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水の中の犬
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水の中の犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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木内作品、すべて読んでいますが、これが一番好きです。毎回ながら、日常としては、あり得ない展開なのでしょうが、リアルにこういう人がいたら…と想像を膨らませてくれる作品です。 | ||||
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講談社から出版されている木内さんの作品はこれで 一通り読み終えてしまいました。 この作品。 アウト and アウトの前に読むべきです。 アウト and アウトの先行作品。 矢能さんの出てくる理由がこの作品で分かります。 矢能さんが何の因果か、巡り合い、そしてほれ込み? いつしか行動をともにしてしまう、そしてその仕事を 引き継ぐこととなる探偵とは? 巡り合ういくつかの事件、捜索の物語を通じて、その 探偵の姿があぶりだされます。 とにかく派手。 しかし、スピード感溢れる語り口は良好。この作品も あっという間に読み終えてしまいました。 難点を言えば、所々省略された音とか、省略された文章 とか。俳句じゃないので、省略したことがあまり生きて こないところが、特に終盤目だったかなあ。そこが残念。 しかし良好。気に入りました。 80点。 アウト and アウトの前に読んでいたらもう少し評価は 上がっていたかも。 講談社さんの裏表紙の解説不十分です。残念!!! | ||||
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こんなに次々と作品を読める作家は珍しいと思います。これまあ出s¥あっと言う間にすべての作品を読み切ってしまいました。どれも心に残る作品です。 | ||||
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スカッとする話は三編のうち一つもありませんが、自分の人生に抗って見せる登場人物のお陰で最後まで読ませてくれます。矢能の次の活躍も楽しみです。 | ||||
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不良漫画の金字塔『ビーバップハイスクール』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第2弾! 今回は元刑事の中年私立探偵が主人公の物語となっており、内容も3章に分けられ、それぞれ独立した形式ともなっているものの、物語の流れとしてそれぞれ時系列に進んだ内容となっている。 ・ 恋人の弟に暴行を受けた女性の叶う事のない依頼を引き受ける……第一話『取るに足りない事件』 ・ ある事情から残り22時間の命を宣告された探偵が行方不明の兄を探して欲しい少女の依頼を引き受ける……第二話『死ぬ迄にやっておくべき二つの事』 ・ 過去の封印されていた記憶が蘇りそうになる最中に命を狙われる娘を守って欲しい母親の依頼を引き受ける……第三話『ヨハネスからの手紙』 本書は、以前に著者自身が監督を手掛けた映画『鉄と鉛』〈1997、主演:渡瀬恒彦〉(本作における第2話)を基にした作品となっており、ただラストに関しては大きく改変されており、結論からいうと、処女作『藁の楯』同様に本作も著者の描く漢(おとこ)たちの報われない物語である。 以前に『鉄と鉛』を観ていたので、探偵=渡瀬恒彦、暴行を受けた依頼人・田島純子=白島靖代、関東近辺に千人の子分を持つ菱口組若頭補佐・笹健組組長・笹川健三=平泉成、その子分で探偵を監視する男・矢能政男=成瀬正孝、をイメージしながら読みました。 元の映画自体が冒頭から展開が錯綜し、田島純子も早々に物語からフェードアウトしていたので冒頭のつかみがよくわかっていなかったが、今回小説になった事から第1話を『鉄と鉛』のプロローグとして補足として読むと楽しめた。 元々『鉄と鉛』自体の物語に納得していたワケではなかったので笹健組組長が何故探偵にあのような要求をするのかが不可解なところがあるし、命の宣告をした割には監視はつけているものの自由に行動させているのもあまり緊張感が感じられなかった思いがあったので前作『藁の楯』同様、物語自体の完成度は決して高いとはいい難いが、それでも著者自身、長年、漫画や映画を手掛けてきたせいか、読者に視覚的なイメージを持たせて描いているので読みやすいし、元々きうち氏の監督作品が好きだった私にとっても、木内氏の描く世界観はお気に入りだし、きうち作品の映像を観るような感覚で読んでいきたいと思います。 | ||||
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著者は漫画家の他にも映画監督の顔も持っており、本作は3部構成で第2部のお話は映画化されてます。 文章よりも映画の方が先ですが… 話の語り部が若干未整理な状態でコロコロ変わるセクションがあって、多少読みにくい箇所がありますが、劇画的ではあるもののスピーディーな描写で読ませていくので中弛みはありません。 でも、陰鬱な雰囲気で話が進んでいき、主人公を含むカギになる人物は救われない結末を迎えるので、読み終わると重い気分にさせられます。 決して、腕っぷしが強い訳でもなく、我慢強く己の信念で行動する主人公がとにかくカッコイイ! 主人公の相棒の矢能も渋く、ハードボイルドによくある設定や道具立てはあっても、ノワールの要素が非常に強い。 日本の小説でノワール要素を形として成立させたのは立派だと思います。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算438作品目の読書完。2012/09/10 | ||||
