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太陽の坐る場所
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太陽の坐る場所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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上下分冊になる大作も良いが、小品ならではの良さが詰まった作品。松任谷由実以上に女子が垣間見える、男子からは溜め息の良い意味での佳作。 | ||||
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この著者さんを読むのは「ふちなしのかがみ」に続いてまだ2冊目です。イヤミスならぬ・・なんだろう、ミステリではないからイヤ青春小説とでもいうか・・。昔、同級生だった者たちがその時の思いや関係を引きずり卒業後も吹っ切ることができない、角田光代「三月の招待状」とかドラマ「天体観測」、映画「セント・エルモズ・ファイア」など同種のものがずっと作られているところをみると結構普遍的なテーマなんでしょう。 関東近郊の地方都市で高校の同級生だった彼ら。有名ブランドのデザイナーや映画関係者、女優になって華やかな世界に住んでいる者、専業主婦、銀行員もいる。そして東京在住とそのまま地方に残った者、微妙な勝ち組、負け組の意識。そんな彼らは年に2回、同窓会やクラス会と称して集まっています。 5章に分かれていて、5名の目から見た当時そして現在の状況や気持ちが描かれています。 コンプレックスというのはなんと人間を突き動かす動機になっているものかと思いますが、たとえば自分はどうやってもあの人には追いつけない、圧倒的にあの子の方が美しい、賢い、異性にもてる、劣っていると認めて惨めになる代わりに、その子に気に入ってもらい同じグループに入れてもらって自分も高価値に見えるように振る舞う。恵まれている子は優越感に満ちて女王となりますが、そんな立場もある日突然何をきっかけにして転落の一途をたどるかわからない、いじめる方、いじめられる方の立場の危うさ。仲間外れになる恐怖・・。 これらは女子のパターンですが、男子も今の職場で自信が持てず、みんなが自分を評価し好いてくれていたあの時期に固執していたり。自分が一番輝いていた時期を忘れられなくて必死で同窓会を開催し続けようとする者・・。 みんながかつての惨めな自分を忘れてプライドを保ち、コンプレックスをねじふせようと格闘する様が凄まじく、人間性のどす黒い裏面をこれでもかと描いているので、読んでいてだんだん気持ちが鬱々としてきます。それらの格闘は時に独りよがりで客観性のかけらもないのですが。 映画化されているのを知ってびっくりしましたが、本当なら不可能だと思うのですが・・どんなふうに作ったのだろう。キョウコと響子の意味など、後半の中頃になって人間関係の認識が間違っていたことに気がつき混乱しますが、このあたりはトリッキーでミステリ的ともいえます。 最後に希望の光が見えるのが救いでした。自分自身も10代の時には似たような経験もありましたが、ここまで凄まじく暗黒ではなかったです。いろいろと思い出して感慨深いものがありました。若い頃の思いや苦さからなかなか逃れられない人におすすめです。 | ||||
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デフォルメはあるにせよ、確かにこのような捻れて歪んだ感情は存在していたと思いました。 傷つけ傷つけられ、残酷な人間模様です。 登場人物それぞれ、囚われから脱出してくれたらと思いながら読みました。 太陽のような圧倒的な強い光じゃなくても、それぞれ光を持っていることを忘れたくないです。そう思えるストーリーです。 | ||||
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やはり辻村さん!という感じです!ただ登場人物のエピソードだけでは終わらせない!ラストであれ???と思わされやられたと思いました。 | ||||
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辻村さんの本は 非常に読みやすく、するする読み進められます。 本作も各登場人物の視点に立って、 それぞれの感情が語られていきます。 この人はこういう考えだったのかと。 2人のキョウコさんの所は暫くのみ込めなかったけど、 そういうことなのかと。 面白かったです。 | ||||
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泣きました。心がかきむしられます。 よみおってすぐまた、読み直しました。いい作品です。 | ||||
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良かった | ||||
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映画も観ましたが、解釈がかなり違います。原作の方が深くて好きです。 | ||||
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名前が同じ事による女子高生の張り合ったりする心理が面白く、前半では読者をだまし、後半での種明かしが面白い。 その分ストーリが複雑かもしれない。 | ||||
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こんなにも周りに囚われ嫉妬に支配されながら生きるのか…確かに少なからず友達と自分を比べ、劣ってないことに安心していた学生時代もあったかなぁ。だけどそれは永遠ではないし、誰かを落として得る幸せなんて…ぽっかり穴が空いた箱でしかない事に気付いて行く。 いつの日からか、自慢や悪口が見える会話が鬱陶しくなって来たけれど…皆が卒業するわけでもなく、大人になっても恋人から旦那の仕事、子供の進学と対象が変わっていくだけの人も少なくない。 とても引き込まれて面白かったけど、寂しすぎるので☆は4にしました。 | ||||
