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おさがしの本は



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おさがしの本は

おさがしの本はの評価: 3.70/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 1~20 1/2ページ
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No.23:
(5pt)

著者の造詣の深さに脱帽

図書館のコンシェルジュを主人公にした短編集であり、独立して読むこともできるが、全体を一つの作品と読むこともできる。門井さんの作品を読み終わると、読書が更に楽しくなる。
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No.22:
(5pt)

図書館にお勤めの人は読まない方がいいかも。

2022年暮の朝日新聞天声人語に載っていたので読みました。他の人のレビューを読んでから購入しました。
天声人語もレビューも関係なく レファレンス・カウンターに行くのが楽しみになる1冊でした。
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No.21:
(2pt)

取材不足?

この作家さんの江戸や東京を作る話はおもしろく読みましたが、この作品はだめでした。

なんでこの図書館何年も蔵書点検やってないの?とか、1970年代の紛失なのになんでコンピュータ化前の紙の原簿や除籍簿を調べないの?とか、図書館の意義を法的に説明するのになんで「知る権利」に言及しないの?とか、「外来語」というヒントで、なんで真っ先にあの言語が出てこないの?とか、今どき自館の蔵書だけに頼らずにインターネットも併用するでしょ!インターネットを使ったら簡単に手がかり得られるでしょ!とか、とにかく突っ込みどころが多すぎました。
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No.20:
(3pt)

普通かな

あまりテンションの差がないというか、特に緩急なくストーリーが進んでいくので、軽い探偵ものを期待して読んだので、星三つです。
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No.19:
(3pt)

直木賞、おめでとうございます!

ややネタバレ感があるのと、図書館でレファレンスを4年も担当してる主人公にしては、扱う題材が甘いかな?とは思うけれど、図書館業務の裏側と危機感は伝えられていると思う。
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No.18:
(5pt)

図書館の現状がわかる

図書館に対する問題意識がふんだんに入っている。その部分と本を探す部分が作品の中で交錯している。その5つの短編がそれぞれ長い。探す本の種類も明治の文学、児童書、戦後文学、和本、外来語由来など多岐にわたり、準備に時間がかかったものと思った。本を探すにあたり、最初は見つけやすい本だと見当をつけるが、実は、あまり有名ではない本だったというパターンが多かった。図書館利用者が亡くなった老人だったり、課題を与えられた女子大学生だったり幅広いのも面白い。図書館の書庫の位置とか、分館の存在など、図書館の立体イラストの掲載があればより楽しめただろうと思う。図書館廃止をたくらむ上級職員の存在は生々しい。図書館のいろいろな問題、雑務、まるで倉庫番のような日課、その上、いろいろな本を探さねばならないし、盗難本の調査もあるので大変感が強い。主人公の好きな分野のうんちくまで入っていたら、もっと希望が感じられたと思った。
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No.17:
(3pt)

図書館好きには面白く読めると思う

レファレンスの仕事に関わる短編連作。
余り口語で使わない熟語を、話し言葉にちょこちょこ入れてるのが少々鬱陶しく感じたが、「本に関わる専門家」の雰囲気と解釈すればよいのかな…?
PCの「検索」を超える「知恵と知識の積み重ね」による高度検索は、図書館好きには楽しく読めると思います。
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No.16:
(4pt)

最終話で救われた

第1話から第4話まで、着想というかネタは良いと思ったのですが単にそれだけじゃ★3つだなあと思って読んでいたのですが、最終話で救われました。地方自治の要諦(要は根回し)を巧く使ってのどんでん返しは「決まった!」という感じでしたね。やや類型的な印象はありますが、藤崎沙理ちゃん個人的には大好きです(ヒール役の潟田直次についても同様)。また、本書を読んで、武田泰淳の「異形の者」という短編の存在を知ったのは収穫。
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No.15:
(5pt)

