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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2076件 881~900 45/104ページ
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こんなにも泣きながら、涙を出しながら読んだ作品は初めてです。泣きながらハンカチで涙を拭きながらページをめっくって読んでいたので、なかなか進みませんでしたが、頑張って最後まで読み終えました。とても辛い内容でもありましたが、最後は作品の素晴らしい感動と主人公の宮部の男らしさに感動しました。 戦争は、駄目です。 | ||||
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本書は、ある年の夏休みに、姉弟が、第二次世界大戦末期に特攻兵として憤死した祖父のルーツを、生き証人を尋ねながら探っていく話です。複数の老人の話を訪ね歩き、祖父の実情に迫るうちに、「臆病」のレッテルがは貼られていた祖父のベールがはがれ、高潔さ、謙遜な態度、厳格さ、優しさなどプラスイメージを裏付ける話題が少しずつ紹介されてゆきます。そして、特攻兵として戦禍に斃れた祖父と、自分たちをつなぐ一本の線を見つけるという感動の結末が待っています。 しかし、物語がそんな単純なものであれば、他の作品にも似たような話はごまんとあるわけで、ここまで大々的に話題になることはないでしょう。では、一体、ここまで多くの人に読まれる理由はどこにあるのでしょうか?特攻兵の精神的な苦痛を慮ってか?祖父の高潔さに感動したからか?旧日本軍の勇猛さに感動したのか?戦後の民主的・進歩的ジャーナリズム批判に共感を覚えてか?太平洋戦争の流れを一掴みにできるから?先の大戦における軍人を顕彰しているから?でしょうか。実は、私にとってはどれも中途半端な気がしてなりません。つまり、感動できる「核」となるものがこの作品には見つからず、戦争という非日常空間において極限状態に置かれた人間模様をリアルに感じることは難しいのです。これまで読み継がれてきた戦争文学にはもっと迫力があったように思えますが、その重みがなく、ゼロ戦の特攻隊という現代の若者には受けやすい話題を駆使しても伝わるものが少ないですね。 ベストセラー作家の話題の書であり、多くの人に読まれ映画化もされている作品だけに、重厚さが微塵も感じられないのは残念です。だから、これだけ売れても長期的に読み継がれる作品になるとは思えません。ただ、この本をきかっけに少しでも多くの日本人が、第二次世界大戦について、さらには日本の現代史について、はたまた世界の歴史について学ぶ人が増えてくればいいなあと思います。 | ||||
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一文だけ「反戦を主張したのは徳富蘇峰の国民新聞くらいだった」とあるが、日露戦争の戦後処理のポーツマス条約を肯定したことぐらいが、100歩譲って「反戦」と捉えれるかもしれないが、それ以前の日清戦争の三国干渉に対しては、頑なな態度で臨んでいる。 そういった意味では、彼こそ明治、大正、昭和を通じて日本を軍事国家に導いた言論人の一人だと思う。 この点がひっかかってしまった。 | ||||
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中学2年生の息子に薦められて読んでみた。 ストーリー展開が良く、一気に読み進めることができる。 しかし、ステレオタイプに近い人物描写が物語からリアリティーを削いでいる。また、最後の50ページくらいは、 話の進め方がちょっと雑な感じがある。「やくざの囲い者…」という話は完全に蛇足ではないだろうか。 逆に、「絶対に生きて帰る」と決意していた宮部が、なぜ、特攻に参加するに至ったのかの心の機微が読者任せに されているのは消化不良だ。 娯楽小説としては星5個で、正直、涙を流しながら読んでいたのだが、こんなに大きな話題になるような高い評価が 与えられる本ではないような気がする。 | ||||
