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(短編集)

ささらさや



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【この小説が収録されている参考書籍】
ささらさや
ささらさや (幻冬舎文庫)

ささらさやの評価: 4.40/5点 レビュー 45件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 21~40 2/3ページ
No.25:
(3pt)

読者を選ぶ作品

個人的に面白かったと問われればNoと言うよりない。ミステリとしては謎解き要素は可もなく不可もなしといったレベルだが、登場人物がそろいもそろって脳内がお花畑のようなおめでたい人たちばかりで、ストーリーやキャラクターに深みというようなものが全くないのである。
ではこの作品はどうしようもない駄作かというと、そうとも言い切れない。世の中には小説の中くらいおめでたい人ばかりで構成されたおめでたい世界で展開されるおめでたい話を楽しみたいという人がいるのも事実である。サザエさんを見て「家族の物語でありながらタラちゃんの苦悩やワカメの愛憎が全く描かれていない」などと言っても詮無いことである。
言うなればこの作品は砂糖をこれでもかとぶち込んだお菓子のような作品である。苦味やコクといった物を求める人にはお勧めできないが、「甘いもの大好き」という人なら食べてみる価値はあるだろう。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.24:
(5pt)

サヤとユウ坊に幸あれ

自分がもし幼い子と妻を残して死ぬようなことになったら残された子と妻はどうなるだろうか。自分も同じように家族が自立するまで見守ってあげたい、助けてあげたいと思います。サヤとユウ坊がこの先ずっとずっと幸せになることを心から祈ります。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.23:
(4pt)

周りの人たちもステキ

 交通事故で死んだはずの夫が、どういうわけか成仏してなくて、周りにいる誰かの身体を乗っ取ってはサヤを助けてくれるというストーリー。連作短編です。ちょっと頼りないサヤは、彼らの助けあってか、少しずつ母親として成長してくのですが……。
 サヤや夫より、周りにいる人々が好きです。お夏さんたち3人の老婆たちと、エリカ、息子のダイヤ。この5人が面白くて面白くて。特に老婆たちとエリカのやりとりは噴飯ものです。
 最後の最後にはサヤがいいとこ見せてくれますしね。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.22:
(5pt)

読後,青空を見上げたくなります

 僕が加納朋子さんを知ったきっかけは,ドラマ「てるてるあした」でした。そして,原作を読もうと思っていた矢先,本屋で見つけたのが,この「ささら さや」でした。その柔らかな響きのネーミングに惹かれ,読んでみようと思ったのです。その結果―どっぷりと加納ワールドに浸かってしまいました!
 この作品は,「サヤ」の成長物語としての印象が鮮烈です。もちろん,加納さんお得意のミステリーの要素はふんだんに盛り込まれています。
 未婚で男性の僕ですが,サヤ自身になりきったかのように,からだの芯から母親に同化できます。加納さんの表現力の秀逸さの表れでしょう。
 そして,「トランジット・パッセンジャー」であったサヤの夫が,「トワイライト・メッセンジャー」として最後の贈りものをサヤに残そうとする場面では,愛する人を想う気持ちが切々と波のように押し寄せてきて,不覚にも涙ぐんでしまいました。文体は,決して感情的なものではないにもかかわらずです。特に,家族をお持ちの男性なら,お分かりと思います。
 今後のサヤと,彼女を取り巻く人々の物語として,「てるてるあした」を続けて読むことをお薦めします。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.21:
(5pt)

最初はビックリした。

ドラマの原作とゆうことで買いました。
最初はちょっと、「え?もしかして幽霊とか出てきて気持ち悪い本なんじゃ…」って思いましたが、読み進めていくうちに、違うって事が分かって安心して読めました。
もしも、本屋で冒頭を読んで、「幽霊だからイヤ!」って思った方、ちっとも怖くなく、逆にほのぼのした感じで読めますよ〜。
一人息子を一人で育てていく女の人と、その女の人の周りにいるお婆ちゃん達。
一人一人キャラクターに個性があって、とても楽しく読めました。
続編の「てるてるあした」もオススメです。
ドラマともちょっと違った感じで二度楽しめるといった印象も受けました。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.20:
(5pt)