マニアックな本好き受けする短編集

図書館の調査相談課和久山隆彦を主人公とする、マニアックな本好き受けする短編集。

たとえば、作品中、森鴎外に心酔している大学の先生が出てきますが、この先生、講義では絶対、森鴎外とはいわず、「森林太郎」と言うそうです。なぜか。

また、主人公の図書館員に本探しの問題が出されます。その問題は、

或る一つの語をタイトルに含む本。
その語は、
A 意味的には、日本語における外来語の輸入の歴史をまるごと含む。
B 音声的には、人間の子供が最初に発する音によってのみ構成される。

この本は何でしょう(アニメにもなっていて誰でも知っている)

あるいは、石原慎太郎の『太陽の季節』は「障子破り」が有名ですが、それ以前の某有名作家の作品で、何回も「障子破り」をする場面のあるものがあります。それは何でしょう。
関心を持ったら購入しましょう。
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No.14:
(4pt)

機械的に進む人間的な物語

物凄く論理的に物語りは進んでいきます。本を探すという行為一つとっても、依頼者の断片的な情報から主観的な要素を排除し、もしくは上手く客観的要素に変換し、探す。では主観的要素が全くないかというと、そうではなく、基本的には人と人の物語として、ふれあいの描写も織り交ぜられているわけで。
 推理小説のような、事実を淡々と探し出し結び付け論破する部分と、人と人の他愛ない会話や仕種など、その折混ぜ方が実に見事だと思いました。
 お恥ずかしながら、推理小説や評論を読み慣れていない私には、読んでいて疲れる物語でもありましたが。

 性格なのか物語上の都合か、とにかく主人公も、後に敵対者となる副館長も、論理的な話し方ばかりします。ヒロイン枠と思われる後輩職員も同じ。
 だからこそ、最後の一幕が印象に残りました。
 曰くー―

「パフェ二杯ぶん」
 沙理はゆっくりと隆彦へ顔を向ける。珍しいものでも目にしたみたいに何度もまばたきをしつつ、隆彦の目を見つめ、
「お断りします」
ふいに横を向いた。と思うと、きゅうに大人びた顔になり
「お酒にして下さい」
(290ページより引用
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No.13:
(5pt)

忘れかけていた情熱

始めは仕事への情熱に燃えていても、次第にやる気を失う。
よくある話です。
日々の忙しさや理想と現実の違いに愕然としてしまうからです。

本書の主人公も、そんな一人です。
しかし、財政難による図書館廃止の危機に直面し、司書としての自負と責任感を取り戻していきます。

本文中に、多くの利用者は、ベストセラーを借りて、本来の図書館の役目とも言える郷土資料を閲覧する人はほとんどいないという記述があります。
確かに一理あると思います。
しかし、そのような図書館の“堅い”イメージこそが、利用者を遠ざけているのではないでしょうか。
本書のレファランス・コーナーのように、自分が求めている本、ネットでは検索できない本を探す手伝いをしてくれる。
その点をもっとアピールすれば、利用者も増えるのではと感じました。
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No.12:
(2pt)

あれこれが中途半端で消化不良

09年07月の単行本の文庫化.07-09年に『ジャーロ』に掲載された五編の連作短編集です.

本好きには惹かれるタイトルで,本と人とを軸にした『日常の謎』を期待してしまいますが,
実はそうではなく,話が進むにつれ『財政不足に伴う図書館の存廃』が中心になっていきます.
そのせいか,本と物語の繋がりが薄く,存廃問題も含めて,どれもが浮いているように感じます.

また,本さがしの謎解きはちゃんとあり,まつわる歴史や考察は興味深く語られるのですが,
どうにも説明的と言いますか,説明そのものでしかも長く,確かに必要なのはわかるのですが,
いちいち小難しかったり,状況がイメージしづらかったりと,読みづらくて少しばかり疲れます.
おかげで,『答え』を目の前にしても,気持ちの良さや,感心させられたりというのがありません.

