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冷たい校舎の時は止まる
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【この小説が収録されている参考書籍】
冷たい校舎の時は止まるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 81~100 5/6ページ
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*学園ホラーミステリーでした。*シンシンとした雪の日の出来事だからこそ怖さが倍増します。*単なるホラーものに終わらずです。主要な登場人物達の目に見えない悩みそして将来を決定づける出来事に話しは掘り下がって行きます。それは、ちょっと切実なお話でした。*そんな切実さを噛み締めつつも『誰の精神世界なのか?』『自殺したのは誰なのか?』とうい謎解きの楽しさが良かったです。*まんまと作者の罠に掛かった作品でした。 | ||||
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途中から誰が。。。 というのが分かったけれど それでも涙が止まらなかった。 人には誰でもひとつ位苦しみを背負っているものだと思う。 だけど雪がふる冬の校舎はなんとも美しいと思う。。 きれいな本だった。 | ||||
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雪の降り続くある日,校舎に閉じ込められた8人の高校生.それぞれのモノローグが交錯する.あの日,自殺したのはだれなのか.謎をめぐり,前後する時間の中で,一人ずつ,消えていく・・・. 読後の印象が一番近かったのは恩田陸氏.正統なホラーファンタジーで,雰囲気作りもうまい.氏のファンなら間違いなく買いでしょう. 一人ひとりのキャラクターも生き生きと描かれていている.それぞれのモノローグが,やや冗長だと感じるところもあるけれど,最後まで読むと,長かったこと自体に意味があったことに気づくだろう. 下巻の途中で,「読者への挑戦」的な部分があるが,これは完全に空振りで,フェアな謎解きを期待してはいけない.それでも多少はミステリ的な趣向も織り交ぜてあり最後に明かされた時には,カタルシスもある. この本自体の完成度もさることながら,まだ20代の作者の可能性を十分に感じさせる作品です.次回作も買うでしょう. | ||||
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いえいえ、もう少し精神世界を描いた凄い小説でした。記憶が ないなんてものすごい事が8人の上に起こってさすがのメフイスト賞!と妙に納得しました。ミステリーというよりも、ホラーファンタジーですね。これは。 | ||||
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全三冊を一気に読み終えた。久しぶりに「読み終わるまで眠りたくない」と思うほど、幸せな読書時間を過ごした。 学生時代に仲間と過ごした日々や若い頃に自分が抱いていたコンプレックスを思い出しながら、自分のことのように胸を痛くしながら読んだ。 特にヒロインの痛々しさは見ていて辛くなるし、女性の私でさえ彼女を守ってあげたい気持ちにさせられる。女性らしい甘めの文体と都合のよい結末に「けっ」と思う人もいるかもしれない。 けれど、私はその優しい結末に心温まった。 | ||||
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閉じ込められたのが仲良しのメンバーばかりだったため、しばらくこのままでいいかな、と思い始めた矢先、一人が消えます。シャワーを浴びに行った彼は帰ってきません。探しに行くと、シャワー室の床は血の海。そして消えた生徒の制服を着たマネキンが、血まみれで倒れていました。誰かが消えるとチャイムが鳴り響き、時計が動きます。そしてまた5時53分になると、友人が消えていきます。後には無惨な姿になったマネキンが残る。次は誰なの?自分なの?精神的に追い詰められている中で、それぞれが自分の心の闇を見つめます。文句なしに性格がいいと周囲が思っていた生徒は、ただ傷つけるのが怖くて流されている自分を嫌っている。成績優秀で裕福な家で育った生徒は、優等生の立場にしがみつく自分を嫌悪している。他人から見たら驚くような悩みを、みんな抱えて生きている。何が言いたいのかわかってきたので、上巻で感じた得体の知れない恐怖は随分治まります。が、まだ怖い… | ||||