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*よかった点 ・読みやすいすっきりした文章 ・構成がきれい ・サクサク読み進められる ・がんばって調べてるな、っていう取材感 ・エピローグが個人的に良かった ・ラスト数十ページの展開 ・宮部さんのキャラ *残念だった点 ・当たり前の知識ばかりが書かれすぎてちょっと調べてる軍事ヲタなら退屈かもしれない ・最終的になぜ特攻にいったかが若干うやむや 絶対いやなんじゃなかったのか! と突っ込みたくなる ・現代パートの必要性が不明。視点だけ変えて連作短編でもよかったんじゃ? って感じです ・空母の構造をもう少し解説してくれればわかりやすかったかもしれない ・個人的にスピットファイアが雑魚キャラ扱いなのが悲しい ・空戦シーンが物足りない気がする 個人的には☆4なのですが、物語の中核であるはずの宮部さんの特攻志願理由が若干あやふやだったので ☆1つマイナス。そこがかなり残念。一番残念。 | ||||
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太平洋戦争という時代は、詳しく無いけど私にとっては何も魅力を感じない、暗く灰色の時代という感じしか抱いていませんでした。 この本を読むまでは・・・。 いやぁーまさかこの時代を採り上げてこんなに面白い物語が出来るとは! とにかく話の運び方が素晴らしく、読み出すと止まらないし、後になると涙も止まらなくなりました。 間違いなく名作だと思います。 (本作が著者の処女作というのが信じられません) 感心したのは、私のように戦争を知らないし戦争に暗いイメージしか持っていない人間でもどんどん物語に惹きこむよう随所に工夫されている点です。 まずゼロ戦のパイロットを主人公にしたこと。 これにより、太平洋戦争の始まりから重要な戦局、最後の特攻に到るまで、大まかなこの戦争の流れに違和感無く立ち会っている気にさせてくれます。 次に主人公を”家族のために何としても生き抜く”という人物にしたこと。 戦争ものではお決まりのように”御国のため”とか”死ぬ気で”といった単語が洪水のように溢れてきます。 それは事実としてもちろん分かるのだけれども、現代の人間からするとそうした単語が連呼されるほど登場人物に感情移入が出来なくなってしまうのも事実です・・・。 それに比べると”家族”の為と言っている主人公は私のような現代人から見ても分かり易く、とても感情移入がし易かったです。 筆者も戦後世代の人なので、戦争を知らない現代人が戦争に対して感じている事、理解している(と思っている)事を良く踏まえて丁寧に物語を作っていったのではないかと感じました。 特に戦争の時代について知識も知る気も無かった若い人に是非勧めたい作品です。 | ||||
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内容は三つの視点から語れます。 1つ目は日本の一時代を知る上でとても勉強になったということ。先人たちがこうして繋いでくれた時代に生きている自覚をもっともっと持たなければいけないです。そして一生懸命生きていくことで子供たちにより良い時代として繋いでいく責任がある、そう感じました。内容や描写、考え方に賛否あるようですが、それはそれです。こういう時代があったのだと思います。 2つ目は一人の人間に対すみ見方や評価は人それぞれであるということです。。物語は一人の特攻隊員について多くの人が語っていくことで進んでいきます。それぞれの立場や価値観、距離によってみごとにバラバラな評価が描かれています。自分に対する見方もみんな違って当たり前だし、そして周りの人に対しても自分の見方が全てではないということ。他人の良し悪しを簡単に評価してはいけない、だから簡単に悪口なんか言ったらいけないんだ、自分はその人のほんの一部しか見ていないという自覚を持とうと思いました。 3つ目は生きるということ死ぬということ…。言葉にすると安っぽくなってしまいます。だからこそこれだけの長文が必要だったのかもしれません。 これ以上はネタバレになるので語れないですが、途中で読むのが辛い部分もありながら何とか読み終えて良かったです。最後まで、全部読まなければわからない感動、感情の動きはあります。9割読んでも半分もわからないくらいすべて大事です。手に取った人はシッカリとこの一冊に向き合ってほしいですね。 面白いし、考えさせられるし、すごい作品ですよ。オススメです。 | ||||