他にも,見せ場になるなずの場面では,どこかマンガ的に映りそれ以上のものが伝わってこず,
取って付けたような安いロマンス展開も併せて,最初から最後まで中途半端な印象は拭えません.
主人公と敵対することになる人物についても,ただの『敵役』ではない雰囲気を漂わせていながら,
そのあたりがハッキリとしないまま幕切れを迎えるため,消化不良で何とももったいなさが残ります.
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No.11:
(1pt)

題名と裏書きに騙された

図書館を舞台にしたリファレンスカウンターが主人公の物語というより、図書館という“役所の一つ”を舞台に採り挙げた、リファレンスカウンターという“公務員の一種”を主人公にした“政治”の話。我々が一般的にイメージする、そして馴染みのある、いわゆる図書館の話には程遠い。もっと軽いドタバタ劇が幾つか入って、そしてああいう少々重めの話で締め括るならバランスも取れると思うが、一話以降全てが市の政治話の占める割合が大きすぎて、要するに舞台が図書館である必要が全く無いし、現に図書館は申し訳程度にしか使われてない。正直そのまんま「市役所でいいじゃん」と思った。あと、文体がやたら小難しいのは主人公の性格を表す為にわざとなのかもしれないが、ちょっと古い。そのくせ沙里という女性キャラが浮いてる。主人公との絡みの薄さの割りに、互いに何故か最後に急接近しすぎるのに違和感。もっと、4巻分くらい書くことを想定してじっくり進行させた方が面白くなったかも。公務員の人がこういう話を読むと感情移入できるんでしょうかね?
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No.10:
(5pt)

有川浩の「図書館戦争」より好きかな

まさに図書館の新着図書コーナーで発見しました。レファレンス・コーナーの仕事が実際にこの物語のようなのかは分かりませんが、何となく違いそうな気もしますが、でも十分に楽しめます。ラブもこの程度のがいいかな(笑)。図書館をまもる理屈もなるほどと思わせる部分があって、なかなか良かったです。学生時代にとってた講義によると、パブリック・ライブラリーは民主主義の成立と密接にかかわっているらしいし、センスの良さを感じました。
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No.9:
(4pt)

本好きのための、肩の凝らないストーリー

表紙の落ち着いたイラス トが良いです!
主人公は市立図書館の職員で、利用者からの本 探しの依頼を受けて奮闘するというストーリー。依頼人は困った女子大生とか、お年寄りが多くて意外な程地味〜な内容ですが、有名な森林太郎の本かと思ったら林森太郎だった!とか言うように、かなり専門的な話も出てきて唸る部分もあります。
途中からは 図書館の存続がかかった大騒動に巻き込まれ、曲者揃いの市会議員の間で右往左往する事になって大変〜〜!!という風に展開していきます・・・。
出 だしは中々良くてドンドン読み進められますが、結末に近づくにつれて話が本から離れ、結局は「市役所職員のお話」になってしまったのが惜しいかな・・・。
「極上の探書ミステリー」と言うにはちょっと中途半端と感じたのが正直なところですが、本好きのための、肩の凝らないストーリーですので、気楽にたのしみましょう。
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No.8:
(4pt)

あやふやあいまいもこもこ

あやふやあいまいもこもこ
感想
和久山はN市立図書館の調査相談課に配属されて三年になる。
彼の仕事は利用者からの相談に応じ、お目当ての本を探すこと。
利用者の無理難題にぶつくさ言いながらも職務に励む彼だが
市の財政難から図書館廃止がささやかれ、
そして廃止を主張する副館長が就任し・・・
和久山は愛すべき図書館を守りぬけるのか?
あらすじ
図書館で本を探すなんて、今ならパソコン端末だってあるし、
人の手を煩わせることもないだろう、って言うか職員なんて不要!
ところが、そうじゃありません。
人の記憶は曖昧で、タイトル、著者の名前を
正確に覚えてるとは限りません。
ミステリーの王道『人捜し』に例えると
「えっと、名前は覚えてないんだけど、こんな感じの人を探して」
そんな依頼人だらけなんです。
つまり、パソコンだけでは太刀打ちできない人の力が必要!
そこにドラマが生まれる余地があるわけです。
話が話だけに謎解きには本に関わる細かい知識が必要で
登場人物を先回りして論理的に解決とはいきませんが
プロセスが丁寧で読ませます。
また、財政難による図書館廃止の危機と言う政治的な話題が
重低音を響かせ、それに正面から立ち向かう最終話は
本好きなら思わず拍手がしたくなるはず。
読んでからの一言
でも、和久山さんのあのセリフはないと思う。
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No.7:
(4pt)

