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(短編集)
てるてるあした
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てるてるあしたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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面白い | ||||
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「ささらさや」の続編ということで読んでみました。 「ささらさや」は3部作あるのですが、舞台になっている土地が同じだけで、あとはそれぞれ違う主人公です。 なので、どこから読んでも話が分からなくなるということはありません。私はこの話の前に第3部の「はるひののはる」を読みました。 今回のお話は、両親が夜逃げし、ささらに遠い親戚を頼ってやってきた照代が主人公。「ささらさや」では主人公だったさやが今回は脇役になっています。 正直言って、3部作の中でこの作品はあまり私の好みではありませんでした。すごく悪くもなかったけで。1番は「ささらさや」2番は「はるひののはる」です。 両親が夜逃げした理由というのがすごくぶっとんでいて、あまり感情移入できなかったです。最後まで読んだあとも、やっぱりそういう理由って・・・とイマイチ納得がいかない。よかったところは照代の周りの人たちが下手に同情することなく、淡々と接していたところかな。子どもの気持ちについても考えさせられました。どんな親でもやっぱり子どもって親を大事に思うんだなって。 うーん、悪くはなかったけれど、なんだけど、もう少し全体的には細かい設定を煮詰めたほうがいいように感じました。感動できる部分もあったけど、この人はキーパーソンかなと思った人が意外とフツーの人だったり、幽霊の存在にしても、ちょっとあっさり終わり過ぎた気がしたので、星3で。 | ||||
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ドラマの原作ということでアマゾンで見つけ購入しました。 久しぶりに本を読んで涙しました。 性格が素直じゃないところが、また可愛いらしいですね。 読んでいて、ほっこりする内容でした、 | ||||
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浪費家の両親のせいでせっかく合格した高校への進学がご破算になり、見知らぬ土地・ささらで見知らぬ遠い親戚・久代おばあさんと暮らす破目になった照代の物語。照代が、さやさんや久代おばあさんの友人たち、町で知り合った同世代の友人たち、アルバイト先の人たちとの交流を通して、段々と心を開いていく姿が温かな目線で描かれています。そして、久代さんの家に出る幽霊の秘密、照代を包む大きな愛があったことに最後に気づかされます。子どもにとって大切なことは何かを改めて考えさせる作品でした。 | ||||
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原作も想像の世界に引き込まれ、人のつながりの大切さをやさしい言葉で伝えてくれる | ||||
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「ささらさや」の続編。 だが、前作とは内容や展開が異なる。 主人公は、女子高生になるはずだった天宮照代。 夜逃げで佐々良にやってきた。 そして、久代さん宅に居候となる。 サヤさん他の登場人物は、前作と同様。 照代の辛さは理解できるが、他者を恨む言葉は読んでいて 心地よいものではない。 各話の終わりに精神的な成長を見せるが、次の話では逆戻り・・。 そう簡単に人間は成長しないだろうが、不快指数が溜まった。 幽霊についてもメールについても、中途半端な落ち。 ラストはさすがに照代の成長が垣間見られるが、 照代の母親についてはどうしようもない・・。 | ||||
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面白さでいえば、可もなく不可もなくといった感じだったけど、メッセージは伝わってきた。 それは、「見てくれている人は必ずいる」ということ。 「誰も俺の事なんてわかってくれない!!」と思うこったことがあるという人は少なくないと思う。 だけど、見てくれている人は必ずいる。 そんなことを、照代やサヤ、久代たちから教えられた。 「誰も自分の事なんてわかってくれない」と思ったことが一度でもある人は読んでほしい。 きっと、感じることがあると思う。 | ||||
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「ささらさや」がまったく心に響かなかったため、 どうしようかな・・・、と思いつつ、3冊まとめて購入していたため読みました。 が、「ささらさや」でやめなくてよかった。 「てるてるあした」、「はるひのの、はる」の2作はとても楽しく読めました。 1作目でなんかちょっと・・・、と思ってる人 (こちらのレビューでは評価高めなのであまりいなそうですが) 本作まで読むと認識変わります。 お勧めです。 | ||||