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必ず生きて帰ると言っていたのに、主人公がなぜ特攻に行ったのか知りたくて、それが知りたいがために読みました。 私はもともと戦闘機などに興味があり、戦記物をよく読んでいます。 作品で登場する零式艦上戦闘機も大好きで、その歴史を調べたり模型を作ったりしています。 本書の読者にもそのような方が多くおられると思いますが、おそらく私と同様な人がいくつかの書評で触れられているように 作品で語られる戦場のエピソードは、すでに他で紹介されているものが多いです。 戦記物として読んでしまうとそこは陳腐に思えてしまうかもしれません。 私にとっても、それは以前にあれで読んだな、と思う部分が多々ありますが、戦記を題材にしたヒューマンドラマ としてみれば、問題はないと思います。 むしろ、いろいろな題材をうまくまとめ、普段、戦争の歴史に興味のない人に、史実に触れさせるという効果が あるのではないかと思いました。 特攻はテロリストと同じ、という部分も、一見センセーショナルで煽るように見えましたが、そうではないと 思います。 実際のところ、主人公がなぜ特攻に行ったのか、特攻はテロなのか、については最後まで掘り下げずに読者に考えてもらう という部分があったように思います。それはそれで、戦記物ではないのですから良いのではないかと感じます。 たしかに戦後69年を経るにいたり、戦争体験者、特攻体験者の生の声を聴ける機会は遠からずなくなります。 作者の意図がそこにあったのかどうかはわかりませんが、本作品が読まれることで、より多くの人が、戦争とは、特攻とは、 ということを考えるきっかけになってほしいなと思いました。 文章は読みやすく、テンポの良いものです。なにかしら興味を持ったら、まずは手にとって読んでみることをお勧めする 作品です。 | ||||
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一言で言えば零戦と特攻のエンターテイメント化です。 まず第一に、零戦と特攻についてはフィクションにしてなくてもノンフィクションの時点で涙をこぼさずにはいられない素晴らしい逸話の数々があります。 その感動を100とするとこの小説の感動は50くらいでしょうか。劣化してます。 要は零戦や特攻隊を題材にすればほぼ泣ける小説に仕上がります。 それだけ壮絶で素晴らしい史実があったことをご存じない方は知っていただきたい。 この程度の小説に感動されてるのであれば過去の日本に起きた本物の史実を是非知っていただきたいと切に思う。 多くの歴史小説がやってしまう過ちですが、この小説の主人公も自由主義や個人主義といった『戦後価値観』をなぜか持っていて、それを振りかざして当時の風潮や価値観、その象徴たる上官を否定しています。 歴史に造詣のない人間であれば主人公こそが正義だ!当時の風潮はよくない!と勘違いさせてしまう進行になってますが、当時にそのような価値観を持った日本はいません。 アメリカで生活をしてアメリカの価値観に実際に触れていた『硫黄島からの手紙』で有名な栗原中将でさえ 玉砕こそ否定しましたが、生きて帰りたいということは言ってません。 このような史実に対して『俺のオリジナリティ』を挟み込む行為が散見されます。 それが劣化の原因になっていると思います。 また、出だし3-4ページで特効対策のVT信管が絶大な威力を発揮した旨の記述がありますが、この表現は誤正しくはないでしょう。 もう一度言いますが、零戦と特攻には日本屈指の素晴らしい逸話に溢れています。 特攻隊の遺書を読んで、三島由紀夫が膝をついて勝てないと嘆き、小泉元総理が涙を流しました。 その感動が酷く劣化されているのが本作品になります。 メディアなどがよくやる『○○のエンターテイメント化』によりとくに特攻隊の重要な部分が削ぎ落とされ軽量化されています。 読みやすさはありますが到底評価できません。 いやいや、それでも感動はできたよ?という方へ。 是非ノンフィクションの本物の本を読んで下さい。 本作品以上の感動があなたに訪れることをお約束します。 | ||||
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太平洋戦争のすさまじい戦場の有様が当事者の発言で非常にリアルに書かれている。しかしそこに描かれているのは、あの戦争で賛美された「肉弾三勇士」をはじめ、「戦場に散る」ことを素晴らしい死に方だと啓蒙されたことを思い起こさせる。戦場の美学が底辺に書かれたものとしか思えない。人間の尊い命が「ゼロ」に扱われた思いがした。 | ||||
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日本の戦争に関する評論、創作は数多くあり、それぞれの立つ場所は異なっていて、戦争そのもの、そしてそれに係わった人のあり方についての観方が異なるのは当然であるが、肯定的なもの、批判的ものに分けるとすれば、かなり極端な立場に立つものが多かった様に思われる。その点。本作品はその時代に生きた日本人として奇跡的に過不足なく好ましい考えを持ち、行動をとった人物が描かれていて読者に冷静な感動を呼ぶ作品となっている。 | ||||
