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太陽の坐る場所
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太陽の坐る場所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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辻村深月を読む必要があったので初めて読んでみた。確かに、文章力があり表現が豊かで、特に文体のリズム感が良いので(文体の面では)ほぼ一度もつっかえることなくスラスラと読めるし、1日で読破できた。簡単にサクッと楽しめる軽い読み物と言った感じで万人に人気があるのもわかる。まぁしかしそれが難でもあると思う。 これが「芸術」かと言われれば…。あまりにも品がないよね…。 題材のせいなのかもしれないが、女性週刊誌的というか、不倫もののレディースコミックや林真理子の「不機嫌な果実」を想起させた。それが悪いとは言わない、不倫もののレディコミにだって胸をえぐられ泣いてしまうような表現もある。連載媒体の方針などで、ある程度下世話なものを求められるということもあるかもしれない。恐らくこの人は職業作家として凄く腕がいい。編集から「女性の共感性羞恥をギリギリの所で刺激するような物語を、神話のアマテラスなどを絡めて」みたいな注文を受け、自身の同窓会での経験を盛り込み、名前を使った変型叙述トリックと時系列トリックでミステリ仕立てにして、一丁上がり。みたいなことが特に苦もなく出来るのだと思う。観察眼も鋭く、他人への妬みとか陰湿な心理描写も異常に上手い。 それで出来上がるのがこういう、実写映画化やドラマ化を当て込んだもので、そりゃ売れなきゃ作家だって食べていけないから仕方ないだろうけど、これだけ才能に恵まれているなら全力で純文学を書いてみたらいいのに勿体ないと思う。それこそこの話の中の高間響子みたい。 時系列トリックは週刊誌連載によく使われるクリフハンガーなのだと思うが、作品全体として見た時に質を落とす手法だと思う。回想を時系列順に語れば充分純文学然とすると思うので、それも勿体ない。 あと女性同士の確執の話も、たまにはいいかと思ったが醜悪すぎて1冊でウンザリ。日本の女性が容姿やスペックを、自分と他の女性と比較して、常に醜く争わなきゃならない背景には何があるのか?という大局を見て欲しいし、これからはもっと女性同士が連帯し、助け合って生きていく話の方が読みたいとどうしても思ってしまう。だから最初の話は凄く良かったし泣けた、若干、所謂「百合」的だったし。この手の話にセクマイが一人も登場しないのも実際ウンザリ。 短めの感想としては、女子高だったので思春期に男の目に晒される共学の女子は大変だなぁと思う。 | ||||
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私は、誰がその場の太陽であれ、月の様にそっと見守るような存在であれ、 それぞれが自身の中に輝くダイヤモンドのような個性がある、ということを忘れてはいけないと思いました。 またそれぞれが、それを持っている無二の存在であると尊重していく事が、傷だらけになりながらも自身の輝きを増し、本当の意味で周りを照らす人になるのだと。 かがみの孤城、朝が来るを読んだ後だと少し読みづらく、正直内容もあまり引き込まれるような感覚はありませんでした。 しかし、知らず知らずにトリッキーな流れに持っていかれていた所に関しては流石だと感じました。 映画も見てみたくなりました。 | ||||
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高校卒業から10年。かつての同級生5人の語り手・視点での5章です。 学生時代など多感な時期は、やっぱり自分と周りを比較したり、羨んだり嫉妬したり、優越感や劣等感…負けたくない等、確かに複雑に混ざりあった気持ち・内心と言うものが、誰でも多かれ少なかれあったとは思います。 この語り手達の内心・本音は、よく解ります。 が、地元に残る者、上京する者など、この語り手達の様に強く優劣感があるものでしょうか?個人的になりますが、私には地元に残ってもここまでの劣等感を持った記憶はありません…。 ただ、辛い体験、深い所まで傷ついた心が、例え何年経ってもほどけない…忘れる事ができない…心が囚われると言うのは、高校時代の事に限らず、トラウマの様に残像の様に残ってしまう事があるのは、私には解る気がします。 それは言った様に傷ついたトラウマらしきものになりますが…。 自分は、この語り手達程の周りに対する執着と言うか、本気で周りと比べて優劣を張り合うまでの性格ではないので、共感できる部分もありますが、逆に自分の周りにここまでの人達が存在したら怖いなぁ……と思う方です。多感な年頃には、近くに存在していたかもしれませんが…。 人間の本音・内心・トラウマと言うものは、怖いものだとこの著書を読み、改めて思いました。 辻村さんの作風・作品が好きで、殆どを読んでいますが、この著書は読み手の好みが別れる作品かと感じました。共感して納得できる人・暗いイメージしか残らない人、好みが別れそうな作品だと感じます。(と、思ったので、お薦め度は星2つに)。 しかしまだまだ辻村さんの作品は、色々と読んでいこうと思います。 | ||||
