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死墓島の殺人
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死墓島の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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人間の心理の葛藤はうまく書けていると思いました。共感出来る部分も多く見事だと思います。 でも謎解きはどうかな…推理小説としての面白さはあまり感じられません。 海外の有名ミステリの方が面白い。 | ||||
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さらに、民俗学などにも興味はないのだろう。 横溝ばりにわらべ歌を彩りに使っているのだが、そこへ繋げる苦労を一切していない。 登場人物が唐突に口ずさむ。 いきなり全員が歌って踊り出すインド映画のようだ。 また歌詞が凄い!「三人残して皆殺し」とか。 わらべ歌というのは、直接口に出せないことを隠喩で示すものなのだ。 「とうりゃんせ」「ずいずいずっころばし」「かごめかごめ」すら知らんのか。 いや、売るための手段なので、どうでもいいと思ってるんだろうなぁ。 | ||||
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『首挽村の殺人』に続く、「殺人シリーズ」第2弾とのことで、 前作は横溝正史賞とのことです。 岩手県内釜石市沖合の島が舞台となってますが、 この島には江戸時代からのいろんな因縁やらなにやらがありまして、 しかし本土とはほんの2kmしか離れておらず、 ま、限界集落なわけです。 そこでおきた猟奇殺人と江戸自体からの因縁が絡むと思いきや、 実はネット出会い系が絡んでました(笑) 最後がなんていうかこじつけぽくてというよりも、 現代に無理やり横溝の世界を絡めてみましたという感じ。 その絡み方がちょっと手抜きというか、無理があるというか。 うーん。 微妙でした。 | ||||
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2008年に出た単行本の文庫化。 前作『首挽村の殺人』でも活躍した藤田警部補が引き続き探偵役を務める。 今回は岩手県内でも、釜石市沖合の孤島が舞台となっている。江戸時代の処刑場、処刑方法、子守歌などに沿って連続殺人が発生し、いかにもという雰囲気が漂う。 しかし、結末にはいささか疑問が残る。 犯人像を描くのに執心なようだが、とってつけたようというか、唐突というか。 本格ミステリとしては拍子抜けであった。 | ||||
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前作の首挽村の殺人と比べると、少し読みやすくなり作者の成長を感じた。 さらっと読める横溝風ミステリを求めているならば、良いのではないかという感想。 個人的に前作の赤熊出没というような、小手先の小細工を感じさせる演出を多用しなかった点を評価したい。 しかし、閉鎖的な島民うんぬんというわりには普通に協力的な印象を受けたり、 登場人物と読者との温度差等、いまいち感情移入しづらい点は相変わらずな印象。 物足りなさを感じさせるのは前作と同様で、殺人事件なのに上品にストーリーが進んでいき勝手に終わってしまった。 作者の自己満足さを感じる仕上がりに、毎度読み終わりに少なからず萎えてしまう。 | ||||
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”横溝正史の正統な後継者”というキャッチフレーズに期待して読んでみた。正直な感想は残念ながらそこまでほめるにはいまひとつ・・というところかな、と。 陰鬱な歴史を持つ離島。海洞、宝屋敷、龍門という3つの一族しか居住せず、なぜか住民の数よりもはるかに多い墓を持つ千骨寺がある・・・などなど、横溝ファンならいかにも手に取ってみたいと思える設定だ。横溝はおどろおどろした背景や歴史、伝説などをうまく使ってケレン味と猟奇たっぷりのお話を展開してくれるのだが、こちらは他のレビューアーの方も書かれている通り、舞台こそ横溝風なものの、中身は現代的な普通の(と言ってはなんだが)殺人事件で、サービス精神たっぷりの背景をうまく消化しきれていない気がする。また、女性作家だからか文章や登場人物がなんとなく柔らかい印象で、それがいいようにも出るし、欠点として見たらどこか甘くなっていて殺伐とした空気を出しそこねている気がした。 などなどいろいろ書いたが、それでも、殺人の動機や人物設定など小説としてはなかなかうまく書けていると思う。 特に女性の心理描写がうまい。閉鎖的な島で心の中に思うものがありながら、淡々と生活をいとなんできた女性たち、または外からやってきた女性が抱えていた内面的な問題や男女のすれ違いなど、大変共感できるものがあった。 また、確かに映像化しやすそうなお話で、連続2時間ドラマを作ったら良いものができると思う。個人的にはもっともっと横溝風のものをこれから期待したい。 | ||||
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舞台となる偲母島が、400年前に戦場となった歴史があるとか、島の御三家それぞれの姓にいわれがあって、それにまつわる役割があるとか、そういった設定が詳しく書かれていたので、てっきりそれに関係した殺人事件だと思ってたのに、結局のところ殺人の動機はただの痴情のもつれ。計画殺人ですらない。拍子抜けでした。せっかく主役である藤田警部補が、島の隠された歴史を調べ、こまごまと聞き出したというのに、それらは何の役にも立たなかったわけです。ただの雰囲気作り? 推理モノとするなら、船の行き来がアリバイトリックになっていたり、犯人や共犯者をしぼってドラマを盛り上げていくのに、離島というのはうまい舞台だと思います。島の住人が高齢化していて、本土に生活の場を移そうとしている島の有力者など、人間関係からくる設定は充分なのですから、こんなたいそうな歴史設定は不要だったのではないでしょうか。 | ||||
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自分は「首挽村の殺人」も読みましたが、今作はより完成度が増していました。 島の古い習慣やしきたりのある舞台で、それぞれの登場人物も分かりやすく書き分けされています。 また人間模様だけでなく天候の描写もうまく、臨場感あるシーンを感じることができました。 ただ第一の殺人は死体遺棄の方法から、計画的な殺人ならもっと良かったなと思いました。 あとはたくさんの墓石がもうちょっとからくり的なというか、絡みがあったら面白かったかなと思います。 他の方もレビューされてますが、2時間ドラマ化しても不思議ではないぐらいです。 それと小さなことなのですが、物語が始まる前に登場人物の紹介があるのもポイントが高いです。 自分は登場人物の名前や職業などの詳細が最初にあると、より感情移入しやすいタイプなのでf^_^; もうすぐ新作が発売されますが、こちらも楽しみにしています。 いつかドラマ化されて俳優さんたちが演じる「首挽村の殺人」「死墓島の殺人」を見てみたいですね。 もちろん今度の新作も(^O^) | ||||
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孤島と日本本土を行き来しながら、孤島で起こる殺人事件。真相がわかれば、何ということはないのだが、犯人、登場人物の描写が丁寧だったように思います。テレビドラマ化しても良い。 現代の探偵小説、少し横溝正史っぽく感じることができた。久々のすっきりしたドロドロ劇に会えてうれしかったです。 | ||||
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