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(短編集)
ささらさや
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ささらさやの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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ささらさやの3部作を買ってさぁ読むぞと意気込んでいました。 15時頃に読み始めましたが、外が暗くなってきて字が読みにくくなる時間帯にはもう読み終わっていました。 なんとも読みやすく、途中で切り上げるのが惜しいくらいテンポの良い読み味でした。 今より一昔前の温かい日本の日常を思い起こさせる、切なくとも愛おしい、そんな作品になりました。 | ||||
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入院中に加納さんの本を読み、だい好きになりました。 読みやすいです。 | ||||
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読み始めはさやのはっきりしない性格になんだか正直イライラしたので★は3つを考えていました。 でも、最終章で涙がじんわり。 なんだかんだ、やるじゃないかさやも。 頼りになる人達に囲まれて、良かったね。 誰もが避けては通れない、大切な人の死、をテーマにしているだけに読み終わりは物凄く切なくなります。 でも、同時に暖かい気持ちにもなれる、そんな1冊でした。 個人的には少し前に読んだ、『ぐるぐる猿と歌う鳥』の方が好みでした。 | ||||
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映画も公開されて原作が読んでみたくなり購入しました。 内容は、大満足のほのぼの作品です。 購入して良かったと思っています。 | ||||
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この物語の主人公のサヤは、ある悲しい不慮の事故で最愛の夫を目の前で失う。 不慮の事故という、言葉そのままの括りで言えば、現実の世界のどこにでも転がる惨くて、悲惨で、やりきれない、しかしありふれた事故だ。この本の表紙に写っているような、どこか少女の面影を残しているサヤにとってその事故を受け止めるには、あまりに厳しかった。 それ見かねたサヤの夫は、すんなり成仏できずに、サヤのことが気になって気になって仕方なく、現世に留まり続ける。それは、サヤへとこれから得られるはずだっただろう、ささやかな幸福と時間への未練ではなく、この先にたどるサヤとその赤子の行く末を杞憂し、心配してだった。 物語は、佐々良に住まう人々との暖かな交流を通して、滔々と緩やかに流れていく。 サヤと同等に、ひょっとしたらサヤ以上に見せ場を作る、三人の老女は、ドイツの民謡の三人の糸紡ぎ女の容姿をにわかに彷彿させて、コミカルに描かれる。そうかといって、その三人の老婆が互いに仲がいいのかというと決してそうでもない。いがみ合うとか、妬み合うとか、そういったものじゃなく、ただ彼女らの間に彼女らをぴたりと繋ぐ共通項がなかった。それが後々のサヤであり、彼女らを再び結びつけるワンピースになる。 待ち続ける女の短編は、深読みするととても味わい深いものになる。この物語は、主に誰がその舞台の上がって演じられているか、本当に彼女だけがそれを待ち続けているのか。もし、この本を手に取る方がいらっしゃれば、そのことをほんの少しでも頭の片隅に置いておけば、さらに面白く読むことができるかもしれない。 サヤの夫の葛藤が、この物語の紙面からはみ出し、溢れ出しているのも感じられる。 サヤの夫がいない世界でたくましく、したたかに生きて、自立できるように、あれこれ思案し、施し、手助けしていく。それは夫が現に留まり続けられる存在の理由であり、使命でもあり、役割でもある。だけど、それはサヤの自立を促すものではない。むしろなまじ一回優しくされると、際限なく優しさを求めてしまうものが、心が疲弊したり、傷ついたり、躓いた人の性や業ではないだろうか。案の定、サヤはどんどん夫に依存していく。これは死んでしまった夫はさぞかし自分を求め、頼られることに喜びや嬉しさを感じただろう。でも、それは夫の望むサヤの姿ではなかった。この矛盾は、本当に胸がひどく締め付けられる。夫がいつまでもあの世とこの世の狭間に居続ければ、それはサヤの健全な立ち直りを意味はしないし、夫がもう必要ないとなれば、夫はサヤの許には居られなくなるのだから。それが当然のことだとしても、やっぱりどうしても夫は寂しく悲しいことだと思うだろう。 サヤの人としての微かな成長も、見ていて思わず加納さんの繊細さが目に浮かぶ。九割九部九厘の人が気づく変化や成長よりも、その一厘の人だけが気づく変化の方が、本当はサヤみたいな人にとってどれだけに勇気とぬくもりを与えることか、おそらく加納さんは知っている。 郵便配達員のサヤへの郵送物が増えることが、そのままサヤの幸せが増えると健気に純粋に考えるが、現実はまったくの反対であったりと、その何気ない描写がとてもいい。 蜂蜜色の空、せせらぎのような、青葉が風に遊ばれて立てる音、そして、ささらさや。 | ||||
