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深山に棲む声



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【この小説が収録されている参考書籍】
深山に棲む声

深山に棲む声の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

和風ファンタジー

2009年に出た単行本の文庫化。加筆修正のほか、構成などにも手が加えられているという。
 和風ファンタジーである。いつとも知れぬ時代を舞台に、昔話などの要素もとりいれつつ、運命のままに導かれていくひとびとを描いている。
 明確なストーリーがあるというよりは、幻想的な雰囲気を楽しむべき一冊だろう。
 再読するたびに理解が深まるような重厚な作品だ。
深山に棲む声Amazon書評・レビュー:深山に棲む声より
4575236551
No.3:
(4pt)

巧妙な物語

ファンタジー感が強い様に見えますが、まったくもって別物です。
各章の昔話は全て「深山」が舞台になっていますが、時間軸が違います。
最後には、登場人物たちが直接出てきます。
こんなにも自然に話が交わるとは思っていませんでした。
この不思議な感覚を是非、味わってほしいです。
深山に棲む声Amazon書評・レビュー:深山に棲む声より
4575236551
No.2:
(5pt)

巧緻をきわめた昔話の物語

これはまた大変に凝った作品である.その源流は著者のデビュー作 '千年の黙' 第二部で,一度世に流出してしまうと作者にも手が出せない変容を遂げるのが物語というものだ,との作者紫式部の苦い思いにある.全六章の内,始めの四話は時も場所も違うが,深山 (ミヤマ) の不思議を語る昔話で,最後の二話は登場人物たちが直接出てきて演じる深山の話である.但しよく見ると二つの話の間にはまた時代差がある,と言う有様で,徹底的に複雑な構成を持つ.舞台は架空の国 (固有名詞に日本語が用いられる) で,時代は中世.国のまんなかを多分南北に山深い山脈か南北に細長い巨大な山塊がある.この深山に住む謎の人々を中心として昔話が語られ,話が書かれる.それが私に与える感じは,深山が与える古代的恐怖である.そうして子供たちの描写を通じて著者の魅力的な人となりが伺え,後味は一寸心配もあるけれどまあ爽快.'千年の黙'未読の方には,それを先ず読んで置かれることを推奨する.
深山に棲む声Amazon書評・レビュー:深山に棲む声より
4575236551
No.1:
(4pt)

巧みな物語

最初は異国のファンタジーを読んでいるような錯覚をいだきますが、舞台は日本でした。名前や地名をカタカナにするだけで、雰囲気がかなり変わるんだな、と思いました。出生や性別まで偽られたまま、深山にずっと居なければならなかったテルヒが可哀相でした。オシヲの母とか、マナリとか嫌な大人も出てきますし、分かりやすいハッピーエンドでもないです。これからどうなるの?って感じな終わり方です。でも、異母兄妹が最後に再び出会えて良かったと思います。思わぬ所で出会い、お互いが親の決めた婚約者同士と知らずに夫婦になったカシイとフツの話がもう少し詳しく読みたかったな、とも思いました。
深山に棲む声Amazon書評・レビュー:深山に棲む声より
4575236551

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