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*****ネタバレ含みます***** 辻村さんの作品は好きで結構読んでますが、この作品は個人的にハズレでした。 高校時代のクラスメイトが一躍有名女優になり、一度同窓会に引っ張りだそうと躍起になるがその裏でそれぞれの思惑が働いている… 登場人物は多くないし、いつも通りの丁寧な人物描写で各自のキャラが立っていますが、いかんせんそのほとんどが陰湿であまり共感できなかったです。自分が平々凡々な学生だったので、とりわけ酷い由希の虚栄心や響子の傲慢さは理解に苦しみます。紗江子と真崎の関係性もまた然り。お互いに独善的で見栄っ張り。二人の関係を描く事の真意が見えにくいし、この部分の文章の書き方は作者の自己満足に感じました。人間のいやらしさを伝えるのが目的であったなら十分果たせています。それにしてもいや〜な人物ばかり出てきて読むのがしんどいです。 辻村作品ではお馴染みの叙述トリックで書かれていますが、何だかあまりにも狙いすぎというかわざとらしい感じになっているのが残念。 里見と聡美をかぶせた意味は…? | ||||
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読んでいる途中から、いまいちな感じがしていたけど、最後まで読めばきっとなにかあると思って読み続けたけど、感想が変わることはなく終了した。 理由は、いくつかあると思うけど、自分が感じたのは、タイトルにある『太陽』が、この作品には存在しなかったからだと思う。 登場人物たちは、口を開けば愚痴ばかり。 読んでいて気がめいってしょうがなかった。 一人でもいい、『太陽』の存在がいれば、もう少し良い印象を持てたのではないかと思う。 | ||||
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20代後半ぐらいの人らの高校の同窓会にまつわる話。 地元居残り組と、都会生活組で、価値観が分かれてきて・・・うんたら・・・。 俺自身は、どちらにも属さない複雑な人生を送ってきた元転校生なので、 なんかね、「ふん、だからそれがどうしたの???」的な感想なんだよね。 特に、都会生活組が、地元居残り組を見下す感情を吐露した文章に接すると、 「そんなこと、俺は中学生時代から、いらっとしてたよ、当たり前すぎる感情だよ、新鮮さのかけらもない。 むしろ、まだそのレベルなのね、たしかに田舎にいらっとくるところは、あったけどさ、まだその辺の問題でぐずぐず言ってるのね」っておもったよ。 「スロウハイツの神様」とか「名前探しの放課後」とかは、作者が客観的に観れている、それはつまり、設定された時代から作者のリアルな年齢までに時間が開いているからだとおもう。 この作品は、客観性をもててない(時間的距離をとれていない)から、感情がリアルすぎて楽しめない。 地元居残り組の人が読んだら、胸糞悪いと感じるでしょう。 | ||||
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嫌な女を読ませる作品だとは思います。 でも、なんか内容が入ってこないというか、よくわからない所の多い印象でした。 ミステリーではないように思うし、何が言いたかったのか?と読後に首を傾げてしまいました。 | ||||
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高校卒業から10年。28サイになった僕達、私達の「キョウコ」を巡る只の内輪揉め小説でした。名前に関するトリックもあからさまにいってズサンすぎだし。ミステリー作家の出してる本なんだからミステリーを望むのが普通だし。一番腹が立つのは、あらすじ書きの「一人また一人と連絡が絶ってゆく」最初はどーなってくの!?と思って色々推理してみましたが、全文読んでガックシトホホ。一番大事なとこを書き忘れて出版されたのかな?そして文庫化?こんなに腹が立つ小説は初めて読みました。ハンカチは涙をふく為ではなく、かみちぎる為に使うものなのか? | ||||
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頭が良くて(実際は自意識過剰で考えすぎなだけだが)人と本心から付き合えない女性はこの作品にも絶賛登場中。 これは作者の自己投影なのでは、と考えてしまう。 トリックが中途半端でこの人の持ち味が出ていない。辻村深月には他に傑作がいくらでもある。 | ||||
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正直かなりしんどかった。 妬み確執陰湿醜悪のオンパレードで、読んでいて非常に不愉快。 それも登場人物の一人や二人ならまだしも、どうして皆そろってこうなのか。 構成面も、書いた本人は緻密に計算したつもりかもしれないが、読んでいてイライラする。 文章も稚拙というか独り善がり。 | ||||
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正直かなりしんどかった。 妬み確執陰湿醜悪のオンパレードで、読んでいて非常に不愉快。 それも登場人物の一人や二人ならまだしも、どうして皆そろってこうなのか。 構成面も、書いた本人は緻密に計算したつもりかもしれないが、読んでいてイライラする。 文章も稚拙というか独り善がり。 | ||||