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母親が娘を放置しすぎて現実離れしている。 理由もよくわからず、いい年した母親が最後まで 子供に関心を示さず優しい言葉一つなしで救われない。 娘も可愛げがなさすぎ、いい人ばかりに囲まれて すさんだ心が温かく溶解していく事を書きたかったのかもしれないが 頭のいい子なのに性格がねじれすぎ。 | ||||
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ささらさやより好きです。 3部作の2つ目ということなので、次が読みたいけど、読んでしまうのももったいないなぁとおもいます。 ユウ坊…いい子だなぁ。 | ||||
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NHKのドラマを中途半端に見ていて結末が気になていたので購入しました。 お涙ちょうだいストーリーは嫌いなんですが、この本はすんなりと泣けてしまいました。 いいと思います。 中2の娘に勧めたら鼻を赤くして涙を拭きながら読んでいました。 | ||||
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「ささらさや」と同時に購入し、「ささらさや」はあまり好みではなかったのですがもったいないから読んでみました。文章が少し、こなれてきたように思いました(偉そうに言ってすいません)。小学校5年生の息子は「面白かった」と言ってました。 | ||||
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「ささらさや」を先に読んでると、久代さんのキャラがちょっと違い過ぎる点が気になったり、 あゆかちゃんの設定が、初登場時と後にスポットが当たったときとで矛盾が生じてたりと、 少々「あれれ?」と思うところはありますが、んなものふっ飛ばすほど楽しめました。 夢の中に出てくる絵の真実とか、たまらなかったですね。 最後の成井豊氏の解説は、本当に作家とは思えないような表現にいちいちイラッとしましたが…。 | ||||
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ドラマ放映中に、ささらさやと同時に購入して読みました。とても、良い本だったので、同時に高校生の娘にプレゼントしたのですが、最近ふと、思い出して読んでみました。やっぱり良い本だと思います。人に薦めたくなる本て、こんなんだろうなぁ、って、つくづく思います。 | ||||
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親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」を訪れた中学生の照代。 口うるさい久代おばあさんと暮らすことになった照代は、高校進学も諦め、両親とも離れた寂しさから なかなか素直に心を開けないでいた。 そんなある日、彼女の携帯に差出人不明のメールが届きはじめる。 「てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう。」 見知らぬ土地でさまざまな人との出会いや別れを通して少しずつ変わっていく照代。 ちょっと不思議な町「佐々良」で、成長していく少女のファンタジー小説。 最後の方はほぼ泣きっぱなしでした。 久代さんの不器用なやさしさに、サヤさんのあたたかな思いやりに、 読んでいるこちらの気持ちもほぐれて、暖かくなりました。 たった15歳で親の夜逃げのせいで何もかも失った照代を、同情もせず、 今後しっかり生きていけるようにしようという久代さんの心意気がすごい!! それにこたえる照代もすごいが・・・。 自分の15歳のころを思って赤面する思いです。 この物語は、幼児虐待という重いテーマが背景にあるのですが、希望を捨てさせない 思いやりにあふれたお話だと思います。 じんわりと心が温かくなるお話です。 加納朋子さんの本を初めて読みましたが、姉妹本の「ささら さや」も読んでみたい!! | ||||
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以前から購入を検討していたのですが、文庫が出るまで待とうとしていて二日前にようやく購入しました。 親の夜逃げのために一人で今まで聞いたこともなかった「佐々良」という田舎町にやってきた主人公の照代。初めの彼女は本当にひねくれていて、わがままなどしようもありませんでした。しかし、久代さんやさやさんや佐々良の町に住む周りの人たちに接していくうちに少しずつですが人間的に成長していきます。 読後はどこか穏やかというか心が浄化される感じがしました。個人的には照代の元に時々届く差出人不明のメールが凄く印象的でした。文自体は非常に簡素なものなのですがどこか心にしみてきます。 「てるてるあした きょうはないても あしたはわらう」 わずか22文字ですが何か深さを感じます。さすがですね。 加納さんの作品はこの「てるてるあした」とその姉妹作「ささらさや」しかまだ読んだことがないのですが、すっかり加納さんの文章に魅力されました。今度は少し古い作品ですが「いちばん初めにあった海」を読んでみようと思います。 ちなみにこの二作をアレンジしたドラマ『てるてるあした』も素晴らしかったです。 補足:別に本作「てるてるあした」だけでもすばらしい作品だとは思いますが、より作品を味わうためには「ささらさや」を先に読むことをお勧めします。 | ||||