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地方都市を卒業した人々の屈託が書かれていて、おもしろい。 高校を卒業し、地方を出てなお、縛られた人々が描かれる。 その中心にあるのがクラス会で、ああクラス会にこだわる人っているよねえと思う。 このクラス会から、いかに卒業していくかが作品のテーマで、不器用にも登場人物たちはそれを果たしていく。 以上、話の本筋は面白かったのだが、ではなぞは必要かは疑問に思う。謎があるせいで読みにくく、謎が解けたからと言って別に爽快ではない。 少なくとも私には必要ではなかった。 | ||||
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大なり小なり私の中学、高校生時代にもこんなことが起きていたのかなぁ・・・。 当時の私はまだまだ幼くて、同級生の女の子の気持ちなど考えもしなかった。 ある日突然手のひらを返し、返され、突如立場が変わる。 怖い怖い。 知らなかっただけなんだろうか。 で、今回の小説は「乾くるみ氏」の得意とするミスリードに近い内容だ。 イニシエーションラブ的なやつね。 | ||||
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切なくなりました。 でも救われた思いも。 辻村深月さんは誰もが少しは持っているであろう経験や感情や思い出に、チクチク働きかけてくるの、上手いなって思います。 この本は特に。 謎かけもスゴイし…!! | ||||
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女性の心の心底に潜む恐ろしさが凄い!大好きな辻村さんの作品、ぞくぞくしました。 | ||||
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女の邪悪さがひしひしと伝わってくる。 嫌やなぁーと思ったのにはまりました。 自慢したいのに、愚痴っぽくいう。 相手を批判する目的で、自分を卑下する。 そんなことをついついやっているのかもしれない。あなたより、私の方が幸せだから。勝ってるから。っていうやりとり…。 女同士って素直に自慢したり、がんばったんだよーってなぜか言えない…。 悪いことを知る、自覚する意味で読んでよかったのかもしれない。 実際はこんなにも悪意に満ちてはいないけど、登場人物たちのストーリーがすごくありえそうで面白い。 | ||||
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どちらが、太陽だったのか? どちらが、美しくても太陽の光があって輝ける月だったのか? 単なる勝ち組、負け組の話という薄っぺらい内容ではないと思うのです。 憎らしいライバル・・負けたくなかった・・だから輝けた・・これからも諦めずに、憎らしく輝いていて欲しい・・太陽に! 真の太陽はこの人の方だったのか? ・・そんな解釈も出来るラストでしたね。 面白かったです。 ただ、全ての章が最終章でまとまらなかった所が減点1点です。 あと・・実に些細な事ですが・・この著者は著述トリックの名手なので、文章を確認しながら読んでいて気が付いた矛盾点・・藤見高校は確かセーラー服ではなくブレザーだったのでは?・・(名前探しの放課後〈文庫版上巻〉・・p163) 読み返して味が出るスルメの様な不思議な本です! | ||||
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映画を見て、よくわからないところがあったので原作を読み、もう一度映画を見に行きました。 映画もいい出来だと思いますが、小説は圧倒的に素晴らしい傑作でした。 この仕掛けを、プロローグとエピローグ以外は三人称の語りで成立させているのはすごいテクニックではないでしょうか。 映画のほうはその仕掛けを初めから無視しているのでミステリーとは呼べないと思います(というか、映画を最初に見たときは、いつになったら殺人事件が起こるのかと思って見ていたら最後まで起こらなかったので唖然としました)。 映画では使われなかった沙江子のエピソードも胸を打ちます。 | ||||
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映画化されたので興味があり購入しました。内容面白かったです! | ||||
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思春期の少年少女たちの心理が良く描かれています。 そして、その思春期の感情を引きずって生きている大人もいると言う事でしょう。 成熟しきっていない思春期の行動は、いろんな形で個々人に影響を残してしまいます。 それを乗り越えられる人もいれば、乗り越えられず、そのまま引きずって生きている人もいます。 そんな個々人の心理状況を、五人の人生ドラマとして描いています。 作者の精緻な描写が、読者を思春期に引き戻します。 私自身のかつての同級生も、少年時代にいじめをしたことへの悔恨から、一度も出席をしないのに会費だけを払っている人がいます。 幼い行動と感情が、大人になっても影響を残している例だと思います。 今も多くのいじめのニュースが、報道をにぎわせていますが、いじめられた側だけでなく、いじめた方も後々に影響を残してしまうケースがあります。 こうしたことに、学校等での適切な対応を望んでやみません。 | ||||
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さまざまな思いを胸に、過ぎさった時を探りながら、再会をする。 あの頃の事・・・自分自身、高校時代どんな事があったか考えた。 | ||||
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