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感動とか涙が止まらないとかいった、個人的にはそういった感情は抱かなかった。 何も特攻で死んだ主人公だけが特別ではない。 他の死んでいった戦友同様、主人公も特攻の命令に従い死んでいっただけの話なのだ。 ただ、ストーリの終盤展開にはあっと言わせてもらったのでその点については良かった。 もう一点は、空戦の戦術に詳しくないので、説明的で臨場感のある描写は非常に興味深かった。 評価できるのはこれだけである。 この作品を高評価したくないのは、主人公宮部久蔵の当初の描かれ方がひどすぎるからだ。 自分さえ生き残れば他人の命やら戦果などどうでもいいと言わんばかりの行動の数々である。 出撃からずっと生き延びることだけを考え、常に周囲をキョロキョロと索敵してる様子は失笑。 まぁこれは臆病者で済まされてもいい。 しかし、陸攻を守るためなら敵機に体当たりしてでも守れという戦陣訓を無視し、 そのような行動は一切取らないどころか、乱戦になれば戦闘終了まで安全な戦闘区域外に逃げるなど言語道断のカス。 後、作品中でわざわざ特攻隊員はテロリストであるといった批判的論調を書くこと自体、読んでいて腹立たしく胸糞が悪い。 映画ではこのような糞シーンはカットされて秀作に昇華しているといいのだが。 | ||||
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私は52才。私の父は職業軍人(将校)だった。戦争当時の日記も残っている。 また、最前線の生々しさも実際に聞かされた。人を銃で撃って殺した話も聞いた。 今考えてみれば凄い事だと思う。 何で戦争をしなければいかなかったのか?何で軍人になったのか? 何度も何度も聞いた。しかし無知な当時の私には理解できなかった。 父は、戦後50年たっても時々大きな声を出してうなされていた。 それはもうびっくりするくらいの大きな声だ。 戦争の傷跡がどれほどのものかは、父の日記や体験から少なからず学んだ。 戦争、特攻隊をテーマにしているもビバリーヒルズ青春白書的な軽薄感を感じた。 全てに深みが足りない。本当の情熱を感じない。戦争もの、中でも特攻の話を書くときは一文字書くごとに 涙で滲んで書き進められないくらいの思いが詰まっているべきだと私は思う。 そういった表現しきれない文章の間に滲み出てくるものは感じなかった。 NHKのドキュメンタリーで見た、特攻に送り出した整備兵の言葉のほうが10000倍も心をうつ。 今も自分の心に残っている父の言葉のほうが10000倍も心をうつ。 今時の若者が読むにはもしかするととっつきやすいのかもしれないが、構成や内容から 判断すればこれがベストセラーというのも時代を反映していると思う。 ベストセラー=名作ではないので、売れることは良いと思うが(多くの人が多少でも触れる事ができるので) この本が小説として素晴らしいという評価は違うと言わせていただく。 売れたという功績?を評価して★二つ | ||||
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良くも悪くも放送作家が書いたんだなぁという小説。何かこう、2時間番組の枠に、過去に誰かが書いた資料を、ありがちな悲話を流したりして、ただ単に書き写しました、という感じでした。 一気に読んだことは否定しません。ただ、Wikipediaを読む感覚と同じように読みました。なので反って老人の口語調が鼻につきます。 端々に感じたのは、百田さん、自分の足を使ってお調べになっていないだろうということ。これが小説デビュー作なのにずいぶん年寄りくさい作り方をしたなぁと。 また、どの老人も「ちなみに・・・」とか、「余談だが・・・」とか、「ところで・・・」とか、「後日談だが・・・」というセリフから始まる恐ろしく詳細な説明があり、これはまるでWikipediaで単語をクリックして別ページに飛んでしまったような感覚。どの老人も話すだけ話すと、「話がそれましたな、宮部さんは・・・」と戻ってくるところにも興醒めです。 一人ずつの老人が語る情報量が現実的でないほど多すぎる上、老人の口語調の中に、宮部さんと自分役と上官などの一人二役も三役ものセリフのやり取りを入れ・・・もうそんなの目の前で広げられたら落語ですよ。架空の老人が語っているとは言え、あまりにリアリティがなさすぎました。 ただ、漫画や映画の「原作本」としては零戦にまつわる資料やストーリーが概ね纏まっているし、ほぼ外していないので使いやすいのではないでしょうか。だから、これを原作にした漫画は結構好きです。 吉村昭さんの「零式戦闘機」は、あのほとんど感情を持ち込まない文体の凄みからくる迫力に圧倒され、ボロボロになるまで読みましたが、「永遠の0」は、「あぁ、百田さんはあの本のあのページを見て書いたんだなぁ」と、せっかくの感動が覚めてしまう感じでした。感動しなかったとは言いませんが、最後まで感情移入ができない作品でした。 | ||||