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文庫になったので我が家にやってきました。 主人公は違いますが、「ささらさや」の世界がそのままに帰ってきてくれるので、再会を果たした気分になります。さやもちょっと大きくなったユウ坊も、お茶のみメンバーズも健在です。それに意外にも、ミステリー度が低いので、わたしにとってはとても読みやすく、物語の叙情性に沿うことが出来るので最後には号泣してしまいました。ささらさやのあとに読むのがおすすめですが、てるてるあしたをはじめに読んでも充分に良さが伝わるように出来ていると思います。読みながら…わたしは照代がわがままな子とは、思えませんでした。確かにとがった態度もとるし、とろとろしてふわふわしたさやのことは嫌いだし、世話になっている久代さんに反抗するし、そうとられがちだとは思いますが、15歳で高校に行く道から締め出され、両親にから切り離され働けといわれるなんてあまりに過酷。それに老人さんとの生活はどんなに優れた人が相手であったとしても、なかなか大変なことです。長い時間を経て決まっている生活の規範は変わりにくいし、嫌いな食べ物も仕方なく食べなくてはなりません。怒りを暴慢させながら、時に猛ダッシュして逃亡しながら彼女は鋭い観察眼で、周囲をよく見て生きてゆきます。照代は周囲からの小さな光のかけらをキャッチするのが上手な子だと思います。この物語は、ささらさやからの続投メンバーズが彼女を支えたからではなくて、彼女自身の元からある力と、続投メンバーズとの関わりの中で変容してきたものとが交じり合って花開くというような印象です。そしてまた、照代は前世代からの重いものを受け継がされた子供でもあることが物語の後半展開してゆきます。 | ||||
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夜逃げした女の子が行き着いた先は佐々良町。それまで両親から愛情を感じることが出来なかった少女が、佐々良の人々に出会い成長し温かさに触れる物語です。そして、物語の中に出て来る言葉は、キューンと突き刺さるものがあります。 「てるてるあしたきょうはないてもあしたはわらう」 ずっと心の何処かに覚えておきたい言葉となりました。 | ||||
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「ささら さや」の続編と言えますが,佐々良を舞台とすることは同じでも,主人公は異なります。本作は,主人公「照代」の成長物語で,「サヤ」は脇に回って照代を見守ります。 照代は中学を卒業したばかりの少女ですが,彼女の不甲斐ない考え・行動ともに,思わず自分に重ね合わせてしまいました。そのせいもあり,「ささら さや」よりは重い印象を受けます。 しかし,最後には,照代をはじめ登場人物たちが次の季節に向かって歩き出す様子が,哀しさを含みつつもさわやかに描写されています。このあたりは,加納朋子さんの持ち味が良く表れていると思います。 本作の最終行は,「佐々良の春は,まだこれからだ。」―巡り来る季節のように続編を期待させるエンディングですが,それは読者がそれぞれ紡いでいくものなのかもしれませんね。 | ||||
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〜本はいいよ。特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりすると、ほっとするんだ。ああ、ここにも哀しみを抱えた人がいるってね。〜 前作「ささらさや」の舞台である田舎町・佐々良町を両親の夜逃げで高校進学をあきらめて嫌々訪れた照代の物語。前作に登場したさやさんや三婆も登場しています。 連作短編集の形で、佐々良で起こる不思議な出来事を通しながら「自分だけ被害者」だった照代が徐々に人との結びつきを深めていく姿を見ていると、つい「頑張れ」と応援したくなってしまいます。 加納朋子さんの作品全般に言えることですが、暖かいんですね。ストーリーも登場人物に向けられた思いも……なんだか本自体が暖かさをもっているようで。ドキドキワクワクで読み進めると言うよりは、春の日差しを浴びながら公園でベンチに座ってゆったりとした気持ちで読み進めたい、そんな小説です。 個人的には「ささらさや」の幽霊話のラストが大好きなので、そちらも併せて読んで欲しいです。 | ||||
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