銀座ブルース
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銀座ブルースの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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終戦後から数年間にあった未解決事件を解明していく。 | ||||
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闇市、バラック、進駐軍、街娼―。占領下の銀座で、生き延びるためにスリや密売を見逃し、時にはヤクザと通じて日々の糧を得る元特高刑事・武田。泥を啜って生きてきた男は、やがて、日本政府の駆け引きやGHQ内部の暗闘に巻き込まれて行く。小平事件、帝銀事件、昭電疑獄事件、そして、下山事件…。愛する女とのささやかな幸せを求めながらも、昭和史に残る大事件に関わることになる刑事が目にする、瞠目の真実とは―?歴史の闇に迫る、暗黒警察小説。 | ||||
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著者の作品で初めて読んだ本がこの銀座ブルースでした。まずタイトルがいいですね。戦後の東京を舞台に暗躍する刑事を主人公とし、実際にあった不可解な事件を取り入れた作品で、事実と思わせるタッチが気に入って一気に読めました。今では著者の作品をほとんど読んでしまいまして、どれも外しませんね。自分はチョイ悪で男っぽく、ほれた女を守る主人公が好きになんですよ。久しぶりに楽しい時間を過ごせました。はまればぜったいお勧めです。 | ||||
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本書は6篇からなる短編集だが、中に「帝銀事件」と「国鉄総裁変死事件」が入っていたので、柴田哲孝が2つの事件を短編でどう料理するのか、その興味も手伝って読んだ。 「帝銀事件」は目新しい展開はなかったが、彼の得意とする「国鉄総裁変死事件」は簡潔にまとまっていた。 捜査一課は自殺の線に傾いており、本書にも実名で登場する「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」(産経新聞編)や「封印された文書」(麻生幾)などを読むと、地道な捜査では自殺以外に有得ないと書かれている。 松本清張の「下山国鉄総裁謀殺論」辺りから、背後にGHQ内部のG2とGSの勢力諍いの説が浮び上ってきたが、柴田は更に見返資金という利権が加味されていると判断し、実行犯は総裁の姿が消えた三越百貨店近くのライカビルにあるインドネシア産業が、全ての巣窟であると推察する。 この辺りの冴えはさすがであるが、元特高刑事の武田を狂言回しとする小説は甘い。 勿論、戦後の混沌とした情景描写に見るべき処もあるが、ストリーに深さがない。ラストなどは駆け足で無理矢理終らせた印象があり、もう少し何とかならなかったのだろうか。 | ||||
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舞台は戦後の東京。元特高にいた刑事が戦後のきな臭い有名な事件に関わっていたと言う設定で物語を語る。オススメ度4(読んでみて下さい) 話は事件毎に完結しているが、時系列順に刑事を取り巻く物語は進む。全編を通してこの刑事の暗く沈んだ怒りがハードボイルドの軸となっている。 特に凄いのは街の描写だ。戦中戦後の街にあたかも自分が立っているような錯覚さえ抱く。そして、ゆっくりと自分が主人公と同化していく。悲しい結末も美しく受け入れる事が出来る。 特高崩れのハードボイルド。物語として素晴らしかった。 | ||||
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元特高警部武田幸史郎が帝銀事件、下山事件などの戦後の闇を追求する。彼の身替わりで死んだ同僚の妻子を引き取って一緒に暮らしながら、美音子という若い女にも入れあげていく。実在の人物が多数登場してどこまでが事実でどこからがフィクションなのか、虚実綯交ぜの不思議なリアリティ感覚の小説。武田の生き方には賛否両論あろうがラストシーンは悲しい。 | ||||
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