蒼い水の女
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内容もご時世的に考えさせられるもので印象的でした。 | ||||
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定年間近の所轄の警部補、片倉康孝が主人公の「刑事・片倉康孝シリーズ」。「黄昏の光と影」、「砂丘の蛙」、「赤猫」、「野守虫」に続く第五弾。 このシリーズの過去四作品は全て読んできたが、どれもが評価は低い。余り記憶にも留まらないシリーズ。 だからか、本作の第一章一行目で「あれ?石神井警察署?しまった、既読の作品を間違えて手に取ってしまったか!?」と思ったくらい記憶に留まらないシリーズだ。過去に四作品も読んでいるのに。 本シリーズの凡庸さは、おきまりのパターンがつまらないから。都内の石神井警察署管内で起こった殺人事件を解決するにあたり、被害者か容疑者の出身地に片倉警部補が赴く。そこは乗り鉄でもある片倉警部補が満足する鉄道沿線。一方、別れた女房とヨリが戻りそうで戻らない流れが絡んでいく。 警察モノと鉄道モノ、旅行ガイドブック的なモノを上手く組み合わせたシリーズと言えば聞こえが良いが、 どれもが中途半端で相乗効果と言うよりは、お互いが良さを消しあっている状態。 本作で言えば、旅行ガイドブック的な側面は、自分にとっては効果を発揮した。この素晴らしい表紙絵もそうだが、地の文で書かれている描写でも鉄道そのものには興味が無いが、この景色は是非見てみたいと思った。 でも本体であるはずの警察モノの部分に関しては、正直「う~ん」となってしまう。この辺は高級住宅街も有るので、殺人事件は実際の石神井警察署でも稀だと思う。当然、殺人事件が起きたら犯人逮捕に向けて全力を尽くすと思うのだが、だからと言って被害者の死因を確定する為に簡単に都内から静岡県寸又峡まで捜査員は出張出来るのだろうか?しかも静岡県警の協力を得ているからと言って、片倉警部補は、自費で県警の担当者二人分の宿泊費を出している。そう言った部分が現実感が乏しい。 本作では、新興宗教を絡ませたり、後に夫婦となる二人が実は両方とも豊島氏の末裔であるとか、ネタ的には面白い要素が入っているにも関わらず、全く消化出来ていない。柴田哲孝の実力なら、新興宗教だけでも、または現在に生きる豊島氏の末裔同士といったテーマでも十分楽しませる内容が書けるはず。 だから、警察モノとしても、ヨリを戻したい夫婦の葛藤としても、鉄道旅モノとしても、全てが中途半端。 また、柴田哲孝のレビューで毎回書いているが、どの作品も” ”でくくる表現の多用は見苦しい。例えば本書277頁「“現場”に残って、“指紋”や“遺留品”の採取をやってます」。 勿論、これら“現場”、“指紋”、“遺留品”は特徴的な何かを表したり仲間内の符牒でも無い。単に部下が上司に報告するセリフの一つで、この後の会話でも地の文でもこれらがキーとなる事は無い。場合によっては一ページに8個も10個も“ ”で括った文章が見られる。 同じく、柴田哲孝の全作品で多用される「アイフォーン」。iPhoneを販売しているアップルジャパン広報部によるiPhoneの正式なカタカナ表記はアイフォーン。だから間違ってはいないのだが、読む側としては、各携帯電話会社やMVNO各社、端末販売店まで広告表記はiPhoneとしている。どうにも間抜け感がある表記に感じる。 | ||||
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実に魅力的なベテラン刑事が、地道な捜査の面白さと、刑事の矜持を教えてくれる。 大好きなシリーズ。 | ||||
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