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閉じ込められたのが仲良しのメンバーばかりだったため、しばらくこのままでいいかな、と思い始めた矢先、一人が消えます。 シャワーを浴びに行った彼は帰ってきません。 探しに行くと、シャワー室の床は血の海。 そして消えた生徒の制服を着たマネキンが、血まみれで倒れていました。 誰かが消えるとチャイムが鳴り響き、時計が動きます。 そしてまた5時53分になると、友人が消えていきます。 後には無惨な姿になったマネキンが残る。 次は誰なの? 自分なの? 精神的に追い詰められている中で、それぞれが自分の心の闇を見つめます。 文句なしに性格がいいと周囲が思っていた生徒は、ただ傷つけるのが怖くて流されている自分を嫌っている。 成績優秀で裕福な家で育った生徒は、優等生の立場にしがみつく自分を嫌悪している。 他人から見たら驚くような悩みを、みんな抱えて生きている。 何が言いたいのかわかってきたので、上巻で感じた得体の知れない恐怖は随分治まります。 が、まだ怖い… | ||||
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前半は少し冗長な感じでなかなか入れないかもしれませんが、中盤からどんどん引き込まれていきます。特にランゴリアーズ事件の詳細な解説は非現実世界にリアリティをもたらし、感情移入度をおおいに高めてくれます。スティーブンキングファンの方も思わすニヤッとしてしまうでしょう。ミステリーとしてもバランス良く出来ていて推理も楽しめます。おすすめです。 | ||||
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メフィスト賞の中でもかなり面白い部類に入るんじゃナイんですかね。 よく頑張ってると思う。キャラも主人公以外は魅力的になっているし、八人のそれぞれの過去を徹底的に語るなんて普通しませんよ。やるなら人数を減らすべきであったが、あえてやってることがこの作品のポイントなんだけどね。 オチが問題か。 | ||||
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オチに持ってくるか。 まぁまぁ、だったけど最後の問題用紙みたいなのって、みんなわかるんでしょうかね? まぁ、いいけど、自分的にはちょっと不満だった。 あと、最後まで主人公の魅力がない……。 榊がよかったんだけどな。 | ||||
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とても先が気になり一気に読んでしまう本。色々考えさせられる場面も。しかしラストが多少弱い気が。。。それでも、とても感動できる作品です。 | ||||
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最後の最後まで『ホスト』の正体が分からない、いろんな意味ですごい本。最後の最後まで『ホスト』がわからないし、買うなら三冊同時に買うのをおすすめ。一冊ずつ買ったら「早く続きが読みたい!」ともどかしくなってしまうこと間違いなし!!!キャラクターなどは言ってしまうと面白くないので言いませんが、大学受験を控えた少年少女の、時が止まった物語。文化祭や体育祭、生徒会など、学生の楽しみが満載の一冊です!!タイトルにもあるように、先が気になって夜も眠れませんでした!!!キャラクターの個性が豊かで、最後には「やられたー!!」ってくらいの大どんでん返しがあること間違いナシです!!これは読んで損ナシです! | ||||
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誰にでも苦いけどでも振り返ると懐かしさで胸が熱くなる時代があったと思う。それを不思議にやさしく思い出させてくれた作品。 中間での伏線が下巻でひとつに結ばれるところでは鳥肌が立ちました。なので途中疲れたと思っても最後まで飛ばすことなく読むことをおすすめします。きっとやさしい感動に包まれます。 残酷な感情に支配されやすい人間のささくれだった心が小さな火花となりやがて大きな出来事となって取り返しのつかない事態になったとき人間は何とかその現象を忘れようとする。自分の「弱さ」に向かい合い残酷なまでに体をいじめる深月。乗り越えることの大切さ。受け入れることの強さを手に入れるために読み手も一緒になって考えることが出来る作品です。不安定な時代はけっして過去の汚点では無いです。そこから学ぶことの大切さを今一度噛み締めることが出来ました。 | ||||
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作者は、大学を卒業して間もないからこんな新鮮な文章を書くことができたのか。また、かなりたくさんの資料を調べてまとめた、この作品に関しての思い入れが伝わってきました高校3年の男女8人の失われた記憶。クラスメイトの誰かが自殺したがそれが誰なのか思い出せない。「記憶が削りとられている」「8人しかいない校舎である時間になると一人づつ消えていく謎」「8人8様の悩み」すべてがうまくリンクして謎は深まる。本編がかなり長く「上、中、下」しかも2段という文字の長さにはじめは躊躇しましたが、読み進むうちに気にならなくなり、未読のページが減ることを寂しく感じました。一人づつ消えて行くまでの描写は、ホラーの醍醐味が伝わってきます。最近では、ジャパンホラーと言われ海外でも評価の高い日本映画、この作品も映画化されたらかなりの恐怖を伝わるでしょう。これだけの内容を理路整然にまとめ共感を呼ぶこの作品は「メフィスト賞」を超えていると言えます。まだ未読の方は是非ページを開いてください。 | ||||
