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熾天使の夏



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熾天使の夏の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

テロルの夏の終わり

とにかく美しい
テロのシーンもルーレットのシーンも描写が繊細で迫真の表現力だ。読み手を選ぶ作品かも知れないが、あなたは選ばれし人なのか。お試しいただきたい。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.6:
(4pt)

初の矢吹駆シリーズ

内容としては革命によるリンチ事件のあと、刑期を終えた主人公矢吹駆のその後を書いた作品。

奇数章と偶数章では話が異なっており、奇数はとあるリゾートホテルで賭けを行い「完璧な自殺」を目指す。
偶数は刑期終了後4人で再び革命を始める、そのようなストーリーとなっています。

奇数は「完璧な自殺」を遂行するため必要な手順がルーレットによる破産or人生の勝利というもの。
この本自体奇数だけで完結するのじゃないだろうか、といったところが素直な感想。
単体の評価としては星3くらいだが、矢吹駆シリーズを読むに当たり、矢吹の価値観を知る、といった点を考慮して星4。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.5:
(5pt)

廃版で探しました

古本も扱うってamazonの凄いところですし、便利ですね。 神保町に行って本を探す、食事をするっていうのも楽しいんですが。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.4:
(3pt)

これは、高みを目指し、目が眩み身を焼かれ、地に堕ちた熾天使(イーカロス)の、再生の物

時代は全学共闘会議(全共闘)の終結から五年後。世界同時革命を目指し、リンチ事件の首謀者として逮捕され、刑期を終えて出所し、ひっそりと暮らしていた男に、かつての恋人から声がかかる。求めに応じ、かつての同志と再会した男は、同志から新たな革命運動への参加を求められ、男は、同志の革命思想を粉砕するために、あえて計画に乗ることにする。

 これは、矢吹駆がナディア・モガールと出会う前、「革命」という高みを目指し、「革命」に目が眩み身を焼かれ、地に堕ちた熾天使(イーカロス)の、再生の物語――。

 はっきり言って、これは推理小説ではなくハードボイルド小説、厳密には「革命」という名の観念に憑かれたテロリストを描いた小説である。だが、誰にでも現在があり、過去がある。推理小説ではなく、「矢吹駆」という「人間」に興味があるのであれば読んでほしい。これを読めば、今までとは違った観点から過去作品、特に『バイバイ、エンジェル』を捉えることになるだろう。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.3:
(3pt)

すべては夢。

夢の世界、もしくは空想と現実の間にいるかのごとくの文章です。
一人のテロリストの男を中心とし、
かつての仲間を絡めた作品です。

なんというか、徹底的に文章が洗練されている感じです。
そのため、推理小説、と言う観点では読むことはできませんし
事件があったとしてもそれは犯人がすでに明らかです。
一人の男の決断、そして終結の物語、
といったほうがいいのかもしれません。

この作品には「完璧な自殺」と言う言葉が
何回も出てきます。
しかしながら、この言葉の真意は
決して作品中に出てくることはありません。
そう、読者が「自分」で見出すしかないのです。
そういう点でも異色の作品、と見ていいでしょう。

何回、と言うか不思議です。
だけれども一度読んだら
絶対に忘れない作品です。
ただし、挫折しやすい本なので星は3相当。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.2:
(3pt)

まったく同情の余地もない話

探偵小説「矢吹駆シリーズ」の第ゼロ作品は、テロリズム小説です。
主人公の、よくわからない行動原理を追っていく内容です。謎や推理は出てきません。
しかしそこには、『バイバイ、エンジェル』以降登場する推理法「本質直観」について、その本質を示唆するような内容が含まれているのでした。
敗北した革命家は、世界の正当性を補強するための「礎」として利用されるわけですが、
それを拒むためには、「完璧な自殺」を行わなければなりません。
「完璧な自殺」を行うためには、手っ取り早く人生に勝利する必要があり、
そのための手段として行われた賭けルーレットのシーンに、「それ」は現れます。
結果、「それ」の助けによって矢吹駆は「完璧な自殺」の条件をそろえるわけですが、
世界というやつは、彼の想像以上にしつこいところなのでありまして……
はてさてどうなることやら。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529
No.1:
(3pt)

矢吹シリーズ第0作

矢吹シリーズの第0作というべき作品。笠井潔にしては珍しい(唯一?)純文学小説である。『バイバイ、エンジェル』以前の矢吹駆が主人公だが、違う。矢吹駆の性格が違う。あの矢吹駆が女とやってます。びっくりです。矢吹シリーズのファンはいつもの矢吹駆を期待しないで読んだ方がいいです。
熾天使の夏 (Mephisto club)Amazon書評・レビュー:熾天使の夏 (Mephisto club)より
4062087529

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