別れてしまうのならば、少しでも長く。守り人との切ない時間

 物語は、幸せな日常を送る若い女性さやの夫が、あくまでも日常の中でふいに死に追いやられる出来事から始まります。突然の出来事に、さやと、さやのあかちゃんであるユウボウは放り出され、身近だった人たちからの迫害から逃げるために、数少ないさやの親族が残した「ささら」という土地にある古い家に住むことになります。
 さやの夫は実はまだ完全に死んだ(という言い方が適切かどうかは微妙ですが)わけではなく、生と死の世界の狭間にある空間で幽霊として、大好きな夫を失い悲しみに沈み、そして陰謀に対しあまりに無防備なところのあるさやとユウボウのの守り人として間接的に支え続けることになります。
 さやの無防備さはけれども利点でもあって、ささらの土地の人間くさい、時に陰謀に加担しそうなところさえある近所のおばあさん達や周囲の人々のハートをがっちりキャッチして、コミュニティを形成してその中で小さなユウボウを育てていくことができるようになります。
 さやの無防備さにはらはらしどおしだったけれど、後半、さやの芯である合理性を優先しないある意味かたくなな(大切な夫が死んでしまったので変わらないように閉じているのでしょう)ゆずらなさが、そしてさやの怒りが激しくあらわになる場面があり、そこがとても好きです。また、夫を失い、はらはらと涙を流すさやも、好きです。
 別れてしまうのならば、少しでも長く。
 また、あいたいと願うだけ。
「ささらさや」は誰よりも大切で愛する人を喪失していく過程の物語です。そしてさやの守り人である夫が、生の世界、未完の人生を失っていく物語でもあります。
 悲しみも悔しさも憎しみも淡々と感情的でなく描かれることでより感情はにじみ、愛情がじんじんと、波打ってくる・・・
 「ささらさや」はそんな物語です。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.19:
(5pt)

こういう話、大好き☆

主人公さや、のキャラがとても魅力的です。すんなりと感情移入でき、さやの行動が目にありありと浮かんできました。これはおすすめですね。切なく、暖かくなれる本です。私的には6話目の『待っている女』がとても良かったですね☆
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No.18:
(4pt)

いい本です!

安心して読める本です。後味の悪い終わり方をする話はないと思います。おおざっぱに言うと、事故で夫に先立たれた妻とその子ども(赤ん坊です)がトラブル?に巻き込まれますが出会った人々や亡き夫の助けを得てそれらを乗り越えていく話です。ミステリーというカテゴリーには収まらない作品です。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.17:
(5pt)

いい話です!

 切なくて、暖かくて、とてもいい話でした。
現代にあっては、望んでも得られないような人間関係が、また、なんともなつかしく心地よいのです。
 子どもを持つっていいことなんだな、としみじみ思いました。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.16:
(5pt)

ほんわかした気持ちが・・・

加納朋子さんの著書は初めて読みました。
なんとなくタイトルと表紙のイラストに惹かれて購入しましたが
久しぶりに,ほのぼのした読後感のよい物語でした。
人情味あふれる周りの人々がとても印象的で,主人公の「さや」の人柄が,なんだかとても心地よかったです。
ぜひ他の著書も読んでみようと思いました。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.15:
(5pt)

切なくも優しい物語

著者がもっとも得意とする「泣けるミステリ」の真骨頂。お人よしで頼りない主人公を、そっと見守る亡くなった夫の優しい目線が、物語り全体を切なくも暖かく彩ります。不思議の宿る街で様々な出来事を経験して、少しずつ強くなって行く主人公には、素直に共感が持てました。しかし、この物語はただの主人公の成長物語ではありません。思わず涙溢れるラストシーン。「変わっていくこと 変わらないこと」両方の大切さを教えてくれたような気がしました。著者の綺麗な文体も作品世界を美しく見せる一要因です。筆者の作品に初めて挑戦する読者さんには一番にお勧めしたい一冊です。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.14:
(5pt)

ちょっと人生にお疲れの方に・・・

 表紙からも想像できるようにとても優しいお話。旦那さんが事故で死んでしまい残されたのは弱い女性「サヤ」ともっと弱い赤ん坊「ユウスケ」悲しんでばかりいる彼女に、様々な問題が降りかかってくる。彼女が困ったとき、死んでしまった幽霊の旦那さんはささら さやという音と共に「彼を見ることのできる人物」に憑依して現れ「馬鹿っさや」といいながら彼女を助けてくれる。 目新しい話ではない。驚くような描写もない。それでもこの話が好きなのは、その優しい世界に惹かれているんだろう。 
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No.13:
(5pt)

やっぱり加納朋子が好き!

~ 冒頭から、サヤの夫が自動車事故で死んでしまう。彼は、買い物にさえ出かけなければ、鰹のたたきなんか買わなければ、「たっぷりニンニクをのっけてくれよな」なんてふりむかなかったら、事故に遭わなかったのではと”幽霊”になって後悔している。どうやら成仏できなかったらしい。 不思議なことに、彼が見える人にだけ取り憑くことができる。その人~~に体を借りて、サヤの前に現れることができる。でもそれは一人につきたった1回。 読み進めていくうちに、この先どうなるんだろうと楽しみより不安を覚えるような展開。ほかの加納さんの作品とはちょっと違った印象を持ちながら読んでいきました。 気が弱いサヤ。泣いてばかりで、謝ってばかり。亡き夫の家族に生まれたばかりの息子ユウスケをとら~~れそうになっても、逃げることしかできない。いつも加納さんが描いているキャラクターとは違って、最初はあまり好感が持てなかった。 サヤが困ったときには夫がどこからか人の体を借りて助けにくる。でも、いつまでそんなことしてるのよ!と読んでいる私が突っ込みたくなってしまうほど、弱気なサヤ。もう、母親がそんなことでどうするの! でも、~~実は彼女は弱い女性なんかじゃなかった。ほんとうは、芯の強い女性。ひょんなことから知り合ったエリカや、お夏さん、久代さん、珠ちゃんの3人のおばあちゃんに囲まれて、だんだん生きる気力を取り戻し、母親の自覚を持って、強くなっていく彼女にだんだん好感を持つようになった。 ラストでは、ようやく自分自身が生きていくことに目を向けられるよう~~になったサヤ。亡き夫が最後に残した”プレゼント”に気づいたとき、もう泣いたりせずに、しっかりと自分の足で立って生きていくことができるようになるでしょう。 やっぱりあったかい加納さんの作品。最初の印象をくつがえす、すてきなラストが用意されていました。最後はちょっとうるうるしてしまいます。~
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.12:
(4pt)

