全く知らなかったが「大藪春彦賞」ゆえに読んでみたいと思い、男のハードな気骨を感じるストーリーを期待して購入した私である。 推理作家協会賞やメフィスト賞ならこのストーリー・ミステリレベル・謎のオチは納得してもいい。しかし、この小説は「大藪春彦」の世界では無い!! ゆえに星は3つである。 それに9.11テロの関連性を強調する宣伝は強引すぎる。 確かに面白いミステリですが、ハードボイルドを期待する方には肩透かしでしょう。 | ||||
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引き込まれるような話の展開で、飽きる場所もなく、一気に読み進めていくことが出来ました。 題名がネタばれなのかなと思っていましたが、 いやいややっぱりこのタイトルで正解です。 激しい描写もありますが、読んでいて胸が悪くなるほどではなかったです。 最後の最後で唖然として、納得しました。 ラストを知らないでぜひ読んでみてほしいです。 | ||||
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