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百田尚樹は他人の文献をパクってパクってパクリまくって寄せ集めて自分の都合のいい様に作ってあるだけの作品です。戦記ものや色んな文献を読んできた人ならすぐに駄作とわかるでしょう。作品の方向性をコロコロ変える作者にはあまり興味は沸かないしそんな人の本もこれからは読まないでしょう。 | ||||
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映画が上映されるというので前もって小説のほうを読んでみました。 じつに長い本でした。 元兵士の老人達に会って話を聞き、それを積み重ねて宮部少尉の姿を 浮かび上がらせるストーリーはとても読みごたえがありました。 老人の話に当時の現実の出来事を織り交ぜて、語りかける部分はあまりの情報量に驚きました。 私は大東亜戦争の話など全くなにも知らなかったのです。 撃墜王坂井三郎氏など実在する人物だと知らなかったのです。 長々と続く老人の話が当時の本当の話なんだというのに気づくまで1章分読んでしまいました。 最初の老人のところです。 それからは老人のインタビューむさぼるように読み込み、自国の負の歴史に対し自分の無知さに呆然としました。 その意味でも、こういったエンタメの形を取りつつ歴史について認識できる小説は貴重なものではないかと思います。 個人的には小説だから良かったのだと思います。 ドキュメンタリーやルポものなど既出に傑作があるでしょう。 問題はどんなに傑作であっても、この手の読み物を手にする人は限られているということ。 自発的に学ぶ気がなければ手に取らないんです。 エンタメという衣をコーティングしたからこそ私のようなものでも読む機会を得られたのです。 これが大切なんだと思います。 一方、歴史に詳しい人が辛い点を付けられるのもおおいに頷けます。 危険だという意見も尤もだと思います。 賛否両論が渦巻く、その現実がじつに幸運だということにも同時に気づかされました。 なんでも思ったことを発言出来るって素晴らしいことなんだと。 色々気づかされる本だなあ。 | ||||
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一気に読んでしました。 最後の結末は圧巻でした。 掴み所のない主人公のように初めは思いましたが 読み終わってみると爽快感すら感じます。 保存版としたいくらいの価値ある小説でした。 | ||||
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読後、亡くなった祖父に戦争体験を聞いておけば良かったと後悔しました。 特攻や戦闘で死んだ前途ある若者たちが今の日本を見たらどう思うのだろうか。 推薦図書として中高生に読んでもらいたい。 日本に生きていることの誇りを持つことが出来ると思う。 | ||||
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評判は見聞きしていましたが、寸分も違わず一気に読み上げました。海賊とよばれた男も寝不足になりながらも読みました。女の私にも大変おもしろかった。戦争の経験はありませんが二度と戦争はしてはならないとも思いました。 | ||||
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こんな素晴らしい小説を書くようになるとは…と失礼ながら思ってしまいました。 私の中では「探偵ナイトスクープ」のひょうきんな百田さんのイメージしか無かったので…。 彼の作品は何冊も読みましたが、やっぱりこれが一番好きかなぁ。 近所に住むお爺さんが、まさにこの時代に航空隊に所属しておられた方でした。 後2年早く生まれていたら自分も特攻隊になってたかも…とおっしゃられていて、胸が締め付けられる思いでした。 この小説を読んでいたので余計、言葉に重みがありました。 永遠の0も読まれたそうですが、冗談ぽく「現実はこんな綺麗な話やないでぇ(笑)」と。 平和な時代に生まれた人間には考えられない、想像を絶するような体験をしてこられた世代の方々の気持ちを上手く描いた作品だと思います。 今の若い人達には特に読んでいただきたいです。 | ||||
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