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こんな青春を過してみたかったと切に願う。透き通り、儚く、脆く、痛い。けれどそれ故に美しい青春。学園を舞台に進むストーリィは雪が降っている夜の如く静かだ。実際、雪は降り続き夢か現か判然としない。出てくるキャラクターたちも。誰もが持っているもうひとりの自分ではないだろうか。彼らの話が始まるたびに。あの時未熟だった自分を見せ付けられている気がする。馬鹿だったと笑える人も。それが直視できない人も。これからそこを歩む人も。一度、校舎に閉じ込められては如何だろうか。校舎から脱出できた時に。あなたの目に映るものは一体なんだろうか。 | ||||
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級友の自殺から2ヶ月、季節には早い雪の降った日に、8人の高校生が、他に誰もいない学校に集められます。外に出ることもできず、時間の止まってしまった校舎の中、色々と調べていくうちに、自殺した級友のことを、誰も覚えていないことが分かります。事件後に撮った写真に写っているのは7人、止まった時計の指している時間は自殺のあった時刻。この中の誰かが自殺した級友なのか?だとすると、誰が自殺したのか?どうして級友は自殺をしなければならなかったのか?そして、みんなを集めた理由は何なのか?記憶にカスミがかかったような状態で、謎を解くため、8人は、それぞれの視点で、事件を振り返ります。その過程で語られる彼らの過去や本音に、思わず、読んでいて、胸が熱くなります。ただ、設定がファンタジックなので、謎解き部分が、人によっては、ルール違反に感じるかもしれません。ミステリー部分は脇に置いて、軽めの青春群像劇として読むなら、秀逸な作品だと思います。 | ||||
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続きが気になってしまい、3巻を一気に読んでしまいました。中巻は若干中だるみを感じましたが、結末を結ぶには必要な箇所でもあるし、タイプの違う高校生の心の中を描写していく著者はすばらしいです。学生時代なんてもう遠い昔ですが、あの頃を思い出しました。それは甘い思い出だけでなく、友達とちょっとしたきっかけで気まずくなったりして所属グループ(?)を変わったりしたこととか、いじめとは言わないまでもなんかみんなに溶け込めてない子がいて傍観していた自分がいたりとか。大人になってしまうとたいした事はないんですが、あの時代、すべてが一大事!って感じでした。謎の真相は。。。わたしは自殺した子は最初から見当がついていたのですが、そうすると別の箇所に矛盾が出る。。。うううむ、と思っていたのですが、最後はああああ、なるほど!と言った感じでした。読後感は悪くないです。 | ||||
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思い出せない自殺したクラスメートの名前。誰もが 自分なのかもしれないと不安に思う。そんな中 御互いが励まし合っていくという 友情としては素晴らしいのにどこか悲しく、どこか切なくなってしまう そんな話です。8人の誰かに少なからず共感が持て、自分の生き方・性格について考えさせられた気がしました。久しぶりに買った本がこれで本当に良かったと思います。 | ||||
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時が止まり、閉じ込められた校舎の中で、それぞれの思いを交差させる高校生8人。不思議な世界観ながら、彼らの心理からリアリティを伝えてくれます。ミステリよりファンタジ、ファンタジより学園ミステリ。そんな印象ですが、続きを期待させる面白さは買いです。 | ||||
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校舎に閉じ込められた、八人の生徒たち。誰が彼らを閉じ込めたのか? もちろん、ミステリーとしてその犯人が誰なのかを追う楽しさもあるのですが、この第二巻(中)では登場人物たちが自殺したはずの犯人を思い出す過程で、現代の中高生が抱える共通の問題-大人にとっては些細な問題かも知れないが、彼らに取っては深刻な問題-が深く掘り下げられてゆきます。 学園もののミステリーと思って気軽に読んでいたのですが、テーマの深さと、八人の高校生が真剣に生きる姿に引きずり込まれている自分に気が付きました。尋常なミステリーではありません。いや、もちろん彼らが閉じ込められた冷たい校舎は尋常ではないのですが、そう言う意味ではなくて。 | ||||
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