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毎年開かれるクラス会。今まで一度も出席することのなかった「キョウコ」。女優になった 彼女を何とか呼び出そうと、かつてのクラスメートたちは画策する。高校卒業から10年。 28歳になった彼らは、高校時代のほろ苦いできごとを思い出していた・・・。 時には、人を傷つけてしまうようなことを平気でやってしまう残酷さを持つことがある。 学校生活は、決して楽しいことばかりではない。月日がたったとき、つらかったことや 苦しかったことも、懐かしい思い出にすることができるのか?この作品に登場する人たちの 胸に去来するさまざまな思い。「キョウコ」との関わり。大人になった彼らが直面する問題。 それらを作者はていねいに描写しているつもりなのだろうが、理屈っぽくくどさを感じる。 すんなりと入ってこない。それどころか、読めば読むほどイライラが募っていく。話の組み立て 方や展開の仕方がいまいちだ。「トリック」もありふれたもので、それが分かったときも 「なるほど!」とは思わなかった。意外性のないトリックほどつまらないものはない。この 作品の中で作者が言いたかったのは何か?分からない・・・。作者の自己陶酔型の作品と いった印象だった。 | ||||
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毎年開かれるクラス会。今まで一度も出席することのなかった「キョウコ」。女優になった 彼女を何とか呼び出そうと、かつてのクラスメートたちは画策する。高校卒業から10年。 28歳になった彼らは、高校時代のほろ苦いできごとを思い出していた・・・。 時には、人を傷つけてしまうようなことを平気でやってしまう残酷さを持つことがある。 学校生活は、決して楽しいことばかりではない。月日がたったとき、つらかったことや 苦しかったことも、懐かしい思い出にすることができるのか?この作品に登場する人たちの 胸に去来するさまざまな思い。「キョウコ」との関わり。大人になった彼らが直面する問題。 それらを作者はていねいに描写しているつもりなのだろうが、理屈っぽくくどさを感じる。 すんなりと入ってこない。それどころか、読めば読むほどイライラが募っていく。話の組み立て 方や展開の仕方がいまいちだ。「トリック」もありふれたもので、それが分かったときも 「なるほど!」とは思わなかった。意外性のないトリックほどつまらないものはない。この 作品の中で作者が言いたかったのは何か?分からない・・・。作者の自己陶酔型の作品と いった印象だった。 | ||||
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注目されている作家というふれこみと、女優になった同級生を巡る物語というあらすじから田村はまだか朝倉かすみ著の面白さを連想してこの本を手にした。 読んだ理由を回りくどく最初に書いたのは、面白さも新鮮味も無かったのが大きな理由。 登場人物が高校生のまま時が止まった囚われたような28歳の人間関係と、その過去の執着ぶりに納得出来ずどうにも引いてしまう。 「キョウコ」がキイワードになり、ミステリー構成のラストに驚きもない。 最初から何か隠してますっていう匂いがしつこ過ぎるからかもしれない。 この陰湿加減ってマウス村田沙耶香著作品を連想させるが、どちらとも一人でやってろが一番の感想かもしれない。 | ||||
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注目されている作家というふれこみと、女優になった同級生を巡る物語というあらすじから朝倉かすみ著の面白さを連想してこの本を手にした。 読んだ理由を回りくどく最初に書いたのは、面白さも新鮮味も無かったのが大きな理由。 登場人物が高校生のまま時が止まった囚われたような28歳の人間関係と、その過去の執着ぶりに納得出来ずどうにも引いてしまう。 「キョウコ」がキイワードになり、ミステリー構成のラストに驚きもない。 最初から何か隠してますっていう匂いがしつこ過ぎるからかもしれない。 この陰湿加減って村田沙耶香著作品を連想させるが、どちらとも一人でやってろが一番の感想かもしれない。 | ||||
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帯に傑作ミステリーとありましたが、読み終わった後に「これってミステリーなのかな?」と首を傾げました。 サスペンス、というのも何か意味合いが違うような……。 女性の意地が悪い心理描写などは、巧く書けていると思います。 | ||||
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帯に傑作ミステリーとありましたが、読み終わった後に「これってミステリーなのかな?」と首を傾げました。 サスペンス、というのも何か意味合いが違うような……。 女性の意地が悪い心理描写などは、巧く書けていると思います。 | ||||
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