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主人公は、未亡人のサヤ。 夫の俺は、不意の交通事故で他界してしまう。 サヤは、残された赤子のユウスケを育てている。 サヤは、ユウスケを俺の親族にとられそうになり、 伯母の家が残された「佐々良」に移り住む。 佐々良では、様々な出会いとトラブルに巻き込まれる。 サヤは、人々の力を借りながらも、トラブルを乗り越えていく。 また、俺は幽霊となって下界に残っており、 波長が合うものに取り憑く?ことが出来る。 俺の能力も、トラブル解決に重要な要素となる。 最初は弱いだけだったサヤは、徐々に強くなっていくこととなる。 最後は、俺なしでも生きていく力を身に付けることとなる。 穏やかな気持ちになれる作品である。 | ||||
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届くのが早く状態も満足いくものでした 又ご縁が有りましたら宜しくお願い致します。 | ||||
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一気に読みました。回りに生かされているという表現がぴったりだと思いました。ちょっと疲れた心にしみました。また、あらためて、頑張る勇気が湧いてきそうです。 | ||||
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映画の宣伝で、以前から注目していた加納さんの作品をみて、 即読み始めました。 主人公は、少女のような、とてもかわいい、とても頼りない、 そして儚い新妻。設定はゴースト。 幼いころに父母を失い、最近叔母も失い、そして、目の前で ご主人を失う。 不幸を絵にかいたような儚い女性に残されたのは、ユウちゃん。 ご主人の、映画会社を経営する一族との確執。あわや誘拐? これみんな、犯罪でしょ?ってくらいのことがそれこそ、さらっ と流されるように描かれています。 そんな事件を通じて得たものは、三人のおばあちゃんとエリカさん。 失ったものは.... という一冊。 童話のような、絵本のような、作品でした。 童話には描けない、絵本には書き込めないことも沢山あるかな。 とりあえず、個人的にはエリカさんの方が好きなタイプの女性かも。 個人的には、仕事しろよな、とか思ってしまったのが既に私の人間が ダメなのかも。 儚い女性が、少し強くなって、最後。ご主人のお話がお決まりですが、 泣けます。 この本で、金子先生選の小学生俳句より、大好きな 天国はもう秋ですか お父さん という句を思い出しました。 80点。もう少し、ご主人の気持ちも描いてほしかった。 | ||||
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ほのぼのした、温かいお話でした。おばあちゃん達が、カワイイです。でも、きっとウザいと思う。 | ||||
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登場人物の全員が愛すべき人間ばかりです。 映画を観る前にと思って読みましたが、読んでよかった。 | ||||
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今年(2014年)の秋に映画が公開されるんだけど、近所の映画館ではやらないみたいなので原作を読むことにした。 「守る」ことと「見守る」ことのむずかしさ、そして何といっても人間一人では何もできないし、生きていけないんだということを登場人物たちの言動などから感じさせられた。 どの小説だったか忘れたけど、「チーズバーガーを一人で作ることができるか」みたいなセリフがあった。 ただ材料を揃えて、ということではなく、小麦からパンを、牛から肉をとるところまで、とにかく1から10まで全部だ。 たぶん、それを本当に一人でできる人間はおそらくいないだろう。 だから、自分は支えられて生きていくことができることに感謝をしたうえで、自分ができることは精一杯することをしなければいけない。 そんな当たり前のことを、本作を通して再認識させられた気がする。 | ||||
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いや、ある意味表紙のようなイメージもありますが、 タイトルと合わさって 「ほんわか優しい、涙を誘う話」 という色が濃すぎる感がありますよね。 少し言い過ぎかもですが自分はあざといイメージを最初に抱きました。 ただ、中を開くとほどよく含まれたミステリー要素が楽しく、 感情ばかりに訴えるばかりでなく、きっちりストーリーとしてぐいぐい引っ張ってくれます。 非常に読み易く、章立ても程よく、楽しく読ませてもらいました。 赤ん坊の描写とかたまらない上手さです。 ダヴィンチで「間違いない一冊」みたいなので一押ししてて、 初めて読んだ作家さんでしたが、すっかり虜です。 しばらく追っかけることになりそうです。 | ||||