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どんなに傷付こうとも決して諦めないやせ我慢の美学、簡潔な文体、激しいアクション、血生臭さ、寂寥感、ヤクザ、ヤク中、殺し屋、美女 等とこの作品を通して感じられた思いつく限りのハードボイルドらしさを列記してみましたが、なぜかこれといって感慨を抱くことなく読了してしまいました。 物語そのものは全体的に陰鬱としていながらも淀みなくスピーディに展開するため、ページをめくる手が止まらず一日で読み終えてしまったのですが、逆に物語をスピーディに展開させようとするあまり情報屋と警察時代のコネが都合よく機能し過ぎており、物語を強引に運んでいるという感が否めませんでした。 この作品には漫画チックな台詞回しや感嘆付も多用されているため、結城昌治さんや原寮さんのような燻し銀のハードボイルドを期待して読むと肩透かしを食ってしまうのでご注意ください。 | ||||
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漫画家・木内一裕(漫画執筆時は「きうちかずひろ」名義)の小説第二弾。 前作『藁の楯』は文庫で約350ページの長編だったが、本作は中編の 三部構成になっている。一編は約120ページと長さ的に余裕があるため、 どれも過不足なく話がまとまっている。文章もサクサク読め、 やや込み入った場面もイメージしやすい。ただ、読後感はかなり重い。 三部ともあまりに救いがないのだ。これは主人公のせいでもある。 あそこで的確な判断を下していたら、と主人公をなじりたくなる場面が 何度あったことか。おかげで死ななくてもいい人が何人も死ぬ。 とはいえ主人公が完璧だったら物語が成立しなくなってしまうのだが…… 面白くないわけではない。ただ、個人的には不満な点がいくつかあったので、 今回の評価は★三つ。次は『アウト アンド アウト』を読んでみたい。 | ||||
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どの探偵も引き受けない、命に関わるような危険な依頼を引き受ける変わり者の探偵が、命がけで依頼人の信頼に答えながら失ったものを取り戻すべく奔走するハードボイルド。 3つの依頼に分かれているのだが、どの物語も継続性があり、依頼の危険度がどんどん増していく展開はスリリングだった。探偵に情報を提供する情報屋、レイプ犯や麻薬所持など前科がある男たち、元同僚の刑事、ヤクザなど一筋縄ではいかない登場人物たちも魅力的だった。 その中でも、やはり予想を裏切る探偵の行動が楽しめた。自分より強い相手から恫喝されても動じず、相手にやられても予想もしない方法でやり返したりする行動は最後までハラハラした。最後は悲しい結末だったが、続編があるということなのでぜひ読んでみたい。 | ||||
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女ですが すごくリアルで面白かったです!男が惚れるような男たちがカッコいい!そして男が惚れるような男は女も惚れるのだ。ダークな世界だけどユーモアあるし会話のセンスいいしハラハラドキドキしながらも様々な人生が織り込まれていて色々考えさせられます。作者は裏の世界にも詳しそう。この本の続編のアウトアンドアウトの方を先に読んでしまっていたのですがそちらの登場人物たちが出てきた時には感動しました!ぜひ さらなる続編を読みたいです。映画にもなってもおかしくないほど出来がいいと思います。シビれる作品です。 | ||||
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はっきり言って誰も救われないです。 物語全体も哀しい事件と暴力に支配され救いがないです。 主人公は普通のハードボイルドのヒーローのように強くもないです。 が、しかし不思議に読後感は爽やかに感じるのはなぜだろうか? 特に最後のページは目頭が熱くなりました。 私は電車の中で読んでいたので少しバツが悪かったです。 ハードボイルドはあまりにも気取りすぎて好きではないのですが、 これは違います。久しぶりに良い小説に出会いました。 できれば違う「私」で続編を望みます。。 もし映画化するなら初期の北野武作品のような無機質な暴力と悪と正義が 等質な空気感で作ってほしいと思います。 | ||||
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暴力は限りなく痛く、切ない描写に心も痛くなりました。 何度かウルッっと… 前作の[藁の楯]も読みましたが、この作家が描く男は渋いですね。 痛め続けられるのに折れない探偵と なんとも味わい深い矢能の組み合わせは絶妙。 男性はもちろん、日頃ハードボイルドを読まない女性にもお薦めします。 | ||||
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