図書館を舞台とした本探しが中心的なテーマで図書館廃止論が付け足しのように入ってくる

図書館を舞台とした本探しが中心的なテーマ。後半は、それに加えて、図書館存続か廃止かという話題も入ってくる。主人公は、図書館のレファレンス・カウンターに勤める和久山隆彦。少しのヒントでどうやって目的の書籍を探し当てるかという過程は面白かった。ただ、その肝心の本を見つけるまでの謎ときの部分がマニアックすぎるよね。
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No.6:
(2pt)

専門的すぎる謎ときについていけない・・・

図書館を舞台にした本にまつわるミステリー。
図書館不要説を唱える副館長との戦いをベースにしつつ、各章ごとに1冊の本を探すというスタイル。
けど、その肝心の本を見つけるまでの謎ときの部分が専門的すぎて、読者の興味をそそるようなものではない。
読み進めながら主人公たちと一緒に答えを導き出していく面白さが味わえないから、答えが見つかったところで解決した気持ち良さもない。
「ふーん、そうなんだ」で終わっちゃう。完全に読者はおいてけぼりです・・・。
図書館のヘビーユーザーの私でさえ、読んでてアウェーな気がした本でした。
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No.5:
(3pt)

図書館存続の危機

新ジャンルのミステリーです。殺人も誘拐も起こりませんが、謎解きはあります。図書館リファレンスカウンターに持ち込まれる質問の数々。それを解決してゆく図書館窓口担当職員の探す過程がとても面白いです。
パラドックス実践 雄弁学園の教師たち
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No.4:
(5pt)

題材を探してくる努力に脱帽

 5編の短編からなる図書館にまつわる推理ものである。例のごとく人が死んだり、刑事が出てきたりはしない。本や図書館にまつわる謎解きの話である。1話から4話までは薀蓄盛りだくさんの話。しかし、利用者のためにという主人公の姿勢が前面に出ているため、薀蓄の説明が鼻につかず、好ましい展開だ。一方で、平凡なストリーの展開と読みやすい平易な文章から、軽く扱われやすいかもしれない。しかし、ちょっと考えてみて欲しい。この4の題材を集めるのにどれだけのネタを没にしたのだろう。作者の苦労がしのばれる。第1話は、謎解きが鮮やかだった。3話目は、主人公の推論がずれているのではとハラハラした。2話と4話は若干、我田引水のきらいがある。ハラハラ、ドキドキして読んだのは、第5話の財政難から図書館を廃止しようとする人たちとの闘い(とまではいかないか)の物語である。図書館を廃止するなんて、自分が馬鹿だと大声で叫んでいるようなものだ。私にはとても言えそうにない。まさか現実にはないと思うが、聖域なき改革が流行っている今の日本なら、どこかの市町村で、起こりそうな怖さがある。主人公とともに怒りましたよ。ただし、主人公と違うのは、「ベストセラーも借りに来るとは情けない!」というくだり。確かに、順番待ちを解消するために何冊も同じ本を買っているのを見ると予算がもったいないと感じる。しかし、日本の文化水準を上げているのはこうした本までも図書館が貸し出しているのからではないのか、と。また、利用者とすれば、図書館にない本に自分の予算を使いたいのだ。(作家の皆さんごめんなさい。)ところで、第5話は補足的に「太陽の季節」の薀蓄が展開される。話が出てきた時は、オイオイそんなことを書いて大丈夫なのかとハラハラしながら読み終えたが、うまくまとめられていた。
 全体に淡白だという人もいるかもしれない。確かにコクはないかもしれないが、あっさり味で、十分おいしい小説だった。
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