ちょっと切ない話

「ささらさや」。それは魔法の呪文。サヤが少しだけ元気になれる言葉。愛する夫を失って途方にくれるサヤを、幽霊になった夫は何とか助けようとする。だが夫は気づく。自分がいなくても、サヤを助けてくれる人たちがたくさんいることを。最後に素敵な魔法をかけて、夫はサヤのもとを去っていく。その魔法はサヤをきっと元気づけるに違いない。夫の限りない愛情を感じるに違いない。いつの日か、二人が再び出会えることを信じて。ささらさや・・・。
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No.11:
(5pt)

こころ優しいミステリー

題名の語呂の良さに惹かれて購入しました。まだまだ幼い感じの主人公と赤ん坊の息子とを取り巻く人々の人間模様をハラハラしながら眺める故人の夫。最初は悲しみに打ちひしがれていた主人公が周りの人々に助けられながら少しずつ前向きに生きていこうと立ち直っていく様が優しい目線で描かれています。口うるさいけど心が温かいおばあちゃんトリオが良い味を出してます。各章ごとにチョッとした謎解きが盛り込まれていて楽しめますよ。この本を読んで、いっぺんに加納さんのファンになってしまいました!
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No.10:
(5pt)

ホロリときます

始めは主人公がふにゃふにゃしていて、どうしても好きになれなかったのですが、様々な事件を経て、徐々に芯のある強さが出てくる彼女の姿は魅力的でした。登場人物がおもしろく軽快なやり取りをするので全く悲しい話ではないのですが、ホロリときます。特に「待っている女」での夫の変わらぬ優しさを感じて泣けました。死んでしまった人はいつまでも変わらないけれど、残された人はそこで足踏みをするのではなく、変わっていく勇気を持つことが必要なんだと感じました。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.9:
(5pt)

優しさのかたち

いろんな優しさ、大切に思う気持ちの“かたち”があるんだなぁと思いました。最初、今回は「日常」とはかけ離れた話なのかなっと思いましたが、やっぱり物語の中に漂う《あたたかさ》は、いつもの光原さんのカタチだな、と思いました。お勧めです。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
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No.8:
(4pt)

優しさに満ちた作品

「ばかっさやめ。すぐに人を信じるんだから」少し乱暴で、でも愛情いっぱいのこの科白が本当に聞こえてくる。それ程、登場人物が生き生きと息づいている作品である。馬鹿正直で少女のような幼さのサヤと生まれてすぐのユウスケを置いて交通事故で死んでしまった夫。連作短編集となっていて一話ごとにサヤはちょっとした事件に巻き込まれる。しかし家族が心配でたまらない夫は幽霊となって見守りつづけ、謎を解き、サヤたちを守る。ファンタジーと日常の謎の合いの子のような暖かい作品。設定だけ読むと子供だましのような小説と思うかもしれない。だが、そんな安っぽさは微塵も感じられない。むしろありえないはずの設定を素直に信じその世界にすんなりと入り込むことができる。なぜだろう?すぐに人を信じてしまうサヤに私も知らない間に影響を受けたのかもしれない。彼女の暖かい人柄に多くの人が救われる。おせっかいで口うるさいおばあちゃんたち3人衆。口が悪く、見た目もヤンキーのようなママ友達。いまどき珍しい「ご近所付き合い」がここでは展開されていてそれがほほえましく、うらやましい。きっと彼女は永遠に変わらないんだろう。ずっと少女のような心をもちつづけるんだろう。けれども、夫はその様子を見守ることはできても一緒に体験することは二度とない。彼女が魅力的であればあるほど、夫の最後の決断はさびしく、読後感は切ない。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.7:
(5pt)

ミステリー?

ミステリー小説という感じは無いし,そうした分類にはしてほしくないなあとも思いました.日常生活に流れる穏やかな空気と小さな幸福が,不思議な視点で描かれていて,読後感のとても良い作品です.
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168
No.6:
(4pt)

人は関わり合いをもって生きていくモノ

分類上「ミステリ」に属するのでしょうか?でも、世間一般的なミステリとはほど遠く、逆にごく普通にありがちな不可解な事件を佐々良の街を舞台に、様々な人間模様といっしょに描いています。この本を読んで、あらためていろいろな人たちがそれぞれのドラマを背負って生きているんだな、と思いました。自分がふれている世界なんてごくごくわずかな小さな部分なんだなって。
ささらさやAmazon書評・レビュー:ささらさやより
4344001168

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