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『ゴースト ニューヨークの幻』のヒット以来、いくつ繰り返されてきたのだろう、死んだ夫が、妻が、恋人がゴーストとなって愛する人を見守り、最後に消えていくという、もはやありきたりな定番話が。 とはいえ、加納朋子が書いた作品ならと思い読んでみたところ、作者得意のやさしさ・せつなさにあふれた作品群にしっかり引き込まれてしまった。 個々にミステリー作品としてとりあげたら、別にどうっていうことのない話ばかりだが、やさしさ・せつなさにあふれたひとつの作品集として味わいのある作品である。 しかしこうなると、もはや作者の作品をミステリーというジャンルで論評することには意味はないのかもしれない。 一番好きな作品は、三人のお婆さんたちが元・同級生としてサヤの家に集結した「空っぽの箱」で、この作品で今まで地に足が着いていなかったサヤの地盤がお婆さんたちによって支えられ、安心感がもてるようになったし、単独で読み返しても面白い作品である。 全体を通して、甘ったれのサヤに対して登場人物たちがやさし過ぎるのだが、サヤがそういう皆のやさしさに支えられて生きるキャラとして、読者は自然とこれを受け容れるのだろう。ハートフルなやさしさに満ちた作品好きな人にオススメの一冊。 | ||||
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突然夫が亡くなり、残された妻“さや”が、 赤ちゃん“ユウ坊”と“佐々良”という町に移り住み、 亡くなった夫に助けられながら様々な人達との出会いや、事件を通じて成長していく話。 悲しかったり、ハラハラしたり、笑えたり。 現実ではありえないと思いながらも、もしかしたら・・・とか、あったらいいなと 思えるような、そんな心温まる作品でした。 先に姉妹編である“てるてるあした”を読んでいたので、 登場人物のキャラクターがわかりやすかった。 | ||||
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優しい語り口で語られるので安心して読んでいると、ふいに厳しい現実が垣間見えてドキッとさせられる、そんな作家だ。それでも読後感がいいのは、ご本人が人間に失望していないからだろう。ご夫君の貫井徳郎氏とは、一見、正反対の世界を書いておられるように見えるが、シュレーディンガーの猫とか、クドリャフカとか、たまに共通項を見出して、いいご夫婦だなあと勝手に納得している。 | ||||
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自分がもし幼い子と妻を残して死ぬようなことになったら残された子と妻はどうなるだろうか。自分も同じように家族が自立するまで見守ってあげたい、助けてあげたいと思います。サヤとユウ坊がこの先ずっとずっと幸せになることを心から祈ります。 | ||||
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交通事故で死んだはずの夫が、どういうわけか成仏してなくて、周りにいる誰かの身体を乗っ取ってはサヤを助けてくれるというストーリー。連作短編です。ちょっと頼りないサヤは、彼らの助けあってか、少しずつ母親として成長してくのですが……。 サヤや夫より、周りにいる人々が好きです。お夏さんたち3人の老婆たちと、エリカ、息子のダイヤ。この5人が面白くて面白くて。特に老婆たちとエリカのやりとりは噴飯ものです。 最後の最後にはサヤがいいとこ見せてくれますしね。 | ||||
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僕が加納朋子さんを知ったきっかけは,ドラマ「てるてるあした」でした。そして,原作を読もうと思っていた矢先,本屋で見つけたのが,この「ささら さや」でした。その柔らかな響きのネーミングに惹かれ,読んでみようと思ったのです。その結果―どっぷりと加納ワールドに浸かってしまいました! この作品は,「サヤ」の成長物語としての印象が鮮烈です。もちろん,加納さんお得意のミステリーの要素はふんだんに盛り込まれています。 未婚で男性の僕ですが,サヤ自身になりきったかのように,からだの芯から母親に同化できます。加納さんの表現力の秀逸さの表れでしょう。 そして,「トランジット・パッセンジャー」であったサヤの夫が,「トワイライト・メッセンジャー」として最後の贈りものをサヤに残そうとする場面では,愛する人を想う気持ちが切々と波のように押し寄せてきて,不覚にも涙ぐんでしまいました。文体は,決して感情的なものではないにもかかわらずです。特に,家族をお持ちの男性なら,お分かりと思います。 今後のサヤと,彼女を取り巻く人々の物語として,「てるてるあした」を続けて読むことをお薦めします。 | ||||
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ドラマの原作とゆうことで買いました。 最初はちょっと、「え?もしかして幽霊とか出てきて気持ち悪い本なんじゃ…」って思いましたが、読み進めていくうちに、違うって事が分かって安心して読めました。 もしも、本屋で冒頭を読んで、「幽霊だからイヤ!」って思った方、ちっとも怖くなく、逆にほのぼのした感じで読めますよ〜。 一人息子を一人で育てていく女の人と、その女の人の周りにいるお婆ちゃん達。 一人一人キャラクターに個性があって、とても楽しく読めました。 続編の「てるてるあした」もオススメです。 ドラマともちょっと違った感じで二度楽しめるといった印象も受けました。 | ||||
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